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○先が見えるさきがみえる🔗🔉

○先が見えるさきがみえる ①将来どうなるかすでに予想がつく。 ②将来のことを見通す能力がある。 ③長期間にわたった仕事などが終りに近づく。 ⇒さき【先・前】 さき‐がり先借り(→)「まえがり」に同じ。 さき‐ぎり先限】 先物さきもの取引で目的物の受渡期日が最長期のもの。3カ月制では翌々月切のもの。先物。せんぎり。→中限なかぎり→当限とうぎり さきく幸く】 〔副〕 さいわいに。無事に。万葉集1「ささなみの志賀の辛崎―あれど」 さき‐ぐい先食い‥グヒ 将来享受すべき分を、その時期が来る前にくりこんでしまうこと。「次年度予算の―」 さき‐くぐり先潜り】 ①先まわりしてひそかに事をなすこと。ぬけがけ。 ②推量して疑うこと。邪推。かんぐり。梅暦「はや涙ぐむ娘気の―せし案じ顔」 さき‐くさ三枝】 (幸草さきくさの意) ①茎の三枝に分かれている草。吉兆の草といい、ミツマタ・ヤマユリなどの説がある。さいぐさ。古事記「御歯は―の如き押歯に坐しき」 ②ヒノキの異称。夫木和歌抄28「いかばかり久しかるらん亀山のふもとの松にまじる―」 ⇒さきくさ‐の【三枝の】 さぎ‐ぐさ鷺草】 サギゴケの別称。 さきくさ‐の三枝の】 〔枕〕 「なか」「三つ」などにかかる。万葉集5「父母も上は勿下がり―中にを寝むと」 ⇒さき‐くさ【三枝】 さき‐ぐみ先組】 先頭の部隊。さきて。 さき‐ぐり先繰り】 気をまわして疑うこと。さきくぐり。 さき‐こうがい先笄・前笄‥カウガイ 女の髷まげの結い方。笄髷わげから転化して島田髷に似、髪の余りを千鳥掛けに笄に巻きつけたもの。のちには、笄・髷の上辺に余り髪や付前髪を、橋を掛けたように伸ばすのが普通。近世、上方で、新婦の間に流行。さっこう。さっこうがい。 先笄 さき‐こうがい裂笄・割笄‥カウガイもとが一つで末が二つに分かれた笄。 さぎ‐ごけ鷺苔】 ゴマノハグサ科の多年草。田の畦・路傍などに多く、半ば地に這う。高さ約5センチメートル。春から夏にかけ淡紫色の小唇形花を開く。白花の品種をサギシバという。さぎぐさ。紫鷺苔。 サギゴケ 撮影:関戸 勇 さき‐ごし先輿・前輿】 輿の前方をかつぐこと。また、その人。↔後輿 さき‐こぼ・れる咲き溢れる】 〔自下一〕[文]さきこぼ・る(下二) あふれる程に咲く。さきみだれる。源氏物語若菜下「よく―・れたる藤の花の」 さき‐ごめ先込め】 弾薬を銃口から装填そうてんすること。「―銃」↔元込もとごさき‐ごろ先頃】 現在に近い過去の時。このあいだ。せんだって。過日。「―お目にかかりました」「―の大火」 さぎ‐ざい詐欺罪】 人をだまして財物を交付させ、または財産上不法の利益を得、もしくは第三者にこれを得させる罪。 さきさか向坂】 姓氏の一つ。 ⇒さきさか‐いつろう【向坂逸郎】 さきさか‐いつろう向坂逸郎‥ラウ 経済学者。福岡県生れ。九大教授。労農派の代表的論客。第二次大戦後、社会主義協会を主宰、日本社会党左派を理論的に指導。著「地代論研究」、訳「資本論」など。(1897〜1985) 向坂逸郎 撮影:田沼武能 ⇒さきさか【向坂】 さきさか‐まき 桧垣ひがきの異称。秘蔵抄「となめきの―の白妙のむめつさ尾花ま盛りに見ゆ」 さき‐さがり先下がり】 先端が垂れさがること。まえさがり。西鶴置土産「すこし足はやに編笠―にかづき」 さき‐ざき先先】 ①後に来るべき時。将来。前途。太平記17「縦たとい―抜群の忠ありと云ふとも」。「―のことを考える」「―不安がある」 ②行く先のあちらこちら。「行った―で歓迎された」 ③過ぎ去った時。過去。前々。竹取物語「―も申さむと思ひしかども」。「―からの準備」 さき‐さま先様】 「先方さきかた・せんぽう」の敬称。「―の都合」 さぎ‐し詐欺師】 巧みに人をあざむいて財物をかたりとる人。詐欺を常習とする者。かたり。 サキシトキシンsaxitoxin】 有毒プランクトンが産生し、貝類が摂取して蓄積する毒素。麻痺性貝毒と呼ばれ、食後30分から3時間ほどで口や手足がしびれ、重症の場合は呼吸麻痺で死亡する。帆立貝・アカザラガイ・カキなどに見られる。 さきしま‐しょとう先島諸島‥タウ 沖縄県南西部の宮古諸島と八重山諸島の総称。尖閣せんかく諸島を含めることもある。 さき‐しょう前生‥シヤウ (→)前世ぜんせに同じ。浄瑠璃、伊賀越道中双六「―の我子が介抱受け、思ひ残す事はない」 さき‐じょう先状・前状‥ジヤウ 為替金かわせきんなどの前に送られて来る通知状。 さき・ず咲き出‥ヅ 〔自下二〕 (サキイヅの約)咲きでる。咲きだす。万葉集10「朝顔の秀には―・でぬ」 さき‐すさ・ぶ咲きすさぶ】 〔自四〕 (奈良時代には上二段に活用)今を盛りと咲く。咲きほこる。万葉集10「朝露に―・びたるつき草の」 さき‐せ前世(→)「ぜんせ」に同じ。浄瑠璃、心中万年草「これも―の因果かや」 さき‐ぜい先勢】 先陣。さきて。〈日葡辞書〉 さき‐ぜめ先攻め(→)先攻せんこうに同じ。 さぎ‐そう鷺草‥サウ ラン科の多年草。山野の湿地に自生。高さ約30センチメートル。夏、鷺の飛ぶ姿に似た白花を開き、観賞用に栽培。〈[季]夏〉 さぎそう サギソウ 撮影:関戸 勇 さき‐ぞなえ先備え‥ゾナヘ 先頭に立つ軍隊。先鋒。先陣。また、行列などの先頭。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「―の供馬、引馬」 サキソフォンsaxophone】 (発明者のベルギー人Adolphe Sax1814〜1894の名に因む)真鍮製の管楽器。木管楽器の類とされる。1枚のリードで鳴らし、音孔を開閉して音高を変える。柔らかい甘美な音色を持ち、音量豊かで主に吹奏楽やジャズに用いる。音域の異なる種類がある。サクソフォーン。サックス。→サクソルン サキソフォン さき‐ぞめ先染め】 布地を織る前に、糸のうちに色彩文様を染めておくこと。御召おめし・紬織つむぎおりなど。↔後あと染め さき‐そ・める咲き初める】 〔自下一〕[文]さきそ・む(下二) 咲きはじめる。万葉集10「わが屋前やどの桜の花は―・めにけり」 さき‐ぞり先反り】 刀身の先に反そりの中心点があるもの。室町時代のものに多い。相州反り。 さき‐そろ・う咲き揃う‥ソロフ 〔自五〕 花が全部咲く。一斉に咲く。「庭花が―・う」 さき‐だ幸田】 神の恵みによって作物のよく実る田。神楽歌、木綿垂で「ゆふしでの神の―に稲の穂の」 さき‐たいまつ先松明】 葬列の先頭に立つたいまつ。先火。 さき‐だか先高】 将来ねだんが高くなる見込みであること。「―を見越して株を買う」↔先安 さき‐だち先立ち】 さきだつこと。特に、行列の先頭に立つこと。また、その人。滑稽本、妙竹林話七偏人「飛公とびこうが―だから、何か出たら飛公を置去りにしてにげよう」 さき‐だち先太刀】 数人で人を斬る時、最初に太刀を下すこと。↔後太刀 さき‐だちん先駄賃】 駄賃を前もって支払うこと。また、その金。 さき‐だ・つ先立つ】 [一]〔自五〕 ①前に立つ。先に進んで行く。率先する。古事記「いや―・てる兄をし枕かむ」。「人に―・って働く」 ②まっさきに起こる。以前に起こる。万葉集7「琴とればなげき―・つ」。「試合に―・って」 ③他より先に死ぬ。源氏物語桐壺「限りあらむ道にも、後れ―・たじと」。「子に―・たれる」 ④まっさきに必要である。「―・つ物は金」 [二]〔他下二〕 ⇒さきだてる(下一) さきだっ‐て先達て・先立って】 (サキダチテの音便)さきごろ。せんだって。歌舞伎、源平雷伝記「―公時次の殿に召し具し候」 ⇒さきだって‐うち【先達て中】 ⇒さきだって‐じゅう【先達て中】 さきだって‐うち先達て中(→)「さきだってじゅう」に同じ。 ⇒さきだっ‐て【先達て・先立って】 さきだって‐じゅう先達て中‥ヂユウ このあいだじゅう。せんだってうち。さきだってうち。 ⇒さきだっ‐て【先達て・先立って】 さきたてなみ‐こふんぐん佐紀盾列古墳群】 奈良県北部にある4世紀後半〜5世紀の古墳群。大型の前方後円墳などがあり、大王おおきみの墳墓を含むと考えられている。 さき‐だ・てる先立てる】 〔他下一〕[文]さきだ・つ(下二) ①先に立てる。先に行かせる。平家物語4「宮をば南都へ―・てまゐらせ」 ②先に死なせる。曾我物語5「一人の僧ありけるが又もなき弟子を―・てて深く嘆きゐたり」 さき‐たま幸魂⇒さきみたま。〈倭名類聚鈔2さきたま‐いなりやま‐こふん埼玉稲荷山古墳】 埼玉県行田市の埼玉古墳群中の前方後円墳。雄略天皇と推定される人名(加多支鹵わかたける大王)を含む115文字から成る金象嵌ぞうがんによる銘文のある鉄剣が出土。 →文献資料[埼玉稲荷山古墳鉄剣銘文] さ‐ぎちょう左義長・三毬杖‥チヤウ (もと、毬打ぎっちょうを三つ立てたからという)小正月の火祭りの行事。宮中では正月15日と18日に吉書きっしょを焼く儀式。清涼殿の東庭で、青竹を束ね立て、毬打3個を結び、これに扇子・短冊・吉書などを添え、謡いはやしつつ焼いた。民間では正月14日または15日(九州では6〜7日)長い竹数本を円錐形などに組み立て、正月の門松・七五三飾しめかざり・書ぞめなどを持ち寄って焼く。その火で焼いた餅を食えば、年中の病を除くという。子供組などにより今も行われる。どんど焼。さいとやき。ほっけんぎょう。ほちょじ。おにび。三毬打。〈[季]新年〉。徒然草「―は、正月に打ちたる毬杖を真言院より神泉苑へ出して焼きあぐるなり」 左義長 さき‐つ 先爪子さきつまごの略。(→)「つまご」に同じ。 さき‐つ‐おや先祖】 せんぞ。祖先。さきのおや。 さき‐つかい先使‥ツカヒ (サキヅカイとも)前駆をする従者。先触れの使い。琴歌譜「さはかる大日霊女おおひるめの―」→さいつかい さき‐つ・ぐ咲き継ぐ】 〔自四〕 つぎつぎに咲いてゆく。つづいて咲く。万葉集9「桜の花は咲きたるは散り過ぎにけり含ふふめるは―・ぎぬべし」 さき‐づけ先付】 ①その日より後の日付。 ②料理屋などで、本式の料理の前に出す小鉢物の類。突出し。お通し。 ⇒さきづけ‐こぎって【先付小切手】 さきづけ‐こぎって先付小切手(→)先日付さきひづけ小切手に同じ。 ⇒さき‐づけ【先付】 さき‐つ‐ころ先つ頃】 さきごろ。先日。さいつころ。 さきっ‐ちょ先っちょ】 ものの先端。先っぽ。 さき‐つ‐とし先つ年】 先年。前年。さいつとし。万葉集4「をととしの―より今年まで恋ふれど」 さき‐づな先綱】 車などに綱をつけて引くときの先の方の綱。また、それを引く人。浄瑠璃、賀古教信七墓廻「―元綱、ゑいやゑいやと引来る」→元綱→中綱 さき‐つ‐ひ先つ日】 先日。過日。このあいだ。 さきっ‐ぽ先っぽ】 もののさき。先端。さきっちょ。 さき‐て先手】 ①まっ先に進む軍勢。先陣。先勢さきぜい。 ②船具の一種。(→)柱引はしらびきに同じ。 ③⇒せんて⇒さきて‐がしら【先手頭】 ⇒さきて‐ぐみ【先手組】 ⇒さきて‐ぶね【先手船】 さき‐で裂手】 ひびなどがきれて皮膚の荒れた手。皇極紀「誰が―、―そもや我が手取らすもや」 さきて‐がしら先手頭】 先手組を率いる頭。 ⇒さき‐て【先手】 さきて‐ぐみ先手組】 江戸幕府の職名。若年寄の配下、組頭の支配。弓組と鉄砲組とがあり、与力・同心が付属。江戸城本丸諸門の警衛をつかさどり、将軍他行の際に警固にあたり、また、火付盗賊改ひつけとうぞくあらためとして市中を警戒した。 ⇒さき‐て【先手】 さきて‐ぶね先手船】 ①先頭に立つ船。 ②先手の乗った船。 ⇒さき‐て【先手】 さき‐ととのお・る咲き調ほる‥トトノホル 〔自四〕 十分に咲く。咲きみちる。栄華物語烟後「幾木ともなく―・りたるは」 さき‐どなり先隣】 となりのもう1軒先の家。 さき‐ども先供】 主人のさきに立つ供人ともびと。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「旦那のお帰り、―走る黒羽織」 さき‐どり先取り】 ①他人より先に取ること。また、既定の時期より前に取ること。「利子を―する」 ②(ある事態を予測して)それより先に事を行うこと、また自分のものとすること。「時代を―する」 ⇒さきどり‐とっけん【先取特権】 さきどり‐とっけん先取特権‥トク‥ 民法その他の法律に定める一定の債権を有する者が、債務者の財産から他の債権者に優先して弁済を受けうる権利。 ⇒さき‐どり【先取り】 さき‐なます裂き膾】 刃物を用いないで指で裂いて調理した鰯いわしの膾。〈[季]秋〉 さきな・む嘖む】 〔他四〕 「さいなむ」の古形。〈類聚名義抄〉 さき‐に先荷】 主人より先に、供の者が持って先方に運ぶ荷。誹風柳多留2「女房は―がつくと明けたがり」 さき‐に先に・曩に】 〔副〕 以前に。まえに。かつて。「―述べたように」 さき‐にお・う咲き匂う‥ニホフ 〔自五〕 (「におう」は色が美しく映える意)花が色鮮やかに咲く。みごとに咲く。万葉集20「池水に影さへ見えて―・ふ」。「菊が―・う」 さき‐に‐から先にから】 以前から。まえから。浄瑠璃、心中刃は氷の朔日「平兵衛にあひたいと―待つて」

さき‐み‐ず【先見ず】🔗🔉

さき‐み‐ず先見ず】 前後の考えなく事を進めること。むこうみず。

せん‐けん【先見】🔗🔉

せん‐けん先見】 事があらわれる前に見ぬくこと。さきを見通すこと。「―性」 ⇒せんけん‐の‐めい【先見の明】

せんけん‐の‐めい【先見の明】🔗🔉

せんけん‐の‐めい先見の明】 事が起こる前にそれを見抜く見識。 ⇒せん‐けん【先見】

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