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べし【可し】🔗🔉

べし可し】 〔助動〕 (活用は形容詞型。[活用]○/べく/べし/べき/べけれ/○)ラ変以外の動詞型活用の終止形、ラ変活用の連体形に付く。個々の主観を超えた理のあることを納得して下す判断であることを示す。口語では、論理的な固い感じの文章や慣用的な表現で用いられる。 ①当然の意。 ㋐…するのがよい。万葉集3「験しるしなき物を思はずは一坏ひとつきの濁れる酒を飲むべくあるらし」。「口は慎むべきだ」 ㋑…するはずだ。源氏物語夕顔「御車入るべき門はさしたりければ」。「来るべき人が来る」 ㋒…しなければならない。竹取物語「物言ひおくべきことありけり」。「後生畏おそるべし」 ②確実な推量の意。 ㋐きっと…するだろう。…するに違いない。允恭紀「わが背子が来べき宵なりささがねの蜘蛛の行ひ今宵しるしも」。万葉集5「妹が見しあふちの花は散りぬべし吾が泣く涙未だ乾なくに」。源氏物語桐壺「人のもてなやみぐさになりて、楊貴妃のためしも引き出でつべうなりゆくに」。「明日は晴天なるべし」 ㋑…するらしい。源氏物語帚木「まろは端に寝侍らむ、あな苦しとて、火かかげなどすべし」 ㋒…する予定だ。源氏物語桐壺「けふ始むべき祈祷ども」。徒然草「明日は遠国へ赴くべし」 ③話し手の動作の語に付いて、意志・決意を表す。必ず…しよう。…するつもりだ。源氏物語椎本「おとどもかへさの御迎へに参り給ふべく思したるを」。平家物語11「義経が勲功の賞に申しかへて御命ばかりは助け参らせ候ふべし」 ④可能の意。…することができそうだ。万葉集10「相見とも思ひすぐべき恋にあらなくに」。続後撰和歌集「若菜つむべく野はなりにけり」。「期待にこたえるべく努力する」 ⑤命令の意。…せねばならない。万葉集19「ますらをは名をし立つべし」。竹取物語「今金五十両給はるべし」。「全員もれなく参加すべし」

べし‐げ【可しげ】🔗🔉

べし‐げ可しげ】 もっともらしいさま。無名抄「―によめる」

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