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しゅう【宗】🔗🔉

しゅう】 (慣用音) ①おおもと。主として尊ぶべきこと。信奉する教義。「―とする」 ②教義によって組織された団体。 ③〔仏〕経典の根本思想。 ④〔仏〕因明いんみょうの術語で、論理学の結論に相当するもの。 →そう(宗)

しゅう‐がく【宗学】🔗🔉

しゅう‐がく宗学】 各宗門の教義に関する学問。

しゅう‐き【宗規】🔗🔉

しゅう‐き宗規】 宗教上の規約。

しゅう‐ぎ【宗義】🔗🔉

しゅう‐ぎ宗義】 〔仏〕宗門の根本となる教義。

しゅう‐ぎ【宗儀】🔗🔉

しゅう‐ぎ宗儀】 宗教上の儀式。祭祀。

しゅう‐きょう【宗教】‥ケウ🔗🔉

しゅう‐きょう宗教‥ケウ (religion)神または何らかの超越的絶対者、あるいは卑俗なものから分離され禁忌された神聖なものに関する信仰・行事。また、それらの連関的体系。帰依者は精神的共同社会(教団)を営む。アニミズム・自然崇拝・トーテミズムなどの原始宗教、特定の民族が信仰する民族宗教、世界的宗教すなわち仏教・キリスト教・イスラム教など、多種多様。多くは教祖・経典・教義・典礼などを何らかの形でもつ。 ⇒しゅうきょう‐おんがく【宗教音楽】 ⇒しゅうきょう‐か【宗教家】 ⇒しゅうきょう‐が【宗教画】 ⇒しゅうきょう‐かいかく【宗教改革】 ⇒しゅうきょう‐かいぎ【宗教会議】 ⇒しゅうきょう‐がく【宗教学】 ⇒しゅうきょう‐きしだん【宗教騎士団】 ⇒しゅうきょう‐きょういく【宗教教育】 ⇒しゅうきょう‐げき【宗教劇】 ⇒しゅうきょう‐さいばん【宗教裁判】 ⇒しゅうきょう‐し【宗教史】 ⇒しゅうきょう‐しゃかいがく【宗教社会学】 ⇒しゅうきょう‐しん【宗教心】 ⇒しゅうきょう‐しんりがく【宗教心理学】 ⇒しゅうきょう‐じんるいがく【宗教人類学】 ⇒しゅうきょう‐せんそう【宗教戦争】 ⇒しゅうきょう‐てつがく【宗教哲学】 ⇒しゅうきょう‐ほうじん【宗教法人】 ⇒しゅうきょう‐みんぞくがく【宗教民族学】

しゅうきょう‐おんがく【宗教音楽】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐おんがく宗教音楽‥ケウ‥ ①法会・典礼・礼拝などの宗教行事に使われる音楽。仏教の声明しょうみょう、カトリックの聖歌、プロテスタントの賛美歌など。 ②宗教的題材によった1以外の音楽。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐か【宗教家】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐か宗教家‥ケウ‥ 宗教に深く通じた人。また、牧師・僧侶のように布教に従事する人。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐が【宗教画】‥ケウグワ🔗🔉

しゅうきょう‐が宗教画‥ケウグワ 宗教上の事実・伝説・人物などを題材とした絵画。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐かいかく【宗教改革】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐かいかく宗教改革‥ケウ‥ (Reformation)16世紀ヨーロッパで、ローマ‐カトリック教会の弊害に対して改革を企て、これから分離してプロテスタント教会を立てた宗教運動。1517年、ルターが95カ条の論題を提出して教皇の贖宥しょくゆう状(免罪符)販売を攻撃し、人は功績によらず信仰のみによって救われると主張し、聖書を正しい信仰の唯一の基礎とする立場から教皇権を否認したことが導火線となって、全ヨーロッパをその運動にまきこみ、宗派分裂時代の幕を開いた。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐かいぎ【宗教会議】‥ケウクワイ‥🔗🔉

しゅうきょう‐かいぎ宗教会議‥ケウクワイ‥ (→)公会議に同じ。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐がく【宗教学】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐がく宗教学‥ケウ‥ 諸種の宗教現象を比較・研究し、宗教の本質を客観的・普遍的に把握しようとする学問。特殊宗教についての信仰を前提とする神学とは異なる。19世紀末から特に開拓。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐きしだん【宗教騎士団】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐きしだん宗教騎士団‥ケウ‥ (→)騎士修道会に同じ。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐きょういく【宗教教育】‥ケウケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐きょういく宗教教育‥ケウケウ‥ 特定宗教の教義や儀礼などに関する教養や積極的関心を培う教育、ないしは、宗教に関する教養や宗教的情操を培う教育。1899年(明治32)には公立学校だけでなく私立小学校・中学校・高等女学校でも宗教教育が全面的に禁止されたが、第二次大戦後は教育基本法で宗教に関する寛容の態度およびその地位の尊重をうたうとともに、公立学校における特定の宗教のための宗教教育を禁止。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐げき【宗教劇】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐げき宗教劇‥ケウ‥ 宗教の儀式として行われ、また宗教行事に随伴し、もしくは宗教的主題を脚色した演劇。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐さいばん【宗教裁判】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐さいばん宗教裁判‥ケウ‥ (→)異端審問に同じ。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐し【宗教史】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐し宗教史‥ケウ‥ 古今東西の諸宗教の歴史的消長。また、それを研究する学問。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐しゃかいがく【宗教社会学】‥ケウ‥クワイ‥🔗🔉

しゅうきょう‐しゃかいがく宗教社会学‥ケウ‥クワイ‥ 宗教と社会との相互関連、宗教集団の構造や動態などを研究する学問。未開社会を対象としてデュルケムとその学派、近代社会を対象としてM.ウェーバーがこれを開拓。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐しん【宗教心】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐しん宗教心‥ケウ‥ 神または仏あるいは超越者に対する帰依から生ずる敬虔な心。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐しんりがく【宗教心理学】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐しんりがく宗教心理学‥ケウ‥ 宗教現象を心理学的方法によって解明しようとする心理学の一分野。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐じんるいがく【宗教人類学】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐じんるいがく宗教人類学‥ケウ‥ 宗教的な観念・表象・行動に焦点を置いた人類学の研究領域。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐せんそう【宗教戦争】‥ケウ‥サウ🔗🔉

しゅうきょう‐せんそう宗教戦争‥ケウ‥サウ 宗教上の衝突に起因する戦争。特にヨーロッパにおいて宗教改革後、旧教徒と新教徒との間に行われ、政治的・経済的利害ともからんだ激しい戦争。ユグノー戦争・三十年戦争など。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐てつがく【宗教哲学】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐てつがく宗教哲学‥ケウ‥ 哲学の一領域。宗教一般の本質や意義を哲学の方法を以て研究する学問。特定の宗教とその信仰の論理を前提としない点で神学や教義学と、経験科学の方法によらない点で宗教学と異なる。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐ほうじん【宗教法人】‥ケウハフ‥🔗🔉

しゅうきょう‐ほうじん宗教法人‥ケウハフ‥ 神道教派・仏教宗派・キリスト教その他の宗教の教団、並びに神社・寺院・教会などで、宗教法人法により法人として登記したもの。3人以上の責任役員を置き、その中の一人が代表役員として法人を代表。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうきょう‐みんぞくがく【宗教民族学】‥ケウ‥🔗🔉

しゅうきょう‐みんぞくがく宗教民族学‥ケウ‥ 宗教学および民族学の一領域。宗教現象を民族学(または人類学)の資料・方法などを利用して研究する学問。比較宗教史および宗教社会学と深い連関がある。 ⇒しゅう‐きょう【宗教】

しゅうげん【宗源】🔗🔉

しゅうげん宗源⇒そうげん。「―神道」

しゅうし‐あらためやく【宗旨改役】🔗🔉

しゅうし‐あらためやく宗旨改役(→)宗門改役に同じ。 ⇒しゅう‐し【宗旨】

しゅうし‐がえ【宗旨変え・宗旨替え】‥ガヘ🔗🔉

しゅうし‐がえ宗旨変え・宗旨替え‥ガヘ ①宗教・宗派を変えること。 ②主義・主張・嗜好などを変えること。「甘党に―する」 ⇒しゅう‐し【宗旨】

しゅうし‐しょうもん【宗旨証文】🔗🔉

しゅうし‐しょうもん宗旨証文(→)寺請てらうけに同じ。 ⇒しゅう‐し【宗旨】

しゅうし‐ちがい【宗旨違い】‥チガヒ🔗🔉

しゅうし‐ちがい宗旨違い‥チガヒ ①信仰する宗旨がちがうこと。 ②主義・嗜好・職業などが互いにちがうこと。 ⇒しゅう‐し【宗旨】

しゅうし‐てがた【宗旨手形】🔗🔉

しゅうし‐てがた宗旨手形(→)寺請てらうけに同じ。 ⇒しゅう‐し【宗旨】

しゅうし‐にんべつちょう【宗旨人別帳】‥チヤウ🔗🔉

しゅうし‐にんべつちょう宗旨人別帳‥チヤウ (→)宗門人別帳に同じ。 ⇒しゅう‐し【宗旨】

しゅう‐じょう【宗乗】🔗🔉

しゅう‐じょう宗乗】 〔仏〕自宗の宗義および教典。→余乗

○宗旨を変えるしゅうしをかえる🔗🔉

○宗旨を変えるしゅうしをかえる 従来の趣味・職業・主義などを捨てて他の方面に転ずる。宗旨変えをする。 ⇒しゅう‐し【宗旨】

しゅう‐せい【宗制】🔗🔉

しゅう‐せい宗制】 宗教の制度。宗門の制度。

しゅう‐そ【宗祖】🔗🔉

しゅう‐そ宗祖】 一つの宗派を開いた人。一宗の開祖。祖師。教祖。「―の遺誡ゆいかい

しゅうぞん‐ばん【宗存版】🔗🔉

しゅうぞん‐ばん宗存版】 伊勢国山田の常明寺の宗存が神宮奉納の祈願を立て、1613年(慶長18)から京都の北野経王堂において木活字で開板した大蔵経。完成せずに約10年後に終わり、その活字は比叡山に現存。

しゅう‐たい【宗体】🔗🔉

しゅう‐たい宗体】 宗義の本体。宗風。謡曲、放下僧ほうかぞう「我らが―と申すは教外別伝にして」

しゅう‐てん【宗典】🔗🔉

しゅう‐てん宗典】 一宗の拠りどころとなる経典。また、一宗の教義・信条を述べた典籍。

しゅう‐と【宗徒】🔗🔉

しゅう‐と宗徒】 その宗門の信者。信徒。

しゅう‐は【宗派】🔗🔉

しゅう‐は宗派】 ①同一宗教の分派。転じて、広く宗教上の分派。流派。 ②教義の宣布および儀式の執行を目的とし、寺院・教会所その他の所属団体・信徒・僧侶を包括する仏教団体。 ③(技芸などの)流派。

すぎょうろく【宗鏡録】‥ギヤウ‥🔗🔉

すぎょうろく宗鏡録‥ギヤウ‥ 仏書。中国五代の禅僧、延寿(904〜975)の著。100巻。宗鑑録・心鏡録ともいう。961年成る。多くの経・論を引用して教・禅の根本である一心を解明したもの。

そう【宗】🔗🔉

そう】 ①みたまや。転じて、もと。おおもと。祖先。 ②最もすぐれた人。祖に次いで有徳の人。 →しゅう(宗)

そう【宗】(姓氏)🔗🔉

そう】 姓氏の一つ。もと対馬国衙こくがの在庁官人惟宗氏。室町時代、対馬の守護。近世、対馬藩主。朝鮮との交渉・貿易に特権的な地位を保ち、近世、朝鮮通信使の受入れにも当たる。 ⇒そう‐すけくに【宗助国】

そう‐か【宗家】🔗🔉

そう‐か宗家⇒そうけ

そうぎ【宗祇】🔗🔉

そうぎ宗祇】 室町末期の連歌師。号は自然斎・種玉庵。俗に姓を飯尾いいおとする。和歌は東常縁とうのつねよりより古今伝授を受け、また連歌を心敬らに修め、称号「花の本もと」を許され、当時連歌の中心指導者。編著「竹林抄」「新撰玖波集」「萱草わすれぐさ」など。(1421〜1502) →作品抜粋(新撰菟玖波集) →作品抜粋(水無瀬三吟)

そう‐ぎょう【宗仰】‥ギヤウ🔗🔉

そう‐ぎょう宗仰‥ギヤウ たっとび仰ぐこと。

そう‐け【宗家】🔗🔉

そう‐け宗家】 (ソウカとも)宗主たる家。本家ほんけ。家元。「小笠原流の―」

そうげん‐の‐しんとう【宗源の神道】‥タウ🔗🔉

そうげん‐の‐しんとう宗源の神道‥タウ (→)吉田神道の別称。 ⇒そう‐げん【宗源】

そうげん‐の‐せんじ【宗源の宣旨】🔗🔉

そうげん‐の‐せんじ宗源の宣旨】 吉田神道で、神宣として諸社に神階・社格または神号を授けた文書。文明(1469〜1487)の頃、吉田兼倶かねともに始まる。宗源神宣。 ⇒そう‐げん【宗源】

そう‐こく【宗国】🔗🔉

そう‐こく宗国】 宗主と仰ぐ国。本家すじの国。

そう‐し【宗子】🔗🔉

そう‐し宗子】 一族の長たるべき子。家をつぐべき子。宗家の嫡子。

そう‐し【宗師】🔗🔉

そう‐し宗師】 尊ぶべき師匠。第一の師範。

そう‐しつ【宗室】🔗🔉

そう‐しつ宗室】 ①一族の宗とする家。本家。宗家。 ②先祖の霊廟。 ③天子の一族。皇族。

そう‐しゃ【宗社】🔗🔉

そう‐しゃ宗社】 宗廟そうびょうと社稷しゃしょく。転じて、国家の意。 ⇒そうしゃ‐とう【宗社党】

そうしゃ‐とう【宗社党】‥タウ🔗🔉

そうしゃ‐とう宗社党‥タウ 清末、辛亥革命の勃発にあたり、共和制に反対して清朝擁護を主張した皇族載洵・善耆ぜんきや満人良弼らが結成した党派。日本の大陸浪人川島浪速らが支援。 ⇒そう‐しゃ【宗社】

そう‐しゅ【宗主】🔗🔉

そう‐しゅ宗主】 ①大本として仰ぎ尊ぶべき首長。 ②中国古代、諸侯の上に立って覇権を握っていた盟主。 ③中国の宗族の指導者。 ⇒そうしゅ‐けん【宗主権】 ⇒そうしゅ‐こく【宗主国】

そうじゅうろう‐ずきん【宗十郎頭巾】‥ジフラウヅ‥🔗🔉

そうじゅうろう‐ずきん宗十郎頭巾‥ジフラウヅ‥ (歌舞伎俳優初代沢村宗十郎が初めて用いたからいう)江戸時代に流行した一種の錏しころ頭巾。黒縮緬ちりめんの袷あわせで、四方の筒を長くし、後の錏を30センチメートルほどに仕立て、額・頬・顎を包み、左右の耳を被うために小鬢に細い錏をつけたもの。主として京坂の武士が用いた。 宗十郎頭巾

そうしゅ‐けん【宗主権】🔗🔉

そうしゅ‐けん宗主権】 (suzerainty)一国が他国の内治・外交を管理する権力。 ⇒そう‐しゅ【宗主】

そうしゅ‐こく【宗主国】🔗🔉

そうしゅ‐こく宗主国】 従属国に対して宗主権を有する国家。 ⇒そう‐しゅ【宗主】

そう‐しょう【宗匠】‥シヤウ🔗🔉

そう‐しょう宗匠‥シヤウ 和歌・連歌・俳句・茶道などの師匠。 ⇒そうしょう‐ずきん【宗匠頭巾】

そうしょう【宗性】‥シヤウ🔗🔉

そうしょう宗性‥シヤウ 鎌倉時代の東大寺の学僧。宮内大臣藤原隆兼の子。華厳・倶舎・因明・唯識・天台などを学び、僧伝研究にも尽力。門下に凝然らを輩出。著「日本高僧伝要文抄」など。(1202〜1278)

そうしょう‐ずきん【宗匠頭巾】‥シヤウヅ‥🔗🔉

そうしょう‐ずきん宗匠頭巾‥シヤウヅ‥ 頂が平らな円筒型の頭巾。宗匠が多く用いたことからの名。 ⇒そう‐しょう【宗匠】

そう‐しん【宗親】🔗🔉

そう‐しん宗親】 母を同じくする兄弟。

そうじん‐ふ【宗人府】🔗🔉

そうじん‐ふ宗人府】 明・清時代の官庁。皇族を監督し、その系譜・封爵・給与・訴訟などをつかさどる。

そう‐すけくに【宗助国】🔗🔉

そう‐すけくに宗助国】 (名は資国とも)鎌倉中期の武将。対馬守護代。文永の役で、急を大宰府に伝えるとともに国府に拠って防戦、討死。(1207〜1274) ⇒そう【宗】

そう‐ぞく【宗族】🔗🔉

そう‐ぞく宗族】 同一祖先の父系血縁の子孫として、共同して活動する地域的な集団。一族。一門。

そうだ‐がつお【宗太鰹・惣太鰹】‥ガツヲ🔗🔉

そうだ‐がつお宗太鰹・惣太鰹‥ガツヲ サバ科の海産の硬骨魚。全長約40センチメートル。背部は藍緑色で、流紋状横帯が斜走。南日本・熱帯に分布。ヒラソウダとマルソウダとの2種がある。削り節の原料。めじか。うずわ。

そうたつ【宗達】🔗🔉

そうたつ宗達】 桃山・江戸初期の画家。京都の富裕な町衆の出身。屋号を俵屋といい、法橋になって対青軒・伊年などの印章を用いた。やまと絵の技法・様式を消化して大胆な装飾化を加え、水墨画にも新生面を開く。「(源氏物語)関屋・澪標図屏風」「風神雷神図」「蓮池水禽図」のほか、扇面画や金銀泥の料紙装飾などの作品を残す。( 〜1640頃) ⇒そうたつ‐こうりん‐は【宗達光琳派】

そうたつ‐こうりん‐は【宗達光琳派】‥クワウ‥🔗🔉

そうたつ‐こうりん‐は宗達光琳派‥クワウ‥ 〔美〕(→)琳派に同じ。 ⇒そうたつ【宗達】

そうたん【宗湛】🔗🔉

そうたん宗湛】 室町中期の画家。俗姓は小栗氏と伝える。号は自牧。周文しゅうぶんに学んだとされる。足利将軍家の御用絵師として活躍するが、確証ある作品は現存しない。(1413〜1481)

そうちつ‐りょう【宗秩寮】‥レウ🔗🔉

そうちつ‐りょう宗秩寮‥レウ 旧制の宮内省の一部局。皇族・皇族会議・王族・公族・華族・朝鮮貴族・爵位・有位者に関する事務をつかさどった。

そうちょう【宗長】‥チヤウ🔗🔉

そうちょう宗長‥チヤウ 室町後期の連歌師。別号、長阿。駿河の人。宗祇の高弟。師の没後、隠棲して柴屋軒と号す。連歌集「壁草」、著「宗長手記」など。(1448〜1532) →文献資料[水無瀬三吟]

そうや【宗谷】🔗🔉

そうや宗谷】 ①北海道最北部の支庁。稚内わっかない市・枝幸えさし町など9市町村。 ②初代の南極観測船の名。耐氷構造貨物船として1938年(昭和13)竣工。改装され56〜62年、6次にわたり南極観測に従事。 ⇒そうや‐かいきょう【宗谷海峡】 ⇒そうや‐ほんせん【宗谷本線】 ⇒そうや‐みさき【宗谷岬】

そうや‐かいきょう【宗谷海峡】‥ケフ🔗🔉

そうや‐かいきょう宗谷海峡‥ケフ 北海道本島北端とサハリン(樺太)との間の海峡。最狭部の幅42キロメートル。 ⇒そうや【宗谷】

そうや‐ほんせん【宗谷本線】🔗🔉

そうや‐ほんせん宗谷本線】 函館本線に接続し、稚内に達するJRの北海道縦貫幹線。旭川・稚内間、全長259.4キロメートル。 ⇒そうや【宗谷】

そうや‐みさき【宗谷岬】🔗🔉

そうや‐みさき宗谷岬】 北海道の北端、宗谷海峡に臨む岬。 ⇒そうや【宗谷】

むなかた【宗像】🔗🔉

むなかた宗像】 福岡県北部の市。福岡市と北九州市とのほぼ中間に位置する衛星都市。人口9万4千。 ⇒むなかた‐じんじゃ【宗像神社】

むなかた‐じんじゃ【宗像神社】🔗🔉

むなかた‐じんじゃ宗像神社】 福岡県宗像市にある元官幣大社。祭神は田心姫命たごりひめのみこと・湍津姫命たぎつひめのみこと・市杵島姫命いちきしまひめのみことで、玄界灘の沖ノ島にある沖津宮、大島の中津宮、内陸にある辺津へつ宮の三宮に祀る。沖ノ島の祭祀遺跡は著名。宗像大社。 ⇒むなかた【宗像】

むね【宗・旨】🔗🔉

むね宗・旨】 ①主とすること。中心とすること。また、そのもの。栄華物語根合「歌を―としたる事に、など悪きものに書かすべき」。「質素を―とする」 ②《旨》事のおもむき。趣意。三蔵法師伝延久点「其の有らゆる深き致ムネ、亦一に十を斯に尽しつ」。源氏物語「方等経の中におほかれど、いひもてゆけば一つ―にありて」。「その―お伝え下さい」

むねきよ【宗清】🔗🔉

むねきよ宗清】 歌舞伎舞踊。常磐津。本名題「恩愛瞔関守おんないひとめのせきもり」。奈河本輔作詞。5世岸沢式佐作曲。1828年(文政11)初演。近松門左衛門の「源氏烏帽子折げんじえぼしおり」の改作。常磐が関守をしている宗清の説得にしたがい清盛に降り、子供を助ける次第を舞踊化。

むねたか‐しんのう【宗尊親王】‥ワウ🔗🔉

むねたか‐しんのう宗尊親王‥ワウ 鎌倉幕府6代の将軍(在職1252〜1266)。後嵯峨天皇の皇子。中書王。謀反の疑いで京都に送還され、のち出家。和歌に通じ、「柳葉和歌集」などを残す。(1242〜1274)

むねちか【宗近】🔗🔉

むねちか宗近】 平安中期の山城の刀工。京都三条に住んで、三条小鍛冶と称。その系統の作風を京物という。

むね‐と【宗と】🔗🔉

むね‐と宗と】 [一]〔副〕 ①主として。もっぱら。おもに。第一に。徒然草「一生のうち―あらまほしからん事の中に」 ②大将として。宇治拾遺物語1「―あると見ゆる鬼」 [二]〔名〕 (多く「宗徒」と書き、「宗徒の」の形で)主となること。中軸。平家物語2「―の若き内侍十余人」

むね‐むね・し【宗宗し】🔗🔉

むね‐むね・し宗宗し】 〔形シク〕 ①おもだっている。源氏物語橋姫「家司けいしなども―・しき人もなかりければ」 ②しっかりしている。ちゃんとしている。源氏物語夕顔「あやしくうちよろぼひて―・しからぬ軒のつまごとに」

[漢]宗🔗🔉

 字形  筆順 〔宀部5画/8画/教育/2901・3D21〕 〔音〕ソウ(漢) シュウ(慣) 〔訓〕むね (名)とき・たかし [意味] [一]ソウ ①おおもと。中心となる人。物事の中心。むね。「宗家・宗匠・大宗」 ②(第二代以下の)先祖。「祖宗・皇宗」 ③(むねとして)たっとぶ。同じ先祖をまつる。「宗族」 ④第一人者。大家。「詩宗・儒宗」 [二]シュウおおもととしてたっとび信仰する(集まり)。「宗教・禅宗・天台宗・宗派」 [解字] 会意。「宀」(=やね)+「示」(=祭壇)。一族の中心となる祖先のみたまやの意。転じて、おおもとの意。 [下ツキ 改宗・皇宗・詞宗・詩宗・邪宗・真宗・禅宗・祖宗・大宗・南宗画・八宗・密宗・孟宗・律宗

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