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いため‐がわ【撓革】‥ガハ🔗⭐🔉
いため‐がわ【撓革】‥ガハ
火であぶり、または膠にかわをうすめた水につけてから槌つちで叩いて固くした牛の革。鎧よろいの札さねや刀剣の鍔つばなどに使う。
いため‐じお【撓塩・炒め塩】‥ジホ🔗⭐🔉
いため‐じお【撓塩・炒め塩】‥ジホ
やきしお。枕草子一本4「心えぬもの、―、あこめ、かたびら」
いため‐つ・く【撓め付く】🔗⭐🔉
いため‐つ・く【撓め付く】
〔他下二〕
(革を固める意から)服装をいかめしく整える。浄瑠璃、栬狩剣本地「―・けたるいでたち」
いた・める【撓める】🔗⭐🔉
いた・める【撓める】
〔他下一〕[文]いた・む(下二)
膠水にかわみずにつけた革を鉄鎚かなづちで打ち固める。
おおり【撓り】ヲヲリ🔗⭐🔉
おおり【撓り】ヲヲリ
(ヲヲルの連用形から)花や葉がいっぱいにしげって枝がしなうこと。万葉集10「萩の花咲きの―を見よとかも」
おお・る【撓る】ヲヲル🔗⭐🔉
おお・る【撓る】ヲヲル
〔自四〕
枝がしなうほどいっぱいに茂りあう。万葉集6「春されば―・りに―・り鶯の」
しおりはぎ【撓萩】シヲリ‥🔗⭐🔉
しおりはぎ【撓萩】シヲリ‥
室町時代の流行歌。歌詞は「しをればつらき宿のこはぎはら」など。
しお・る【萎る・撓る】シヲル🔗⭐🔉
しお・る【萎る・撓る】シヲル
[一]〔他四〕
しおれさせる。たわませる。玉葉集秋「秋風は軒ばの松を―・る夜に月は雲ゐをのどかにぞゆく」
[二]〔自下二〕
⇒しおれる(下一)
しない【撓い】シナヒ🔗⭐🔉
しない【撓い】シナヒ
①しなうこと。しなやかなこと。また、垂れた花房などしなやかにたわんだもの。伊勢物語「花の―三尺六寸ばかり」
②武具の名。横手を入れず、竪たてだけに竿を入れてしなわせた幟のぼりの指物さしもの。
⇒しない‐づる【撓弦】
しない‐づる【撓弦】シナヒ‥🔗⭐🔉
しない‐づる【撓弦】シナヒ‥
新調の弓の材に湾曲性をつけるために張る弦。
⇒しない【撓い】
しな・う【撓う】シナフ🔗⭐🔉
しな・う【撓う】シナフ
[一]〔自五〕
①弾力があって、しなやかにたわむ。しなる。万葉集20「たち―・ふ君が姿を」。「竹が―・う」
②草木が繁茂してたわむ。神代紀上「其の秋の垂穎たりほ八握やつかほに―・ひて」
③逆らわずにしたがう。平家物語4「水に―・うて渡せや渡せ」
[二]〔自下二〕
⇒しなえる(下一)
しな・える【撓える】シナヘル🔗⭐🔉
しな・える【撓える】シナヘル
〔自下一〕[文]しな・ふ(下二)
しなやかにたわみまがる。浄瑠璃、色竹蘭曲後撰集「風に―・へてたよたよと」
しな‐だれ【撓垂】🔗⭐🔉
しな‐だれ【撓垂】
①しなだれること。
②草摺くさずり。
③篠垂しのだれ。
しなだれ‐かか・る【撓垂れ掛かる】🔗⭐🔉
しなだれ‐かか・る【撓垂れ掛かる】
〔自五〕
人にこびてもたれかかる。「甘えて肩に―・る」
しな‐だ・れる【撓垂れる】🔗⭐🔉
しな‐だ・れる【撓垂れる】
〔自下一〕[文]しなだ・る(下二)
①しなって垂れる。
②こびたり甘えたりして人に寄り添い、または寄りかかる。「母親に―・れる」
しわ‐しわ【撓撓】🔗⭐🔉
しわ‐しわ【撓撓】
物のしなうさま。へなへな。浄瑠璃、当麻中将姫「さしもに細き反り橋の上は―たよたよと足の踏みども軽やかに」
しわ・る【撓る】🔗⭐🔉
しわ・る【撓る】
〔自五〕
①圧力をうけてしなう。たわむ。浄瑠璃、伽羅先代萩「つみ上げつみ上げ、上板もしはるばかりに並べおく」
②腹がすく。日葡辞書「ムネガシワル」
たお【撓】タヲ🔗⭐🔉
たお【撓】タヲ
峠。鞍部。たわ。日葡辞書「タヲヲコユル」
たお・む【撓む】タヲム🔗⭐🔉
たお・む【撓む】タヲム
[一]〔自四〕
①曲がる。
②気力がなくなる。サントスの御作業「サンタは御精力も―・まれ給ふによつて」
[二]〔他下二〕
①曲げる。しなわせる。
②気力をなくす。天草本伊曾保物語「我は少しも志を―・めず」
たおり【撓】タヲリ🔗⭐🔉
たおり【撓】タヲリ
山の尾根の低く凹んだ所。鞍部。たお。万葉集18「あしひきの山の―にこの見ゆる天の白雲」
たり【撓】🔗⭐🔉
たり【撓】
たわんでいること。横にわたした木などにくるいの出ること。
たわ【撓】🔗⭐🔉
たわ【撓】
①山の尾根などのたわんだところ。鞍部あんぶ。たお。古事記中「山の―より」
②枕などにおされて髪についた癖。津守国基集「朝寝髪たが手枕に―つけて」
③(→)「たわわ」に同じ。兼盛集「深山路は嵐やいたく吹きぬらむ網代も―にもみぢ積れり」
たわ‐たわ【撓撓】🔗⭐🔉
たわ‐たわ【撓撓】
木の枝などのたわみしなうさま。たわわ。万葉集10「白かしの枝も―雪の降れれば」
たわみ【撓み】🔗⭐🔉
たわみ【撓み】
たわむこと。外力によって板・棒などの軸方向が曲がる変形。
⇒たわみ‐かん【撓み管】
⇒たわみ‐つぎて【撓み継手】
たわみ‐かん【撓み管】‥クワン🔗⭐🔉
たわみ‐かん【撓み管】‥クワン
自由に屈曲できるように作られた管。可撓かとう管。フレキシブル‐チューブ。
⇒たわみ【撓み】
たわみ‐つぎて【撓み継手】🔗⭐🔉
たわみ‐つぎて【撓み継手】
二つの軸が正確に一直線上にない場合または激しい衝撃や震動を受ける場合に用いる継手。原動機と発電機、電動機と渦巻ポンプなどの直結は多くこれによる。可撓継手。フレキシブル‐カップリング。
⇒たわみ【撓み】
たわ・む【撓む】🔗⭐🔉
たわ・む【撓む】
[一]〔自五〕
①おされてまがる。しなう。ゆがむ。源氏物語若菜下「枝も―・むばかり咲き乱れたり」
②つかれていやになる。気力がなくなる。たゆむ。源氏物語梅枝「少し―・みに給へる御気色を、宰相の君は聞き給へど」
[二]〔他下二〕
⇒たわめる(下一)
たわ・める【撓める】🔗⭐🔉
たわ・める【撓める】
〔他下一〕[文]たわ・む(下二)
たわむようにする。圧して曲げる。たわませる。
たわ‐わ【撓】🔗⭐🔉
たわ‐わ【撓】
たわむほどのさま。たわたわ。とおお。古今和歌集秋「折りて見ば落ちぞしぬべき秋萩の枝も―における白露」。「―に実った柿」
どう‐せつ【撓折】ダウ‥🔗⭐🔉
どう‐せつ【撓折】ダウ‥
たわめ折ること。くじくこと。
とおお【撓】トヲヲ🔗⭐🔉
とおお【撓】トヲヲ
たわむさま。たわわ。万葉集10「秋萩の枝も―に置く露の」
とお・む【撓む】トヲム🔗⭐🔉
とお・む【撓む】トヲム
〔自四〕
(トヲはタワの転)たわむ。万葉集19「沖つ波―・む眉引まよびき」
とお‐よ・る【撓よる】トヲ‥🔗⭐🔉
とお‐よ・る【撓よる】トヲ‥
〔自四〕
(トヲはタワの転)しなう。一説に、たわみよる。万葉集2「なよ竹の―・る子」
とお‐ら・う【撓らふ】トヲラフ🔗⭐🔉
とお‐ら・う【撓らふ】トヲラフ
〔自四〕
(トヲはタワの転)揺れ動く。ゆれる。万葉集9「釣船の―・ふ見れば」
[漢]撓🔗⭐🔉
撓 字形
〔手(扌)部12画/15画/5790・597A〕
〔音〕トウ〈タウ〉(慣) ドウ〈ダウ〉(漢)
〔訓〕たわむ・たわめる
[意味]
弓状にまがる。たわむ。たわめる。「不撓不屈」

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