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にょ‐らい【如来】🔗🔉

にょ‐らい如来】 (梵語tathāgata 多陀阿伽陀)仏十号ぶつじゅうごうの一つ。仏の尊称。「かくの如く行ける人」、すなわち修行を完成し、悟りを開いた人の意。のちに「かくの如く来れる人」、すなわち真理の世界から衆生しゅじょう救済のために迷界に来た人と解し、如来と訳す。如去にょこ⇒にょらい‐きょう【如来教】 ⇒にょらい‐じゅうごう【如来十号】 ⇒にょらい‐しん【如来身】 ⇒にょらい‐ぜん【如来禅】 ⇒にょらい‐ぞう【如来蔵】 ⇒にょらい‐ばい【如来唄】 ⇒にょらい‐はだ【如来肌】 ⇒如来掛けて ○如来掛けてにょらいかけて 誓の詞。「神かけて」の意。浄瑠璃、女殺油地獄「―の母が言ひ分」 ⇒にょ‐らい【如来】

○如来掛けてにょらいかけて🔗🔉

○如来掛けてにょらいかけて 誓の詞。「神かけて」の意。浄瑠璃、女殺油地獄「―の母が言ひ分」 ⇒にょ‐らい【如来】 にょらい‐きょう如来教‥ケウ 1802年(享和2)に尾張国熱田の農民一尊如来きの(1756〜1826)が開いた神仏習合の新宗教。その説教は300編余の「お経様」として伝えられた。明治初年曹洞宗に属したが、1946年に独立。 ⇒にょ‐らい【如来】 にょらいし如儡子】 江戸前期の仮名草子作者。本名、斎藤親盛。1636年(寛永13)「可笑記」を著す。山形藩主最上家の浪人。(1603?〜1674) にょらい‐じゅうごう如来十号‥ジフガウ (→)仏十号ぶつじゅうごうに同じ。 ⇒にょ‐らい【如来】 にょらい‐しん如来身】 仏徳の円満にそなわった如来の体。仏身。 ⇒にょ‐らい【如来】 にょらい‐ぜん如来禅】 如来の伝えた真実の禅。楞伽経りょうがきょうに説く。祖師禅の立場から、なお理論に堕するものとして批判される。如来清浄禅。 ⇒にょ‐らい【如来】 にょらい‐ぞう如来蔵‥ザウ 一切衆生しゅじょうに内在する仏となりうる可能性。煩悩に覆われた状態の真如。仏性と同義で、インドの中期大乗において発展した思想。 ⇒にょ‐らい【如来】 にょらい‐ばい如来唄】 声明しょうみょうの一種。仏徳を賛美した8句の偈による唄ばい⇒にょ‐らい【如来】 にょらい‐はだ如来肌】 肉づきがよくあたたかい肌。また、人の体温によってあたためられていること。狂言、磁石「彼奴が寝た跡をいらうてみましたれば、まだ―でござるほどに、遠うは参るまいが」 ⇒にょ‐らい【如来】 に‐より似寄り】 によっていること。また、そのもの。「―の者」 に‐よ・る似寄る】 〔自五〕 似ている。類似する。似通う。 にょろ‐にょでん如露如電】 〔仏〕現象世界に存在するものは、朝露や電光のように本来はかなく空くうであり、実体がないということ。金剛般若経に説かれる。 にょろ‐にょろ 蛇などがゆるやかにうねりつつ進むさま。 にょろり (→)「にょろにょろ」に同じ。 に‐よん‐ディー2、4‐D】 2、4‐ジクロロフェノキシ酢酸の略称。また、これを主成分とする農薬の商品名。合成植物ホルモンの一種。イネ科作物以外の植物の生長を乱す作用があり、水田などの除草剤として利用。急性経口毒性(マウス)のLD50は500。 にょん‐にょ (→)「にょきにょき」に同じ。狂言、萩大名「末となつて握りこぶしかなどを―握り出たやうなは」 にら韮・韭】 ユリ科ネギ属の多年草。葉は長さ20〜30センチメートルで扁平、全体に強い臭気がある。春の葉は柔らかく美味。夏、紫色をおびた白い小花を束状につける。原産地は東アジアとされ、古く中国から渡来。日本各地で食用として栽培。古名こみら・みら。〈[季]春〉。「韮の花」は〈[季]夏〉。〈類聚名義抄〉 にら ニラ 提供:OPO ニラNIRA】 (National Industrial Recovery Act)(→)全国産業復興法のこと。 にらい‐かない 奄美・沖縄地方で、海の彼方にあると信じられている楽土。そこから年ごとに神(赤また・黒また・まゆんがなし、など)が訪れ、豊穣をもたらすと考えられている。→赤また黒また にら‐き菹・葅】 ニレの樹皮の粉末を入れた塩に菜を漬けた食品。〈倭名類聚鈔16にら・ぐ焠ぐ】 〔他四〕 (古くはニラク)鉄を鍛える時、赤熱して水に入れてねる。三蔵法師伝承徳頃点「大弁は訥ニラクが若し」。奥の細道「かの竜泉に剣を―・ぐとかや」 にらさき韮崎】 山梨県北西部、釜無川に沿う市。もと甲州街道の宿駅。果樹・野菜栽培が盛ん。人口3万4千。 にらま・える睨まえるニラマヘル 〔他下一〕[文]にらま・ふ(下二) (→)「にらむ」に同じ。平家物語11「舟の方を―・へ」 にらみ睨み】 ①にらむこと。「ひと―」 ②他をおさえつける威勢。「―が利く」 ③眼のつけかた。着眼。 ⇒にらみ‐あい【睨み合い】 ⇒にらみ‐くら【睨み競】 ⇒にらみ‐だい【睨み鯛】 にらみ‐あい睨み合い‥アヒ ①にらみあうこと。敵対。「―が続く」 ②(取引用語)売方も買方も機会をねらって手出しをしないこと。 ⇒にらみ【睨み】 にらみ‐あ・う睨み合う‥アフ 〔自五〕 ①互いににらむ。また、互いににくむ。「力士が土俵上で―・う」 ②敵対する者が互いに自重して手を出さずにいる。「国境をはさんで―・う」 にらみ‐あわ・せる睨み合わせる‥アハセル 〔他下一〕[文]にらみあは・す(下二) あれとこれとを比較して考え合わせる。「市価と―・せて値段を決める」 にらみ‐くら睨み競】 (ニラミクラベの約)(→)「にらめっこ」に同じ。 ⇒にらみ【睨み】 にらみ‐す・える睨み据える‥スヱル 〔他下一〕[文]にらみす・う(下二) じっとにらみつける。 にらみ‐だい睨み鯛‥ダヒ 正月や結婚式などの席に縁起物として飾る鯛。 ⇒にらみ【睨み】 にらみ‐つ・ける睨み付ける】 〔他下一〕[文]にらみつ・く(下二) 激しい勢いでじっとにらむ。「きっと―・ける」 にら・みる眄みる】 〔他上一〕 (「にらむ」と「見る」との混成語)にらみつけるようにみる。〈類聚名義抄〉 にら・む睨む】 〔他五〕 ①鋭い目をしてみつめる。目を怒らして見る。源氏物語明石「院の御門、御前の御階のもとに立たせ給ひて、御気色いとあしうて、―・み聞えさせ給ふをかしこまりておはします」。「こわい顔で―・む」 ②見当をつける。見込みをつける。「このあたりだと―・んだ」 ③注意力を集中してみつめる。「盤面を―・んで長考する」 ④(「―・まれる」の形で)要注意者として特に目をつける。「先生に―・まれる」 ⑤先のことまで考慮する。計算に入れる。「改選を―・んで発言する」 にらめっ‐くら睨めっくら】 (ニラメクラベの転)(→)「にらめっこ」に同じ。 にらめっ‐こ睨めっこ】 ①互いに睨みあうこと。特に、(子供が)二人睨みあって先に笑い出した方を負けとする遊戯。にらみくら。にらめっくら。 ②注意深く見続けること。「時刻表と―する」 にら・める睨める】 〔他下一〕 にらむ。歌舞伎、兵つわもの根元曾我「梶原、頼朝を―・める」 にらやま韮山】 静岡県伊豆の国市の地名。北条早雲の居城韮山城址、韮山代官江川太郎左衛門旧邸および反射炉の址があり、付近に蛭ヶ島ひるがしまなどがある。 ⇒にらやま‐がさ【韮山笠】 ⇒にらやま‐ずきん【韮山頭巾】 にらやま‐がさ韮山笠】 編笠に似て小形・扁平、こよりで作り、黒漆を塗った笠。内張りは紺紙、のち渋染紙や薬袋紙を用いた。幕末、砲術調練の士が使用。韮山代官江川太郎左衛門の創始。藪潜やぶくぐり。 韮山笠 ⇒にらやま【韮山】 にらやま‐ずきん韮山頭巾‥ヅ‥ 幕末、西洋砲術調練の士が用いた頭巾。多く黒ビロードで作る。韮山代官江川太郎左衛門の創始。講武所頭巾。 ⇒にらやま【韮山】 にらんせい‐そうせいじ二卵性双生児‥サウ‥ 双生児の一つの型。2個の卵が、別々に2個の精子によって受精し、同時に胎児となって発育したもの。二卵生双胎。 にりこう‐いせき二里岡遺跡‥カウヰ‥ 中国河南省鄭州市にある、殷墟に先行する殷代中期の遺跡。 にりつ‐はいはん二律背反】 〔哲〕(Antinomie ドイツ)相互に矛盾し対立する二つの命題が、同じ権利をもって主張されること。カントは、理性だけで世界全体の根本的問題を解決しようとすると、二律背反に陥ることを指摘した。アンチノミー。 にりとう‐いせき二里頭遺跡‥ヰ‥ 中国河南省偃師えんし市にある、竜山文化晩期から殷代早期の遺跡。下層を夏代のものとする説もあり、中国古代国家出現期の遺跡として重要。 に‐りゅう二流‥リウ ①一流に及ばない、それに次ぐ地位・程度。 ②二つの流派。 にりゅうか‐たんそ二硫化炭素‥リウクワ‥ 分子式CS 赤熱した炭素と硫黄蒸気とが化合して生じる無色の液体。揮発しやすく、刺激臭をもち、蒸気は有毒で、引火しやすい。ビスコース‐レーヨンの原料。沃素ようそ・硫黄・ゴムなどの溶媒にも用いる。 に‐りん二輪】 ①二つの車輪。 ②二つの花。 ⇒にりん‐しゃ【二輪車】 ⇒にりん‐そう【二輪草】 にりん‐しゃ二輪車】 車輪の二つある車。自転車・オートバイなど。 ⇒に‐りん【二輪】 にりん‐そう二輪草‥サウ キンポウゲ科の多年草。茎は柔軟で、高さ10〜20センチメートル、根生葉は掌状に深裂。4〜5月頃、普通2本の長花柄を出し、白花を開く。山地にしばしば群生し、観賞用にも栽培。 にりんそう ニリンソウ 撮影:関戸 勇 ⇒に‐りん【二輪】 にる似る】 〔自上一〕 ①互いに同じさまに見える。類する。万葉集3「あな醜みにくさかしらをすと酒飲まぬ人をよく見ば猿にかも似る」。「よく似た顔」「意味の似た言葉」 ②つりあう。相応する。源氏物語玉鬘「着たる物のさまに似ぬは、ひがひがしくもありかし」。「外見に似ず気が弱い」 ⇒似て非なり ⇒似ても似つかぬ ⇒似れば似るもの にる煮る】 〔他上一〕 食品などに水を加え、火にかけて熱をとおす。万葉集10「春野のうはぎ採みて煮らしも」。「煮て食べる」 ⇒煮て食おうと焼いて食おうと ⇒煮ても焼いても食えぬ ニル‐アドミラリnil admirari ラテン】 何物にも驚嘆しないこと。無関心。 に‐るい二塁】 野球で、得点するために走者が通過すべき四つの地点のうち、2番目のもの。「―打」 ニルヴァーナnirvāṇa 梵】 〔仏〕(→)涅槃ねはんに同じ。 にれ】 ニレ属の落葉高木の総称。ハルニレ・アキニレ・オヒョウなど。材は堅く建築材・器具材。樹皮は強靱で、紙・縄・織布などとし、また、利尿・去痰きょたん剤とする。狭義にはハルニレを指す。 にれい‐さん爾霊山】 二〇三高地にひゃくさんこうちの別称。 にれ‐か・む齝む】 〔他四〕 反芻はんすう類の獣が、噛んで飲み込んだものを口中に戻して再び食う。反芻する。にげかむ。ねりがむ。字鏡集「呞、ナケフ、ニレカム」

にょらい‐きょう【如来教】‥ケウ🔗🔉

にょらい‐きょう如来教‥ケウ 1802年(享和2)に尾張国熱田の農民一尊如来きの(1756〜1826)が開いた神仏習合の新宗教。その説教は300編余の「お経様」として伝えられた。明治初年曹洞宗に属したが、1946年に独立。 ⇒にょ‐らい【如来】

にょらい‐じゅうごう【如来十号】‥ジフガウ🔗🔉

にょらい‐じゅうごう如来十号‥ジフガウ (→)仏十号ぶつじゅうごうに同じ。 ⇒にょ‐らい【如来】

にょらい‐しん【如来身】🔗🔉

にょらい‐しん如来身】 仏徳の円満にそなわった如来の体。仏身。 ⇒にょ‐らい【如来】

にょらい‐ぜん【如来禅】🔗🔉

にょらい‐ぜん如来禅】 如来の伝えた真実の禅。楞伽経りょうがきょうに説く。祖師禅の立場から、なお理論に堕するものとして批判される。如来清浄禅。 ⇒にょ‐らい【如来】

にょらい‐ぞう【如来蔵】‥ザウ🔗🔉

にょらい‐ぞう如来蔵‥ザウ 一切衆生しゅじょうに内在する仏となりうる可能性。煩悩に覆われた状態の真如。仏性と同義で、インドの中期大乗において発展した思想。 ⇒にょ‐らい【如来】

にょらい‐ばい【如来唄】🔗🔉

にょらい‐ばい如来唄】 声明しょうみょうの一種。仏徳を賛美した8句の偈による唄ばい⇒にょ‐らい【如来】

にょらい‐はだ【如来肌】🔗🔉

にょらい‐はだ如来肌】 肉づきがよくあたたかい肌。また、人の体温によってあたためられていること。狂言、磁石「彼奴が寝た跡をいらうてみましたれば、まだ―でござるほどに、遠うは参るまいが」 ⇒にょ‐らい【如来】

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