複数辞典一括検索+
じん【尋】🔗⭐🔉
じん【尋】
両手を広げた長さ。長さの単位。古代中国では8尺。日本では5尺、または6尺。ひろ。太平記37「手に一―の杖を支へ」
じん‐えき【尋繹】🔗⭐🔉
じん‐えき【尋繹】
たずね調べること。研究すること。
じん‐きゅう【尋究】‥キウ🔗⭐🔉
じん‐きゅう【尋究】‥キウ
たずねきわめること。
じん‐し【尋思】🔗⭐🔉
じん‐し【尋思】
深く考えること。思索。
じん‐じょ【尋所】🔗⭐🔉
じん‐じょ【尋所】
(→)尋承じんじょうに同じ。平家物語11「いまだ案内をしらぬに、―せよ」
じん‐じょう【尋承】🔗⭐🔉
じん‐じょう【尋承】
案内すること。また、その人。嚮導きょうどう。尋所じんじょ。源平盛衰記42「親家を西国の案内者にたのむ。屋島の―せよ」
じん‐じょう【尋常】‥ジヤウ🔗⭐🔉
じん‐じょう【尋常】‥ジヤウ
(尋は8尺、常は1丈6尺。普通の長さ・幅の意)
①普通。通常。よのつね。なみ。あたりまえ。今昔物語集28「一人として―なる者なし」。「―な手段では解決しない」「―でない言動」
②すなおなこと。殊勝なこと。太平記3「敵ながらも弓矢取つて―に死したる者かな」。「―に勝負しろ」
③目立たないで品格のよいこと。おとなしいこと。きゃしゃ。義経記4「廿四五ばかりなる男の色白く、―なるが」
④立派なこと。すぐれたこと。平家物語11「―に飾つたる小舟一艘」
⇒じんじょう‐いちよう【尋常一様】
⇒じんじょう‐か【尋常科】
⇒じんじょう‐かいめん【尋常海綿】
⇒じんじょう‐こうとう‐しょうがっこう【尋常高等小学校】
⇒じんじょう‐さはん【尋常茶飯】
⇒じんじょう‐しょうがっこう【尋常小学校】
⇒じんじょう‐ちゅうがっこう【尋常中学校】
⇒じんじょう‐よう【尋常葉】
じんじょう‐いちよう【尋常一様】‥ジヤウ‥ヤウ🔗⭐🔉
じんじょう‐いちよう【尋常一様】‥ジヤウ‥ヤウ
普通と異なることのないこと。なみひととおり。「―の事件ではない」
⇒じん‐じょう【尋常】
じんじょう‐か【尋常科】‥ジヤウクワ🔗⭐🔉
じんじょう‐か【尋常科】‥ジヤウクワ
旧制の尋常小学校。また、旧制7年制高等学校の前期4年間。↔高等科。
⇒じん‐じょう【尋常】
じんじょう‐かいめん【尋常海綿】‥ジヤウ‥🔗⭐🔉
じんじょう‐かいめん【尋常海綿】‥ジヤウ‥
〔動〕普通海綿のこと。
⇒じん‐じょう【尋常】
○身上が回るしんしょうがまわる
くらしむきが悪くなる。
⇒しん‐しょう【身上】
じんじょう‐こうとう‐しょうがっこう【尋常高等小学校】‥ジヤウカウ‥セウガクカウ🔗⭐🔉
じんじょう‐こうとう‐しょうがっこう【尋常高等小学校】‥ジヤウカウ‥セウガクカウ
旧制の小学校で、尋常小学校と高等小学校とを併置した学校。
⇒じん‐じょう【尋常】
じんじょう‐さはん【尋常茶飯】‥ジヤウ‥🔗⭐🔉
じんじょう‐さはん【尋常茶飯】‥ジヤウ‥
(日ごろ飲食している茶や飯の意)少しも珍しくないこと。日常茶飯。
⇒じん‐じょう【尋常】
じんじょう‐しょうがっこう【尋常小学校】‥ジヤウセウガクカウ🔗⭐🔉
じんじょう‐しょうがっこう【尋常小学校】‥ジヤウセウガクカウ
旧制の小学校で、初等普通教育を施した義務教育の学校。1886年(明治19)に初めて設置。満6歳で入学、修業年限は4年、1907年から6年。↔高等小学校。
⇒じん‐じょう【尋常】
じんじょう‐ちゅうがっこう【尋常中学校】‥ジヤウ‥ガクカウ🔗⭐🔉
じんじょう‐ちゅうがっこう【尋常中学校】‥ジヤウ‥ガクカウ
旧制の中学校の前身の学校。1886年(明治19)の中学校令により設置。99年以後は単に中学校となる。
⇒じん‐じょう【尋常】
じんじょう‐よう【尋常葉】‥ジヤウエフ🔗⭐🔉
じんじょう‐よう【尋常葉】‥ジヤウエフ
〔生〕(→)普通葉に同じ。
⇒じん‐じょう【尋常】
じんそん【尋尊】🔗⭐🔉
じんそん【尋尊】
室町時代、法相宗の学僧。興福寺大乗院の門跡。一条兼良の子。興福寺の経営や教学振興に努めると共に、「大乗院寺社雑事記」「大乗院日記目録」などの記録を残す。(1430〜1508)
じん‐もん【尋問・訊問】🔗⭐🔉
じん‐もん【尋問・訊問】
①たずね問うこと。問いただすこと。
②〔法〕裁判所などが、ある事件について証人・鑑定人・当事者などに口頭で問いただすこと。
⇒じんもん‐ちょうしょ【尋問調書】
じんもん‐ちょうしょ【尋問調書】‥テウ‥🔗⭐🔉
じんもん‐ちょうしょ【尋問調書】‥テウ‥
〔法〕尋問を受けた者の供述を主とし、その他尋問の顛末を記録した文書。
⇒じん‐もん【尋問・訊問】
たず・ぬ【尋ぬ・訊ぬ】タヅヌ🔗⭐🔉
たず・ぬ【尋ぬ・訊ぬ】タヅヌ
〔他下二〕
⇒たずねる(下一)
たずね【尋ね】タヅネ🔗⭐🔉
たずね‐あぐ・む【尋ね倦む】タヅネ‥🔗⭐🔉
たずね‐あぐ・む【尋ね倦む】タヅネ‥
〔他五〕
たずねて行き着くことができない。たどりつけない。夏目漱石、虞美人草「眼を皿に、足を棒に、―・んだ当人は」
たずね‐あ・てる【尋ね当てる】タヅネ‥🔗⭐🔉
たずね‐あ・てる【尋ね当てる】タヅネ‥
〔他下一〕
尋ねて見付けだす。苦心して目当てのものを捜しだす。
たずね‐あわ・せる【尋ね合わせる】タヅネアハセル🔗⭐🔉
たずね‐あわ・せる【尋ね合わせる】タヅネアハセル
〔他下一〕[文]たづねあは・す(下二)
あちこち尋ねて聞き合わせる。問い合わせる。
たずね‐い・ず【尋ね出づ】タヅネイヅ🔗⭐🔉
たずね‐い・ず【尋ね出づ】タヅネイヅ
〔他下二〕
たずねだす。さがしだす。蜻蛉日記中「しほの煙は―・でずや」
たずね‐いだ・す【尋ね出す】タヅネ‥🔗⭐🔉
たずね‐いだ・す【尋ね出す】タヅネ‥
〔他五〕
たずねだす。さがしだす。
たずね‐い・る【尋ね入る】タヅネ‥🔗⭐🔉
たずね‐い・る【尋ね入る】タヅネ‥
〔自四〕
たずねて深く入りこむ。分け入って尋ねる。「山中深く―・る」
たずね‐さた【尋ね沙汰】タヅネ‥🔗⭐🔉
たずね‐さた【尋ね沙汰】タヅネ‥
事件の真相を調査し、適切な処置を行うこと。平家物語2「一々に召し取つて―仕るべし」
⇒たずね【尋ね】
たずね‐だ・す【尋ね出す】タヅネ‥🔗⭐🔉
たずね‐だ・す【尋ね出す】タヅネ‥
〔他五〕
あちこち尋ねて、さがしだす。
たずね‐と・る【尋ね取る】タヅネ‥🔗⭐🔉
たずね‐と・る【尋ね取る】タヅネ‥
〔他五〕
①尋ねてひきとる。探して手に入れる。源氏物語帚木「尼にもなさで―・りたらむも」
②調べて会得する。学び取る。習い取る。源氏物語若菜下「この琴は、まことに跡のままに―・りたる昔の人は」
たずね‐びと【尋ね人】タヅネ‥🔗⭐🔉
たずね‐びと【尋ね人】タヅネ‥
①行方をさがされている人。
②第二次世界大戦の混乱で、はなればなれになった人、消息不明になった人を尋ねるNHKのラジオ番組。1946年から16年間続いた。
⇒たずね【尋ね】
たずね‐もの【尋ね物】タヅネ‥🔗⭐🔉
たずね‐もの【尋ね物】タヅネ‥
尋ねさがしている物。
⇒たずね【尋ね】
たず・ねる【尋ねる】タヅネル🔗⭐🔉
たず・ねる【尋ねる】タヅネル
〔他下一〕[文]たづ・ぬ(下二)
何かを手づるにして源を求めていく意。
①手がかりをつかんで先に行ったものの跡を追ってさがし求める。万葉集9「遠妻し高にありせば知らずともたづなの浜の―・ねきなまし」。「父を―・ねて旅をする」
②所在の明らかでないものをさがし求める。万葉集19「年のはに鮎し走らば辟田河鵜八つ潜かずけて河瀬―・ねむ」。天草本平家物語「なんとぞしてこの島のうちに熊野に似た所を―・ね出いて」
③手がかりをたどりつつ物事の淵源・道理をさぐり求める。万葉集20「うつせみは数なき身なり山川のさやけき見つつ道を―・ねな」。平家物語1「其の先祖を―・ぬれば、桓武天皇第五の皇子…」。「日本語の起源を―・ねる」
④(「訊ねる」とも書く)問い聞く。質問する。源氏物語玉鬘「母のおはしけむ方も知らず。―・ねとひ給はばいかが聞えむ」。徒然草「もしこの御中にいろをし房と申すぼろやおはしますと―・ねければ」。「道を―・ねる」「安否を―・ねる」
⑤(多く「訪ねる」と書く)おとずれる。訪問する。音信する。古今和歌集恋「三輪の山いかに待ちみむ年経ふとも―・ぬる人もあらじと思へば」。「友を―・ねる」
たん・ぬ【尋ぬ】🔗⭐🔉
たん・ぬ【尋ぬ】
〔他下二〕
(タヅヌの音便)たずねる。天草本平家物語「伴した女に―・ねて」
つい‐で【次いで・尋いで】🔗⭐🔉
つい‐で【次いで・尋いで】
(ツギテの音便)
[一]〔副〕
つづいて。ほどなく。まもなく。「はじめに上下動が、―横揺れが来た」
[二]〔接続〕
次に。それから。三蔵法師伝永久点「尋ツイテ詔を下して翻訳せしむることを賜ふことを蒙れり」。「―第二部がはじまった」
と・む【尋む・求む・覓む】🔗⭐🔉
と・む【尋む・求む・覓む】
〔他下二〕
たずねる。たずねもとめる。万葉集13「石瀬ふみ―・めそわが来し」
とめ・く【尋め来】🔗⭐🔉
とめ・く【尋め来】
〔自カ変〕
たずねて来る。古今和歌集春「花散れる水のまにまに―・くれば」
とめ‐ゆ・く【尋め行く】🔗⭐🔉
とめ‐ゆ・く【尋め行く】
〔自四〕
たずねて行く。万葉集9「懸佩かきはきの小剣おたち取り佩きところづら―・きければ」
ひろ【尋】🔗⭐🔉
ひろ【尋】
①(「広ひろ」の意)両手を左右にひろげた時の両手先の間の距離。「千ち―」
②縄・水深などをはかる長さの単位。1尋は5尺(1.515メートル)または6尺(1.818メートル)で、漁業・釣りでは1.5メートルとしている。
[漢]尋🔗⭐🔉
尋 字形
筆順
〔寸部9画/12画/常用/3150・3F52〕
[
] 字形
〔寸部9画/12画〕
〔音〕ジン(呉)
〔訓〕たずねる・ひろ・ついで
[意味]
①たずね求める。あとをたどってさがす。聞きただす。「尋問・審尋」
②人が両手を左右にひろげた長さ。ひろ。周尺の八尺、日本で六尺(=約一・八メートル)。「千尋せんじん・ちひろ・尋常」
③ついで。やがて。「尋病終=ついで病みて終わる」〔陶淵明〕
[解字]
会意。上半部は、「左」と「右」を合わせた形。「寸」(=手)を加え、左右の両手をのばした長さを表す。両手をひろげて長さをはかるところから、さぐり求める意に用いる。[
]は異体字。





広辞苑に「尋」で始まるの検索結果 1-40。