複数辞典一括検索+

いた・ぶ【傷ぶ】🔗🔉

いた・ぶ傷ぶ】 〔自上二〕 いたましく思う。深く悲しむ。いたむ。敏達紀「―・びたまふ」

いたまし・い【痛ましい・傷ましい】🔗🔉

いたまし・い痛ましい・傷ましい】 〔形〕[文]いたま・し(シク) ①わが身が痛むほどかわいそうである。ふびんである。いたわしい。十訓抄「命を失ふことせちに―・しく」。「―・い事故」 ②苦しい。迷惑だ。徒然草「―・しうするものから下戸ならぬこそをのこはよけれ」

いたま・す【傷ます】🔗🔉

いたま・す傷ます】 〔他五〕 いたむようにする。なやます。「心を―・す」

いたみ【痛み・傷み】🔗🔉

いたみ痛み・傷み】 ①(病や傷などによる)肉体的な苦痛。「―はない」「―が走る」 ②なやみ。悲しみ。「胸の―」 ③破損。きず。「屋根の―がひどい」 ④腐敗。「リンゴに―がくる」 ⑤物質的・金銭的な損害。 ⇒いたみ‐どめ【痛み止め】 ⇒いたみ‐もの【痛み物】 ⇒いたみ‐わけ【傷み分け・痛み分け】

いたみ‐わけ【傷み分け・痛み分け】🔗🔉

いたみ‐わけ傷み分け・痛み分け】 ①相撲で取組中、一方が負傷したために引分けとすること。 ②互いに損害を受けたまま引き分けること。 ⇒いたみ【痛み・傷み】

いた・む【痛む・傷む・悼む】🔗🔉

いた・む痛む・傷む・悼む】 [一]〔自五〕 ①(肉体に)苦痛を感ずる。古事記「―・み苦しみて泣き伏せれば」。「傷が―・む」「結石が―・む」 ②なやみに思う。かなしく感ずる。心痛する。神代紀「脱免まぬかるるに由無し。故かれ―・む」。「心が―・む」 ③迷惑がる。徒然草「いたう―・む人の強ひられて少し飲みたるも」 ④《傷》破損する。「屋根が―・む」 ⑤《傷》腐る。「―・んだ果物」 ⑥損をする。浮世床「正金で七両二分と―・んだは」 [二]〔他五〕 ①苦痛に思う。心痛する。徒然草「一事を必ずなさんと思はば、他の事の破るるを―・むべからず」 ②《悼》人の死を悲しみなげく。「友の死を―・む」 [三]〔他下二〕 ⇒いためる(下一) ◇「痛」は、肉体的・精神的な苦しみの場合、「傷」は、きずつく・腐るなどの場合に使うことが多い。

いた・める【痛める・傷める】🔗🔉

いた・める痛める・傷める】 〔他下一〕[文]いた・む(下二) ①痛い思いをさせる。いじめる。狂言、老武者「此の年寄つた者を、したたかに―・めをつて」。「腰を―・める」「腹を―・めた子」 ②悲しませる。なげかせる。苦しめる。「胸を―・める」「頭を―・める」 ③《傷》傷つける。こわす。「本を―・める」 ④《傷》腐らせる。 ⑤損害を与える。「ふところを―・める」

きず【傷・疵・瑕】🔗🔉

きず傷・疵・瑕】 ①切ったり打ったりして皮膚や肉が損ずること。また、その箇所。けが。精神的な痛手にもいう。万葉集5「いとのきて痛き―には鹹塩からしおを灌そそくちふが如く」。「―を負う」「心の―」 ②物のこわれ損じた所。われめ。さけめ。神代紀「鏡を以て其の石窟いわやに入さきいれしかば、戸に触つきふれて小―つけり。其の―今にうせず」。「―をつける」「柱の―」 ③不完全な所。非難すべき所。欠点。源氏物語手習「弘法の―」。「玉に―」 ④恥辱。不名誉。平家物語11「ながき御方みかたの御―にて候ふべし」。「脛すねに―持つ身」「信用に―が付く」 ⇒瑕無き玉 ⇒瑕に玉 ⇒疵持つ足 ⇒疵持つ脛 ⇒疵を求む

きず‐あと【傷跡・傷痕・疵痕】🔗🔉

きず‐あと傷跡・傷痕・疵痕】 きずのついたあと。きずが治って残ったあと。「戦争の―」

きず‐ぐすり【傷薬】🔗🔉

きず‐ぐすり傷薬】 傷につける薬。

きず‐ぐち【傷口・疵口】🔗🔉

きず‐ぐち傷口・疵口】 (キズクチとも) ①きずによる表皮のやぶれ。「―をふさぐ」 ②比喩的に、人に触れられたくない過去のあやまちや弱点。「―に触れる」 ③事態が悪くなる、きっかけ。「―が広がる」

きず‐つ・く【傷つく・疵つく】🔗🔉

きず‐つ・く傷つく・疵つく】 [一]〔自五〕 ①身体・器物などにきずができる。 ②(比喩的に)人の名誉・心情などがそこなわれる。「自尊心が―・く」 [二]〔他下二〕 ⇒きずつける(下一)

きず‐つ・ける【傷つける・疵つける】🔗🔉

きず‐つ・ける傷つける・疵つける】 〔他下一〕[文]きずつ・く(下二) ①身体・器物などにきずを負わせる。 ②(比喩的に)人の名誉・心情をそこなう。「体面を―・ける」「乙女心を―・ける」

きず‐とがめ【傷咎め】🔗🔉

きず‐とがめ傷咎め】 傷がなおらずに一層ひどくなること。

きず‐もの【傷物・疵物】🔗🔉

きず‐もの傷物・疵物】 きずがあって不完全なもの。きずついたもの。「―なので安い」

きず‐やみ【傷病み】🔗🔉

きず‐やみ傷病み】 傷のためになやみ苦しむこと。

しょう【傷】シヤウ🔗🔉

しょうシヤウ きず。けが。

しょう‐い【傷痍】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐い傷痍シヤウ‥ (「痍」もきずの意)きず。けが。 ⇒しょうい‐ぐんじん【傷痍軍人】

しょうい‐ぐんじん【傷痍軍人】シヤウ‥🔗🔉

しょうい‐ぐんじん傷痍軍人シヤウ‥ 戦争で負傷した軍人。 ⇒しょう‐い【傷痍】

しょうがい‐ざい【傷害罪】シヤウ‥🔗🔉

しょうがい‐ざい傷害罪シヤウ‥ 故意に他人の身体に傷害を与える罪。暴行の故意をもって傷害の結果を生じた場合もこれに含まれる。→暴行罪⇒しょう‐がい【傷害】

しょうがい‐ちし‐ざい【傷害致死罪】シヤウ‥🔗🔉

しょうがい‐ちし‐ざい傷害致死罪シヤウ‥ 身体に傷害を与えた結果、被害者を死亡させる罪。→結果的加重犯⇒しょう‐がい【傷害】

しょうがい‐ほけん【傷害保険】シヤウ‥🔗🔉

しょうがい‐ほけん傷害保険シヤウ‥ 損害保険の一種。不慮の事故による身体の損傷に対し、医療費を支給し、あるいは療養中の所得補充に一定金額を支払う保険。 ⇒しょう‐がい【傷害】

しょう‐かん【傷寒】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐かん傷寒シヤウ‥ 漢方医学で、急性熱性疾患の総称。今のインフルエンザ・腸チフスの類。→傷寒論

しょうかんろん【傷寒論】シヤウ‥🔗🔉

しょうかんろん傷寒論シヤウ‥ 古医書。後漢の張機(字は仲景)著。晋の王叔和補修。10巻。急性の熱病の治療法を記す。古来、漢方医の聖典とされる。

しょう‐こん【傷痕】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐こん傷痕シヤウ‥ きずあと。

しょう‐しつ【傷疾】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐しつ傷疾シヤウ‥ 傷つくことと病むこと。また、負傷者と病人。

しょう‐しゃ【傷者】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐しゃ傷者シヤウ‥ きずついた人。

しょう‐しん【傷心】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐しん傷心シヤウ‥ 心をいためること。悲しく感ずること。また、悲しみ傷ついた心。傷神。「―をいやす」

しょう‐すい【傷悴】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐すい傷悴シヤウ‥ ひどく悲しみやつれること。

しょう‐そう【傷創】シヤウサウ🔗🔉

しょう‐そう傷創シヤウサウ きず。

しょう‐そう【傷愴】シヤウサウ🔗🔉

しょう‐そう傷愴シヤウサウ いたみかなしむこと。

しょう‐たん【傷嘆・傷歎】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐たん傷嘆・傷歎シヤウ‥ いたみなげくこと。

しょう‐ひ【傷悲】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐ひ傷悲シヤウ‥ いたみ悲しむこと。悲傷。

しょうびょう‐てあて【傷病手当】シヤウビヤウ‥🔗🔉

しょうびょう‐てあて傷病手当シヤウビヤウ‥ ①公共職業安定所で求職申込みをしたのち、疾病または負傷のために就職できない場合に支給される手当。 ②船員が職務上負傷したり病気になったりした場合に、船員法に従い船舶所有者から受ける手当。 ⇒しょう‐びょう【傷病】

しょうびょう‐てあてきん【傷病手当金】シヤウビヤウ‥🔗🔉

しょうびょう‐てあてきん傷病手当金シヤウビヤウ‥ 医療保険の被保険者が、業務上でない傷病のために労務不能になった場合、本人およびその家族の生活費として支給される保険給付。 ⇒しょう‐びょう【傷病】

しょうびょう‐へい【傷病兵】シヤウビヤウ‥🔗🔉

しょうびょう‐へい傷病兵シヤウビヤウ‥ 負傷しまたは病気にかかった兵。 ⇒しょう‐びょう【傷病】

しょう‐へい【傷兵】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐へい傷兵シヤウ‥ 戦争で傷ついた兵士。 ⇒しょうへい‐いん【傷兵院】

しょうへい‐いん【傷兵院】シヤウ‥ヰン🔗🔉

しょうへい‐いん傷兵院シヤウ‥ヰン 傷兵を入院させ、扶助・保護する施設。廃兵はいへい院の改称。1946年(昭和21)廃止。 ⇒しょう‐へい【傷兵】

[漢]傷🔗🔉

 字形  筆順 〔人(亻・)部11画/13画/教育/2993・3D7D〕 〔音〕ショウ〈シャウ〉(呉)(漢) 〔訓〕きずきずつく・いたむ・いためる・そこなう [意味] ①きず。けが。きずつく。「負傷・重傷・傷病者」 ②きずを負わせる。きずつける。そこなう。「傷害・殺傷・中傷」 ③心をいためる。悲しい思いをする。いたむ。「傷心・感傷・愁傷」 [解字] 形声。「人」+音符「」(Ån。きずつく)。きず、きずついていたむ、の意。 [下ツキ 哀傷・外傷・火傷・感傷・毀傷・軽傷・公傷・咬傷・挫傷・殺傷・刺傷・死傷・私傷・愁傷・重傷・銃傷・食傷・戦傷・創傷・損傷・嘆傷・致命傷・中傷・凍傷・刃傷・爆傷・破傷風・悲傷・微傷・負傷・裂傷

広辞苑で始まるの検索結果 1-41