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おかし・いヲカシイ🔗🔉

おかし・いヲカシイ 〔形〕[文]をか・し(シク) (動詞ヲ(招)クの形容詞形で、心ひかれ招き寄せたい気がするの意か) ➊(「可笑しい」とも当てる)笑いを誘われるようなさま。 ①こっけいである。つい笑いたくなる感じである。(軽蔑の意をこめて使われ)おろかしい。新撰字鏡「可咲、阿奈乎加志」。源氏物語紅葉賀「中将―・しきを念じて」。源氏物語蜻蛉「我をいかに―・しと物笑ひし給ふ心地に、月ごろおぼしわたりつらむ」。「―・いしぐさで観客を笑わせる」 ②変だ。かわっている。いぶかしい。あやしい。宇津保物語嵯峨院「いと―・しくあやしかりける事どもかな」。「機械の調子が―・い」「このところ様子が―・い」 ③粗末である。みすぼらしい。玉塵抄9「褐は―・いいやしい着るものなり」 ➋物事を観照し評価する気持で、「あはれ」が感傷性を含むのに対して、より客観的に賞美する感情。 ①心ひかれる気がする。このましい感じである。宇津保物語俊蔭「ほのかにいふ声、―・しう聞ゆ。いとど思ひまさりて」。源氏物語紅葉賀「おぼえず、―・しき世を見るかな」 ②おもしろい。興味がある。源氏物語絵合「心々に争ふ口つきどもを―・しと聞し召して」 ③趣がある。風情がある。風流だ。源氏物語薄雲「いと木繁き中より篝火どもの影の遣水の蛍に見えまがふも―・し」 ④かわいらしく愛すべきである。美しくて魅力がある。宇津保物語国譲上「腹ばひなどして、人見てはただ笑ひに笑ひて、白く―・しければ」。源氏物語胡蝶「起きあがり給ひてはぢらひ給へり。顔の色あひ、いと―・し」 ⑤すぐれている。みごとだ。落窪物語1「箏の琴をよに―・しく弾き給ひければ」

おかし‐なかま【可笑仲間】ヲカシ‥🔗🔉

おかし‐なかま可笑仲間ヲカシ‥ たいこもち連中。好色二代男「京中の―の集り、をかしからぬのは口惜し」 ⇒おかし

かしょうき【可笑記】‥セウ‥🔗🔉

かしょうき可笑記‥セウ‥ 仮名草子。如儡子にょらいし作。5巻。1642年(寛永19)刊。徒然草の筆致を模し、古今の名将の成敗を批評し、先哲の言行や詩文、あるいは当時の世相について感想を俗文体で述べる。

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