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おさ・める【治める・修める・納める・収める】ヲサメル🔗🔉

おさ・める治める・修める・納める・収めるヲサメル 〔他下一〕[文]をさ・む(下二) (「おさ」は首長の意)首長として統治・管理する意。 ➊《治》混乱している事物を安定した状態にする。 ①首長として統べ経営する。統治する。古事記「天の下―・め給ひし」。宇津保物語藤原君「若き時より国を―・め」 ②乱れているものを平定する。万葉集17「天ざかる鄙ひなも―・むるますらをや」。「その場を丸く―・める」 ③つかさどりいとなむ。管理する。神武紀「宮室を経営おさめつくりて」。「(川の)水を―・める」 ④病苦をしずめなおす。治療する。神代紀「其の病―・むる方みちを定む」 ⑤乱れた気持を落ち着ける。こらえる。源氏物語帚木「憎げなる事どもをいひはげまし侍るに、女もえ―・めぬすぢにて」。日葡辞書「ココロヲヲサムル」 ⑥(転じて、自動詞的に)落ち着きはらう。平然とする。浮世草子、好色万金丹「かの男―・めたる声つきにて」 ➋《修》事物を整った状態にする。 ①乱れをただす。つくろう。東大寺諷誦文稿「鬢髪の蓬乱ふくだめるをも、かきも収ヲサメず」 ②言動をととのえ正しくする。源氏物語匂宮「かたち・用意もつねよりまさりて、乱れぬさまに―・めたるを見て」。徒然草「身を―・め国を保たん道も又しかなり」 ③学問や技芸などを身につける。学修する。三蔵法師伝承徳頃点「所以に先に妙門を啓きて聿ついに徳本を修ヲサム」。「学を―・める」 ➌《納・収》物事を落ち着けるべき所に落ち着ける。 ①物をしまっておく。貯蔵する。万葉集9「植ゑし田を刈りて―・めむ倉無の浜」。源氏物語鈴虫「はかばかしきさまのは、みな、かの三条の宮の御蔵に―・めさせ給ふ」。「倉庫に―・める」 ②あるべき所にきちんと入れる。「文章を800字以内に―・める」 ③所定の成果をあげる。「宣伝が効果を―・めた」「成功を―・める」 ④物や金銭などを受けいれる。受納する。自分のものにする。宇津保物語蔵開上「かうかう公に申すも―・められぬを」。狂言、八句連歌「それほどにおつしやるならば―・めて置かう」。「手中に―・める」「遠慮なくお―・め下さい」 ⑤公の機関が物・官位などを、没収する。召しあげる。神功紀「妻子を没おさめて孥つかさやつことせり」 ⑥金銭を払いこむ。物を納入する。日葡辞書「ネングヲヲサムル」。「注文の品を―・める」 ⑦外に向かって働きかけていたものを収束する。もとの所へもどす。景行紀「甲よろいを巻き戈を戢おさめて、愷悌いくさとけて還れり」。歌舞伎、毛抜「抜身を鞘に―・め」 ⑧物事を終える。かたづかせる。醒睡笑「よき振りに舞ひ―・めしを見」。「会を―・める」 ⑨埋葬する。源氏物語桐壺「限りあれば、例の作法に―・め奉るを」。大鏡道長「御氏寺大和国多武峰に作らしめ給ひてそこに御骨を―・め奉りて」 ⑩舞で、手を自分の身の方へ曲げ縮める。謡曲、高砂「さすかひなには悪魔を払ひ―・むる手には寿福をいだき」

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