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おさま・る【治まる・修まる・納まる・収まる】ヲサマル🔗🔉

おさま・る治まる・修まる・納まる・収まるヲサマル 〔自五〕 ➊《治・収》平静を欠いていた物事が安定した状態になる。 ①平和になる。おだやかに落ち着く。源氏物語澪標「世の中定まらぬをりは、深き山に跡を絶えたる人だにも―・れる世には白髪も恥ぢず出で仕へける」。金葉和歌集「松風の雄琴の里に通ふにぞ―・れる世の声は聞ゆる」 ②荒れていた天候などが静まる。新拾遺和歌集「雲も嵐も―・りて夜渡る月の影ぞのどけき」。「波が―・る」 ③病苦や異常事態などがしずまる。「腹痛が―・る」「インフレが―・る」「事態がまるく―・る」 ④心が落ち着く。気が静まる。源氏物語賢木「心―・らぬ程なれば」。方丈記「世の中浮き立ちて人の心も―・らず」。「怒りが―・る」 ➋《修》言動がととのい正しくなる。十訓抄「大方は心操も―・り」。「素行そこうが―・る」 ➌《納・収》物が落ち着くべき所に落ち着く。事柄・行為などが完了した状態になる。 ①受納される。納入される。今昔物語集14「心清く誠を致して精進にて書きたる経は、しかしながら竜宮に―・りぬ」。「税金が―・る」 ②あるべき所にきちんとはいる。また、適合する。しっくりする。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「左の眼の玉、光とともに飛び帰りもとの眼に―・りしは」。浮世風呂「とかく食物が―・りかねまして、たべると尾籠ながら吐きまする」。「原稿用紙2枚に―・る」「社長の椅子に―・る」「元のさやに―・る」 ③外に現れ出たものがひっこむ。目立たなくなる。収束する。消滅する。源氏物語帚木「月は有明にて光―・れるものから」。源氏物語柏木「あまり―・らずこぼれ落つる涙こそはしたなけれ」。「ほてりが―・る」 ④落着する。決着がつく。増鏡「三度奏して後こそ―・りにけれ」 ⑤歌舞伎で、俳優が扮する役を奥役から交渉されて承諾する。 ⑥承知する。納得する。「それでは彼は―・るまい」

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