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うれ・う【憂ふ・愁ふ・患ふ】ウレフ🔗🔉

うれ・う憂ふ・愁ふ・患ふウレフ 〔他下二・上二〕 (下二段活用が古い形。鎌倉時代以後上二段活用があらわれた) ⇒うれえる(下一)。仮名草子、伊曾保「ある人…蝉を殺さんとす。蝉―・いていはく」。「―・ひつつ岡にのぼれば花いばら」(蕪村)

うれ・える【憂える・愁える・患える】ウレヘル🔗🔉

うれ・える憂える・愁える・患えるウレヘル 〔他下一〕[文]うれ・ふ(下二) (ウライフ(心のうちを言う意)の転) ①嘆きや不満を人に訴える。嘆願する。また、ぐちをこぼす。源氏物語藤裏葉「宿直所とのいどころゆづり給ひてむやと中将に―・へ給ふ」。源氏物語末摘花「人わろき事どもを―・へあへるを聞き給ふも」 ②心をいため悲しむ。嘆く。日本霊異記「圧されて死ぬと思ふが故に―・へ悲しぶ」。「教育の荒廃を―・える」 ③心配する。心もとなく思う。土佐日記「浪のたつなることを―・へ言ひてよめる」。「前途を―・える」「国を―・える」 ④《患》病む。わずらう。今昔物語集7「昔は身の病を―・へき、今は人の病を癒しぬ」 ○憂えを掃う玉箒うれえをはらうたまはばき [蘇軾、飲酒詩]飲めば憂いを忘れることから、酒を賞していう。 ⇒うれえ【憂え・愁え】

かん【患】クワン🔗🔉

かんクワン 苦しむこと。わずらい。うれい。

かん‐か【患家】クワン‥🔗🔉

かん‐か患家クワン‥ 患者の家。医者の立場からいう。

かん‐か【患禍】クワンクワ🔗🔉

かん‐か患禍クワンクワ わざわい。

かん‐がい【患害】クワン‥🔗🔉

かん‐がい患害クワン‥ わざわい。

かん‐く【患苦】クワン‥🔗🔉

かん‐く患苦クワン‥ くるしみ。

かん‐け【患家】クワン‥🔗🔉

かん‐け患家クワン‥ ⇒かんか

かん‐じゃ【患者】クワン‥🔗🔉

かん‐じゃ患者クワン‥ 病気にかかったり、けがをしたりして、医師の治療を受ける人。「入院―」

かん‐しょ【患所】クワン‥🔗🔉

かん‐しょ患所クワン‥ (→)患部に同じ。

かん‐ちく【患畜】クワン‥🔗🔉

かん‐ちく患畜クワン‥ 病気にかかった家畜。特に、家畜伝染病にかかっているものをいう。

かん‐なん【患難】クワン‥🔗🔉

かん‐なん患難クワン‥ うれい。心配。難儀。

かん‐ぶ【患部】クワン‥🔗🔉

かん‐ぶ患部クワン‥ 病気や傷のある部分。

わずらい【煩い】ワヅラヒ🔗🔉

わずらい煩いワヅラヒ ①思いなやむこと。なやみ。心配。苦労。迷惑。源氏物語若菜下「世の―あるまじくと省かせ給へど」。「何の―もない」 ②(「患い」とも書く)病気。やまい。「長―」

わずらい‐つ・く【煩い付く・患い付く】ワヅラヒ‥🔗🔉

わずらい‐つ・く煩い付く・患い付くワヅラヒ‥ 〔自五〕 病気になる。やみつく。

わずら・う【患う】ワヅラフ🔗🔉

わずら・う患うワヅラフ 〔自五〕 ⇒わずらう(煩う)3

[漢]患🔗🔉

 字形  筆順 〔心(忄・)部7画/11画/常用/2021・3435〕 〔音〕カン〈クヮン〉(漢) ゲン(呉) 〔訓〕わずらう・うれえる [意味] ①病気になる。わずらう(人)。「疾患・急患・患者・患部」 ②心を苦しめなやます。苦しみ。うれい。「患難・患苦・内憂外患・苦患くげん」 [解字] 形声。「心」+音符「串」(=くしざしに貫通する)。心を貫いてつぎつぎに思いなやむ意。 [下ツキ 外患・急患・苦患・後患・災患・疾患・重患・大患・内患・肺患・病患・憂患・罹患

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