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べん‐しょう【弁証】🔗⭐🔉
べん‐しょう【弁証】
①弁論によって論証すること。また、弁別して証明すること。
②経験によらず、概念の分析によって研究すること。
⇒べんしょう‐ほう【弁証法】
⇒べんしょうほう‐しんがく【弁証法神学】
⇒べんしょうほうてき‐ゆいぶつろん【弁証法的唯物論】
⇒べんしょうほうてき‐ろんりがく【弁証法的論理学】
⇒べんしょう‐ろん【弁証論】
べんしょう‐ほう【弁証法】‥ハフ🔗⭐🔉
べんしょう‐ほう【弁証法】‥ハフ
(dialectic)意見(定立)と反対意見(反定立)との対立と矛盾を通じて、より高い段階の認識(総合)に至る哲学的方法。その過程は正反合と要約される。本来は対話術・問答法の意味で、ソクラテス・プラトンではイデアの認識に到達する方法であった。アリストテレスは多くの人が認める前提からの推理を弁証的と呼び、学問的論証と区別した。古代末期から中世にかけて自由学芸の一つである「弁証学」は正しく議論を行うための学であり、伝統的論理学をその内容とした。カントは錯覚的な空しい推理を弁証的と呼び、弁証法を「仮象の論理」とした。シュライエルマッハーは対話的思考によって思考と存在とを動的に一致させ、主体の世界認識と神認識を深化させる根本学問として弁証法を構想した。ヘーゲルは思考活動の重要な契機として、抽象的・悟性的認識を思弁的・肯定的認識へ高めるための否定的理性の働きを弁証法と呼び、これによって全世界を理念の自己発展として認識しようと試みた。マルクス・エンゲルスは唯物論の立場からヘーゲルを摂取し、弁証法を「自然、人間社会および思考の一般的な発展法則についての科学」とした(唯物弁証法)。キルケゴールはヘーゲル的な弁証法を量的な弁証法と批判し、神と人間との質的断絶を強調しつつ、宗教的実存へと高まりゆく人間存在を質の弁証法で説明した。
⇒べん‐しょう【弁証】
べんしょうほう‐しんがく【弁証法神学】‥ハフ‥🔗⭐🔉
べんしょうほう‐しんがく【弁証法神学】‥ハフ‥
第一次大戦後、K.バルトとその一派がドイツで始めた神学の革新運動。神の超越性と啓示を強調し、自由主義神学や文化内在主義を批判。危機神学。
⇒べん‐しょう【弁証】
べんしょうほうてき‐ゆいぶつろん【弁証法的唯物論】‥ハフ‥🔗⭐🔉
べんしょうほうてき‐ゆいぶつろん【弁証法的唯物論】‥ハフ‥
(dialektischer Materialismus ドイツ)1840年代にマルクスが提唱し、エンゲルス、ついでレーニンらが発展させた理論。従来の唯物論が機械的であったのに対して弁証法的、ヘーゲルの弁証法が観念論的であったのに対して唯物論的であることを特質とする。根本原理としての物質的存在の優位とそれの弁証法的運動、人間的実践を媒介とするこの運動の模写としての認識を説く。→自然弁証法→唯物史観。
⇒べん‐しょう【弁証】
べんしょうほうてき‐ろんりがく【弁証法的論理学】‥ハフ‥🔗⭐🔉
べんしょうほうてき‐ろんりがく【弁証法的論理学】‥ハフ‥
弁証法を取り扱う論理学。形式論理学と異なり、矛盾を思考の発展の契機と捉え、同時に認識論としての意味をもつ。
⇒べん‐しょう【弁証】
べんしょう‐ろん【弁証論】🔗⭐🔉
べんしょう‐ろん【弁証論】
(→)護教論に同じ。
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