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くち‐ばし【嘴】🔗🔉

くち‐ばし】 ①口の上下のふちが突出して角質の鞘さやをかぶっているもの。主として鳥類に発達しているが、単孔類などにもある。三蔵法師伝永久点「人の身、鳥の喙クチバシにして」 ②口をきくこと。ことば。もの言い。浄瑠璃、日本武尊吾妻鑑「女子供は―が早うて」 ⇒嘴が黄色い ⇒嘴を容れる ⇒嘴を挟む ⇒嘴を鳴らす

○嘴が黄色いくちばしがきいろい🔗🔉

○嘴が黄色いくちばしがきいろい (鳥類の雛のくちばしが黄色いことから)年が若くて未熟なことをあざけっていう語。 ⇒くち‐ばし【嘴】 くち‐ばし・る口走る】 〔他五〕 ①正気を失って思わぬことを口にする。義経記7「此人々祈り給ひける景気心中の恐ろしさにや、―・る」 ②調子に乗って、言うべきでないこと、心にもないことを、うっかり口に出す。「あらぬことを―・る」「ふと秘密を―・る」

○嘴を容れるくちばしをいれる🔗🔉

○嘴を容れるくちばしをいれる 他人のすることに、わきからあれこれ口出しをする。容喙ようかいする。 ⇒くち‐ばし【嘴】

○嘴を挟むくちばしをさしはさむ🔗🔉

○嘴を挟むくちばしをさしはさむ (→)「嘴を容れる」に同じ。 ⇒くち‐ばし【嘴】

○嘴を鳴らすくちばしをならす🔗🔉

○嘴を鳴らすくちばしをならす はがみをして、くやしがる。好色一代男4「うしろの方より女口ばしをならし」 ⇒くち‐ばし【嘴】 くち‐はっちょう口八丁‥チヤウ 話し方の巧みなさま。「あの人の―ぶりにはあきれる」 ▷多く、能力は認めてもそれを快く思わない場合に用いる。 ⇒くちはっちょう‐てはっちょう【口八丁手八丁】 くちはっちょう‐てはっちょう口八丁手八丁‥チヤウ‥チヤウ 話すこともすることも達者なこと。手八丁口八丁。「口も八丁手も八丁」とも。 ⇒くち‐はっちょう【口八丁】 くち‐は・てる朽ち果てる】 〔自下一〕[文]くちは・つ(下二) ①朽ちてしまう。 ②世に知られないで終わる。新古今和歌集「難波人いかなるえにか―・てん」 くち‐はばった・い口幅ったい】 〔形〕 身のほども考えないで大きなことや生意気なことを言う態度である。「―・いことを言うようですが」 くち‐はば‐ひろ・し口幅広し】 〔形ク〕 (→)「くちはばったい」に同じ。 くち‐ばみ マムシの古名。徒然草「―にさされたる人、かの草を揉みてつけぬれば則ち癒ゆとなん」 くちば‐むらご朽葉叢濃】 濃淡のある朽葉色。また、そういう染め方。 ⇒くち‐ば【朽葉】 くち‐ばや口速・口早】 ものの言い方がはやいこと。はやくち。浄瑠璃、心中天の網島「おさんお茶上げましやと―なり」。「―にしゃべる」

さい‐し【嘴子】🔗🔉

さい‐し嘴子】 鉄管などから流れ出る水の速度を大きくするために先端につける、細く絞った短い筒。ノズル。

はし【觜・嘴】🔗🔉

はし觜・嘴】 くちばし。伊勢物語「白き鳥の―と足と赤き」

はし‐うち【嘴打ち】🔗🔉

はし‐うち嘴打ち】 鳥の雛が孵化ふかする際に、卵の殻を内側からつつくこと。

はしびろ‐がも【嘴広鴨】🔗🔉

はしびろ‐がも嘴広鴨】 カモの一種。中形で、嘴くちばしが極めて大きく扁平なのが特徴。雄は背が黒褐色、胸は白色、腹は栗色。雌は全体褐色。北半球に広く分布し、日本には秋に多数渡来し越冬する。クチガモ。 ハシビロガモ 撮影:小宮輝之

はしびろ‐こう【嘴広鸛】‥コフ🔗🔉

はしびろ‐こう嘴広鸛‥コフ コウノトリ目ハシビロコウ科の鳥。体長1.2メートル。嘴くちばしが幅広く大きい。アフリカ中部に生息。魚食性で、水辺で長時間動かずに待ち伏せる。

はしぶと‐がらす【嘴太鴉】🔗🔉

はしぶと‐がらす嘴太鴉】 カラスの一種。嘴くちばしが太い。全身黒色で光沢がある。雑食性。「かぁかぁ」と澄んだ声で鳴く。ハシボソガラスと同じく人家付近にすみ、数は極めて多い。東アジア産。ヤマガラス。〈書言字考節用集〉 ハシブトガラス 撮影:小宮輝之

はしぼそ‐がらす【嘴細鴉】🔗🔉

はしぼそ‐がらす嘴細鴉】 カラスの一種。ハシブトガラスよりやや小形で、嘴くちばしは細く短い。「がぁがぁ」と濁った声で鳴く。雑食性。人家付近に普通に見られる。ユーラシア大陸北部に分布。 ハシボソガラス 撮影:小宮輝之

[漢]嘴🔗🔉

 字形 〔口部13画/16画/5160・535C〕 〔音〕シ(呉)(漢) 〔訓〕くちばし [意味] くちばし。くちばしのように、先が細く突き出している所。(同)觜。「砂嘴さし・山嘴」▶現代中国語では「くち」の意。

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