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ぬる・い【微温い】🔗⭐🔉
ぬる・い【微温い】
〔形〕[文]ぬる・し(ク)
①少しあたたかい。なまあたたかい。(液体が)十分な熱さではない。万葉集16「琴酒を押垂小野ゆ出づる水―・くは出でず寒水さむみずの」。「―・い風呂」
②ゆるやかである。のろい。源氏物語若菜下「風―・く吹きて」
③おおようである。鈍い。きびしくない。はげしくない。源氏物語若菜下「心―・くなだらかなる人は、長きためしなむ多かりける」。「―・いやり方だ」
ぬる‐かん【微温燗】🔗⭐🔉
ぬる‐かん【微温燗】
酒の燗をやや温かい程度にすること。また、そのぬるめの燗酒。温燗。
ぬる‐び【微温火・緩火】🔗⭐🔉
ぬる‐び【微温火・緩火】
火気の弱い火。とろび。
ぬるま【微温】🔗⭐🔉
ぬるま【微温】
①のろま。お人よし。浄瑠璃、鬼一法眼三略巻「一条大蔵卿長成と云ふ―公家」
②「ぬるま湯」の略。
⇒ぬるま‐ゆ【微温湯】
⇒微温湯につかる
ぬるま‐ゆ【微温湯】🔗⭐🔉
○微温湯につかるぬるまゆにつかる🔗⭐🔉
○微温湯につかるぬるまゆにつかる
覇気も意欲も持たずに現在の境遇に甘んじてぬくぬくと暮らす。
⇒ぬるま【微温】
ぬるみ【微温】
①ぬるま湯。浄瑠璃、鎌倉三代記「―は咽のどを通せども」
②河の流れなどのゆるやかなところ。よどみ。源平盛衰記35「―につけて渡すべし」
⇒ぬるみ‐ごこち【微温心地】
ぬるみ‐ごこち【微温心地】
病気のために体温が高くなって快くないこと。讃岐典侍日記「―わづらひてまゐらず」
⇒ぬるみ【微温】
ぬる・む【微温む】
[一]〔自五〕
①ぬるくなる。〈日葡辞書〉。「水―・む頃」
②病気で体温が上がる。源氏物語手習「―・みなどし給へることはさめ給ひて」
[二]〔他下二〕
⇒ぬるめる(下一)
ぬる‐むぎ【温麦】
ぬるくして食べるそうめん、またはうどん。熱麦あつむぎと冷麦ひやむぎとの中間のもの。
ぬるめ【温め】
寒冷地や山間地で、田の水温を上げるため、取入れ口から畦に沿ってひきまわした細い水路。
ぬる・める【微温める】
〔他下一〕[文]ぬる・む(下二)
ぬるくする。(熱い液体の)温度を下げる。「風呂を―・める」
ぬる‐ゆ【微温湯】
ぬるまゆ。
ぬるり‐と
〔副〕
ぬるぬるとするさま。ぬらりと。「―滑る」
ぬるる‐がお【濡るる顔】‥ガホ
涙に濡れたような顔つき。濡れ顔。古今和歌集恋「やどる月さへ―なる」
ぬれ【濡れ】
①ぬれること。源氏物語夕霧「女君のかかる―をあやしと咎め給ひぬべければ」
②恋愛。いろごと。情事。好色。好色一代男7「―の開山高雄」
ぬ‐れい【奴隷】
召使の男。どれい。〈日葡辞書〉
ぬれ‐いろ【濡れ色】
水にぬれた色。夫木和歌抄8「五月雨にしをれつつ鳴くほととぎす―にこそ声も聞ゆれ」
ぬれ‐うた【濡歌・濡唄】
遊里などで歌う、なまめかしい歌。
ぬれ‐えん【濡れ縁】
雨戸の敷居の外側につけた縁側。
ぬれ‐おんな【濡女】‥ヲンナ
(→)磯姫いそひめに同じ。
ぬれ‐かえ・る【濡れ返る】‥カヘル
〔自四〕
すっかり濡れる。伊勢物語集「―・り玉かづけどもあかなくに」
ぬれ‐がお【濡れ顔】‥ガホ
(→)「濡るる顔」に同じ。永久百首「夕立やたらちねならむ―もなほなつかしき女郎花かな」
ぬれ‐かか・る【濡れ掛かる】
〔自五〕
①濡れ始める。
②色事をしかける。浮世草子、好色三代男「娘一人折柄こそと―・る」
ぬれ‐か・ける【濡れ掛ける】
〔自下一〕[文]ぬれか・く(下二)
色めいたことをしかける。ぬれかかる。口説く。好色五人女5「衣ぬぎ捨てて、足にて片隅へかいやりて―・けしは」
ぬれ‐がみ【濡れ紙】
水にぬらした紙。水にぬれた紙。
⇒濡れ紙を剥がすよう
ぬれ‐がみ【濡れ髪】
水に濡れて、まだ乾かない髪。
ぬれがみ‐ちょうごろう【濡髪長五郎】‥チヤウ‥ラウ
浄瑠璃「双蝶蝶曲輪日記ふたつちょうちょうくるわにっき」の主人公。遊女吾妻とその相手山崎与五郎にひいきにされる相撲取。心ならずも人殺しを犯す。
→文献資料[双蝶蝶曲輪日記(相撲場)]
ぬるみ【微温】🔗⭐🔉
ぬるみ【微温】
①ぬるま湯。浄瑠璃、鎌倉三代記「―は咽のどを通せども」
②河の流れなどのゆるやかなところ。よどみ。源平盛衰記35「―につけて渡すべし」
⇒ぬるみ‐ごこち【微温心地】
ぬるみ‐ごこち【微温心地】🔗⭐🔉
ぬるみ‐ごこち【微温心地】
病気のために体温が高くなって快くないこと。讃岐典侍日記「―わづらひてまゐらず」
⇒ぬるみ【微温】
ぬる・む【微温む】🔗⭐🔉
ぬる・む【微温む】
[一]〔自五〕
①ぬるくなる。〈日葡辞書〉。「水―・む頃」
②病気で体温が上がる。源氏物語手習「―・みなどし給へることはさめ給ひて」
[二]〔他下二〕
⇒ぬるめる(下一)
ぬる・める【微温める】🔗⭐🔉
ぬる・める【微温める】
〔他下一〕[文]ぬる・む(下二)
ぬるくする。(熱い液体の)温度を下げる。「風呂を―・める」
ぬる‐ゆ【微温湯】🔗⭐🔉
ぬる‐ゆ【微温湯】
ぬるまゆ。
び‐おん【微温】‥ヲン🔗⭐🔉
び‐おん【微温】‥ヲン
ほのかにあたたかいこと。なまぬるいこと。
⇒びおん‐てき【微温的】
⇒びおん‐とう【微温湯】
びおん‐てき【微温的】‥ヲン‥🔗⭐🔉
びおん‐てき【微温的】‥ヲン‥
物事が中途半端で徹底しないさま。「―な処置」
⇒び‐おん【微温】
びおん‐とう【微温湯】‥ヲンタウ🔗⭐🔉
びおん‐とう【微温湯】‥ヲンタウ
温度の低い湯。ぬるまゆ。
⇒び‐おん【微温】
広辞苑に「微温」で始まるの検索結果 1-14。