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か・れる【涸れる・枯れる】🔗🔉

か・れる涸れる・枯れる】 〔自下一〕[文]か・る(下二) (「から(殻)」「か(離)る」と同源。水気がなくなって機能が弱り、死ぬ意) ①水分が自然に減って乾燥状態になる。 ㋐水がなくなる。水分がなくなる。万葉集16「みみなしの池し恨めし吾妹子が来つつかづかば水は―・れなむ」。「日照り続きで井戸が―・れる」「泣いて涙も―・れる」 ㋑湿気がうせる。かわく。新撰字鏡6「燥、加留」。「―・れた材を使う」 ㋒虫などが死んでひからびる。中務集「蛙の―・れたるを、人のおこせて」 ㋓やせこける。しなびる。西大寺本最勝王経平安初期点「乾カレ痩せて頭の髪少なく」。「やせても―・れても」 ㋔腫れ物の膿などの出たあとがかわく。栄華物語嶺月「御瘡―・れさせ給ひつれど」 ②若さ・豊かさ・うるおいがなくなる。 ㋐長い経験の結果派手さが消え、かえって深い味を持つようになる。老練になる。円熟する。宇津保物語初秋「目の前の枝よりいづる風の音(琴の音)は―・れにし物と思ほゆるかな」。「―・れた芸」 ㋑精神・感情が枯渇する。力が衰える。金銭・財産がつきる。「詩嚢しのうが―・れる」「財源が―・れる」 ③植物の生活機能が失われる。草木の命が終わる。万葉集18「霜置けどもその葉も―・れず」。古今和歌集「宿りせし花橘も―・れなくになどほととぎす声絶えぬらん」。「花瓶の花が―・れる」 ④(「嗄れる」と書く)声がかすれて出なくなる。しわがれる。万葉集10「うれたきや醜しこほととぎす今こそは声の―・るがに来鳴きとよめめ」。源氏物語帚木「―・れたる声のをかしきにていへば」 ◇1㋐や2㋑は、ふつう「涸れる」と書く。

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