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あわせ‐て【併せて】アハセ‥🔗🔉

あわせ‐て併せてアハセ‥ (接続詞的に)それとともに。同時に。「平素の御無沙汰を謝し、―皆様の御多幸をお祈り申し上げます」

あわせ‐も・つ【合わせ持つ・併せ持つ】アハセ‥🔗🔉

あわせ‐も・つ合わせ持つ・併せ持つアハセ‥ 〔他五〕 二つ以上のものを同時にもつ。「善悪両面を―・つ」

あわ・せる【合わせる・会わせる・逢わせる・遭わせる・併せる】アハセル🔗🔉

あわ・せる合わせる・会わせる・逢わせる・遭わせる・併せるアハセル 〔他下一〕[文]あは・す(下二) ➊二つ以上のものをひとつにする。 ①合うようにする。くっつける。一体にする。一致させる。古今和歌集「これは君も人も身を―・せたりといふなるべし」。「手を―・せて拝む」「腹を―・せる」「帳尻を―・せる」 ②加えあわせる。合計する。竹取物語「望月の明あかさを十―・せたるばかりにて」。「二つの町を―・せて市にする」 ③調合する。源氏物語梅枝「薫物たきもの―・せさせ給ふ」。「薬を―・せる」「味噌を―・せる」 ④合奏する。源氏物語少女「遊びの方の才は、なほひろく物に―・せ、かれこれに通はし侍るこそかしこけれ」 ➋二つのものの間をしっくりさせる。また、そのものをあるものにあてはめる。 ①調和させる。適合させる。枕草子8「身の程に―・せて侍るなり」。「収入に―・せて暮らす」 ②夢合せをする。夢の吉凶を判断する。宇津保物語俊蔭「夢―・する人にあはさせ侍りしかば、…となむ―・せし」 ③砥石にすりあわせて刃をつける。とぐ。日葡辞書「カミソリヲアワスル」 ④ひきあわせて検討する。「答えを―・せてみる」 ➌直接向きあうようにさせる。 ①出あわさせる。経験させる。万葉集19「荒き風波に―・せず平けく率て帰りませ」 ②対抗させる。戦わせる。垂仁紀「この人を召して蹶速けはやに―・せむとおもふ」。「―・せる行司は木村庄之助」 ③対面させる。面会させる。落窪物語1「我にかれみそかに―・せよ」。「二人をひそかに―・せる」 ④夫婦にする。結婚させる。竹取物語「さりとも遂に男―・せざらむやは」 ⑤(その方へ)向かわせる。ねらいをつける。万葉集19「鳥踏み立て白塗しらぬりの小鈴もゆらに―・せやりし」 ◇➊は広く「合」を使うが「併」も使う。➋は「合」。➌は「合」「会」「逢」を使い、よくないことにあわせる時は「遭」も使う。 ⇒合わせる顔がない ○合わせる顔がないあわせるかおがない 申し訳がなくて、その人の前に出られない。面目が立たない。 ⇒あわ・せる【合わせる・会わせる・逢わせる・遭わせる・併せる】

しかし【然し・併し】🔗🔉

しかし然し・併し】 〔接続〕 (「しかしながら」の略か) ①すでに述べたことあるいは普通に予期されることと両立し難いようなことを、この場合には両立するとして述べるのに使う語。そうではあるが。けれども。「雨は激しくなった。―競技は続行された」 ②すでに述べたことに対比的で、ある観点からは相反するようなことを、続けて述べるのに使う語。「絵は上手だ。―字は下手だ」 ③感動を込めて話題を持ち出すのに使う。それにしても。「―大きいね」 ⇒しかし‐ながら【然し乍ら・併し乍ら】

しかし‐ながら【然し乍ら・併し乍ら】🔗🔉

しかし‐ながら然し乍ら・併し乍ら】 [一]〔副〕 ①そのまま。さながら。ことごとく。一切。平家物語2「重盛叙爵より、今、大臣の大将に至るまで―君の御恩ならずといふことなし」 ②要するに。結局。熊野の本地「―まるを大事とおぼしめすにこそ」 [二]〔接続〕 「しかし」のやや格式ばった言い方。「デザインはよろしい。―技術面に不満が残る」 ⇒しかし【然し・併し】

へい‐か【併科】‥クワ🔗🔉

へい‐か併科‥クワ 〔法〕複数の刑をあわせ科すること。

へい‐がく【併学】🔗🔉

へい‐がく併学】 ①同一校に男子部と女子部があること。 ②同一校・同経営校で、複数のコースを同時に学べること。

へい‐がん【併願】‥グワン🔗🔉

へい‐がん併願‥グワン 受験の際、複数の学校を志願すること。↔単願

へい‐き【併記】🔗🔉

へい‐き併記】 あわせて記すこと。「少数意見を―」

へい‐き【併起】🔗🔉

へい‐き併起】 ならび起こること。同時に始まること。

へい‐こう【並行・併行】‥カウ🔗🔉

へい‐こう並行・併行‥カウ ならび行くこと。また、ならび行われること。平行。「両案を―して審議する」 ⇒へいこう‐ほんいせい【併行本位制】 ⇒へいこう‐ゆにゅう【並行輸入】 ⇒へいこう‐ろん【並行論】

へい‐ごう【併合】‥ガフ🔗🔉

へい‐ごう併合‥ガフ いくつかのものを合わせて一つにすること。合併がっぺい。「隣村を―する」 ⇒へいごう‐ざい【併合罪】

へいごう‐ざい【併合罪】‥ガフ‥🔗🔉

へいごう‐ざい併合罪‥ガフ‥ 同一人が犯した、確定裁判を経ていない複数の罪。ただし、ある罪につき禁錮以上の刑に処する確定裁判がすでにあれば、その罪とそれ以前に犯した罪。刑法によって科刑の基準が定められている。競合罪。→加重かちょう ⇒へい‐ごう【併合】

へいこう‐ほんいせい【併行本位制】‥カウ‥ヰ‥🔗🔉

へいこう‐ほんいせい併行本位制‥カウ‥ヰ‥ 2種の貨幣(ふつう金貨と銀貨)を本位貨幣とし、しかも両者の比率を定めず、両者相互の関係は市場の成行きに委ねる制度。江戸時代の貨幣制度の類。→跛行はこう本位制→複本位制⇒へい‐こう【並行・併行】

へい‐さい【併載】🔗🔉

へい‐さい併載】 1冊の本・雑誌に、別種の内容の記事とあわせて載せること。「調査報告の―」

へい‐さつ【併殺】🔗🔉

へい‐さつ併殺】 野球で、ダブルプレーのこと。重殺。

へい‐しゅつ【併出】🔗🔉

へい‐しゅつ併出】 ならんで出ること。ならべて出すこと。

へい‐しょう【併称・並称】🔗🔉

へい‐しょう併称・並称】 ①あわせて呼ぶこと。 ②他といっしょに並べてほめること。

へい‐しん【並進・併進】🔗🔉

へい‐しん並進・併進】 ならびすすむこと。 ⇒へいしん‐うんどう【並進運動】

へい‐せつ【併設】🔗🔉

へい‐せつ併設】 いっしょに設置すること。あわせて設備すること。「図書館を―する」

へい‐そん【併存・並存】🔗🔉

へい‐そん併存・並存】 (ヘイゾンとも)いくつかの物事が並び存すること。「新旧機構が―する」

へい‐たく【併託】🔗🔉

へい‐たく併託】 ①ある物件といっしょに他に委託すること。 ②ある法案といっしょに審議を委託すること。

へい‐ち【併置・並置】🔗🔉

へい‐ち併置・並置】 二つ以上のものを同じ所に置くこと。また、同時に設けること。 ○平地に波瀾を起こすへいちにはらんをおこす [劉禹錫、竹枝詞]穏やかなところに強いて波風を起こす。好んで事を荒立てるのにいう。 ⇒へい‐ち【平地】

へい‐どく【併読】🔗🔉

へい‐どく併読】 二つ以上のものをあわせ読むこと。「新聞二紙を―する」

へい‐どん【併呑】🔗🔉

へい‐どん併呑】 あわせのむこと。一つにあわせ、従えること。「小国を―する」「清濁―」

へい‐にん【併任】🔗🔉

へい‐にん併任(→)兼任に同じ。

へい‐はつ【併発】🔗🔉

へい‐はつ併発】 同時に起こること。または起こすこと。「余病を―する」

へい‐ゆう【併有】‥イウ🔗🔉

へい‐ゆう併有‥イウ 二つ以上のものを、あわせもつこと。同時にもつこと。

へい‐よう【併用】🔗🔉

へい‐よう併用】 あわせ用いること。いっしょに使うこと。「塗り薬と内服薬を―する」「2カ国語―」

[漢]併🔗🔉

 字形  筆順 〔人(亻・)部6画/8画/常用/4227・4A3B〕 [] 字形 〔人(亻・)部8画/10画〕 〔音〕ヘイ(漢) 〔訓〕あわせる・しかし [意味] ①あわせる。まとめて一つにする。「合併・兼併・併へいどん」 ②ならぶ。ならべる。ならびに。(同)並。「併起・併発」 ③しかし。しかしながら。▶「しかしながら」は、もと「然しかしながら」で、そのまま(すべて)の意ゆえ、「併」の字を用いたものであるが、この語が後に逆接の接続詞となってからも、もとの字がそのまま使われた。「その後に殿上人てんじょうびとしかしながら着く」〔今昔〕 [解字] 形声。「人」+音符「幷」(=二つのものを一つに合わせる)。

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