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なまけ‐もの【怠け者・懶け者】🔗⭐🔉
なまけ‐もの【怠け者・懶け者】
①よくなまける人。怠惰な人。
②(「樹懶」と書く)アリクイ目ナマケモノ科の哺乳類の総称。2属5種。いずれも体長60センチメートルほど。顔は丸く、小さい。体には硬い茶色の毛が生えている。四肢の鉤爪は長く、木の枝にぶら下がって生活する。動作は緩慢で、ほとんど木から下りない。ホンジュラスからブラジルに分布。ミユビナマケモノは前肢の指が3、フタユビナマケモノとホフマンナマケモノは2である。木の葉・果実を食う。
なまけもの
ホフマンナマケモノ
提供:東京動物園協会
⇒怠け者の足から鳥が起つ
⇒怠け者の節句働き
○怠け者の足から鳥が起つなまけもののあしからとりがたつ
ふだんなまけている者は、何か事が起こるとあわてて騒ぎ出す。
⇒なまけ‐もの【怠け者・懶け者】
○怠け者の節句働きなまけもののせっくばたらき
ふだんなまけている者が、人が休む時に限って働くことをとがめていう語。
⇒なまけ‐もの【怠け者・懶け者】


なま・ける【怠ける・懶ける】🔗⭐🔉
なま・ける【怠ける・懶ける】
〔自他下一〕
①すべきことをする労を惜しんで、精を出さない。おこたる。「仕事を―・ける」
②元気がなくなる。ぐったりする。誹風柳多留22「かじけたり―・けたり二度義理で来る」
③にぶくなる。なまる。浄瑠璃、鎌倉三代記「きつと鍛うた名作でも後は―・けて刃も立たず」
④なまぬるい。浄瑠璃、神霊矢口渡「京の詞は―・けて悪い」
もの‐う・い【物憂い・懶い】🔗⭐🔉
もの‐う・い【物憂い・懶い】
〔形〕[文]ものう・し(ク)
①心がはれやかでない。何となく気がすすまない。源氏物語宿木「何事も浅くなりにたる世は―・しや」。「―・い雨の日曜」
②つらい。源氏物語槿「内裏うちより外のありきは―・きほどになりにけりや」
もの‐ぐさ【懶・物臭】🔗⭐🔉
もの‐ぐさ【懶・物臭】
(古くは清音)
①無精ぶしょうなこと。また、その性質の人。徳和歌後万載集雑「人とはぬ庭も我が身もあかつきて苔むしけりな―の庵」。「―な男」
②懶草履の略。一遍上人語録「―といふものを四十八作りて」
⇒ものぐさ‐ぞうり【懶草履】
⇒ものぐさ‐どうしん【懶道心】
もの‐ぐさ・い【懶い】🔗⭐🔉
もの‐ぐさ・い【懶い】
〔形〕[文]ものぐさ・し(ク)
(古くは清音)
①物事をするのがいやで気が進まない。無精ぶしょうである。おっくうである。
②気分がすぐれない。からだの工合が悪い。〈日葡辞書〉
③うさんくさい。疑わしい。浄瑠璃、碁盤太平記「この内は―・し。さがせやさがせ」
④とるに足りない。幸若舞曲、高館「今はむかふかたきのあらざれば、ええ―・い戦かな」
もの‐ぐさし【懶】🔗⭐🔉
もの‐ぐさし【懶】
(古くは清音)物ぐさ者。無精者ぶしょうもの。御伽草子、物くさ太郎「国にならびなき程の―なり」
ものぐさ‐ぞうり【懶草履】‥ザウ‥🔗⭐🔉
ものぐさ‐ぞうり【懶草履】‥ザウ‥
短くて、かかとのない、普通の半分ぐらいの草履。足半あしなか。尻切れ草履。御伽草子、物くさ太郎「―のやぶれたるをはき」
⇒もの‐ぐさ【懶・物臭】
ものぐさ‐どうしん【懶道心】‥ダウ‥🔗⭐🔉
ものぐさ‐どうしん【懶道心】‥ダウ‥
生活の苦労を厭って出家した僧。
⇒もの‐ぐさ【懶・物臭】
らん‐だ【懶惰・
惰・嬾惰】🔗⭐🔉
らん‐だ【懶惰・
惰・嬾惰】
(ライダは誤読)なまけること。おこたること。ぶしょう。「―な生活」

[漢]懶🔗⭐🔉
懶 字形
〔心(忄・
)部16画/19画/5681・5871〕
〔音〕ラン(呉)(漢)
[意味]
おこたる。なまける。ものうい。「懶惰・慵懶ようらん」
▷にくむ・きらう意の場合には「ライ」と読む。[
]は異体字。



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