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かじ【梶・楫・舵】カヂ(道具)🔗🔉

かじ梶・楫・舵カヂ ①水をかいて船を進めるのに用いる道具。櫓・櫂かいなどの類。万葉集20「堀江漕ぐいづての船の―つくめ」 ②船尾などにつけて船の針路を定める板状の船具。 ③車の梶棒。 ④紋所の名。舟の舵の形を描いたもの。 ⇒舵を取る

かじ【梶・構・楮・穀】カヂ🔗🔉

かじ梶・構・楮・穀カヂ ①カジノキのこと。〈類聚名義抄〉 ②襲かさねの色目。表裏とも萌葱もえぎ。(桃華蘂葉) ③紋所の名。梶の木の葉を表したもの。

かじ【梶】カヂ(姓氏)🔗🔉

かじカヂ 姓氏の一つ。 ⇒かじ‐つねきち【梶常吉】

かじい【梶井】カヂヰ(地名)🔗🔉

かじい梶井カヂヰ 京都市上京区の地名。もと三千院(梶井門跡)があった。

かじい【梶井】カヂヰ(姓氏)🔗🔉

かじい梶井カヂヰ 姓氏の一つ。 ⇒かじい‐もとじろう【梶井基次郎】

かじ‐いちご【梶苺】カヂ‥🔗🔉

かじ‐いちご梶苺カヂ‥ バラ科の落葉小低木。高さ1〜2メートルで、根もとから分枝。葉は大形掌状で長柄がある。初夏に5弁の白花を付ける。海岸付近の陽地に群生。淡黄色の木苺状の果実は甘酸味があり食用として栽植。トウイチゴ。オオモミジバイチゴ。 カジイチゴ 提供:OPO

かじい‐もとじろう【梶井基次郎】カヂヰ‥ラウ🔗🔉

かじい‐もとじろう梶井基次郎カヂヰ‥ラウ 小説家。大阪市生れ。東大英文科中退。志賀直哉の影響を受け、簡潔な描写で詩情豊かな小品をのこす。作「檸檬レモン」「城のある町にて」など。(1901〜1932) 梶井基次郎 提供:毎日新聞社 ⇒かじい【梶井】

かじ‐から【梶柄】カヂ‥🔗🔉

かじ‐から梶柄カヂ‥ (一説に、カヂツカと読む)梶1の柄。万葉集8「君がみ船の―にもが」

かじかわ‐まきえ【梶川蒔絵】カヂカハ‥ヱ🔗🔉

かじかわ‐まきえ梶川蒔絵カヂカハ‥ヱ 江戸時代、徳川家御用の蒔絵師、梶川家代々の作品。印籠蒔絵に優れる。

かじ‐き【梶木・旗魚】カヂ‥🔗🔉

かじ‐き梶木・旗魚カヂ‥ マカジキ科とメカジキ科の硬骨魚の総称。体はマグロに似るが、上顎は剣状に延びている。背部は青黒く、腹部は淡色。熱帯・温帯の外洋に分布。美味。かじきまぐろ。 ⇒かじき‐ざ【旗魚座】 ⇒かじき‐とおし【梶木通し】 ⇒かじき‐まぐろ【梶木鮪】

かじき‐とおし【梶木通し】カヂ‥トホシ🔗🔉

かじき‐とおし梶木通しカヂ‥トホシ メカジキの方言。とがった顎で船の加敷かじきを突き通すという意からきた語。かじとおし。 ⇒かじ‐き【梶木・旗魚】

かじき‐まぐろ【梶木鮪】カヂ‥🔗🔉

かじき‐まぐろ梶木鮪カヂ‥ (→)カジキに同じ。 ⇒かじ‐き【梶木・旗魚】

かじた【梶田】カヂ‥🔗🔉

かじた梶田カヂ‥ 姓氏の一つ。 ⇒かじた‐はんこ【梶田半古】

かじた‐はんこ【梶田半古】カヂ‥🔗🔉

かじた‐はんこ梶田半古カヂ‥ 日本画家。本名、錠次郎。東京生れ。風俗画を得意とし、小説の挿絵にも活躍。門人に小林古径・奥村土牛ら。(1870〜1917) ⇒かじた【梶田】

かじ‐つねきち【梶常吉】カヂ‥🔗🔉

かじ‐つねきち梶常吉カヂ‥ 幕末・明治前期の七宝工。名古屋藩士の子。オランダ七宝の技術を学び、尾張七宝を創始。(1803〜1883) ⇒かじ【梶】

かじ‐とおし【梶通し】カヂトホシ🔗🔉

かじ‐とおし梶通しカヂトホシ 〔動〕「梶木通し」のこと。

かじ‐の‐き【梶の木・構の木・楮の木・穀の木】カヂ‥🔗🔉

かじ‐の‐き梶の木・構の木・楮の木・穀の木カヂ‥ クワ科の落葉高木。暖地に多い。高さ約10メートル。葉は5または3裂、粗い短毛を生じる。初夏に淡緑色の花を開く。雌雄異株で雄花穂は尾状、雌花穂は球状。果実は桑の実状で、紅色に熟す。若い枝の皮は和紙製造原料。カジ。カミノキ。新撰字鏡7「楮、加地乃木」

かじ‐の‐は【梶の葉】カヂ‥🔗🔉

かじ‐の‐は梶の葉カヂ‥ ①カジノキの葉。古く七夕たなばたに7枚の梶の葉に詩歌を書いて織女星を祭った。〈[季]秋〉。後拾遺和歌集「天の河とわたる船の―に思ふことをも書きつくるかな」 ②梶の葉をかたどった模様や紋所の名。 梶の葉 ⇒かじのは‐ひめ【梶の葉姫】

かじのは‐ひめ【梶の葉姫】カヂ‥🔗🔉

かじのは‐ひめ梶の葉姫カヂ‥ 織女星の異名。 ⇒かじ‐の‐は【梶の葉】

かじ‐ばしら【梶柱】カヂ‥🔗🔉

かじ‐ばしら梶柱カヂ‥ 舟の梶を仮に柱としたもの。堀河百首「みるめ刈る海人の苫屋の―」

かじ‐ぼう【梶棒・舵棒】カヂバウ🔗🔉

かじ‐ぼう梶棒・舵棒カヂバウ ①人力車・荷車などの長柄ながえ。 ②船の舵の取手とって。舵柄かじづか

かじ‐まり【梶鞠】カヂ‥🔗🔉

かじ‐まり梶鞠カヂ‥ 七夕たなばたに飛鳥井あすかい・難波なんば両家が催した蹴鞠けまりの式。門人代表が梶の枝に鞠をかけて坪の内に供し二星を祭った。梶の鞠。七夕の鞠。〈[季]秋〉

かじむら【梶村】カヂ‥🔗🔉

かじむら梶村カヂ‥ 姓氏の一つ。 ⇒かじむら‐ひでき【梶村秀樹】

かじむら‐ひでき【梶村秀樹】カヂ‥🔗🔉

かじむら‐ひでき梶村秀樹カヂ‥ 朝鮮史研究者。東京生れ。東大卒。神奈川大学教授。戦後日本の朝鮮史研究の中心的存在。著「朝鮮史の枠組と思想」ほか。(1935〜1989) ⇒かじむら【梶村】

かじわら【梶原】カヂハラ🔗🔉

かじわら梶原カヂハラ (歌舞伎で、梶原景時が意地の悪い人間に描かれていることから) ①意地の悪い者。「うとまるる身は―か厄払」(芭蕉) ②〔動〕ゲジゲジの異名。

かじわら‐かげすえ【梶原景季】カヂハラ‥スヱ🔗🔉

かじわら‐かげすえ梶原景季カヂハラ‥スヱ 鎌倉初期の武将。源頼朝の臣。景時の子。源太と称。騎射および和歌に長じた。宇治川の戦に先陣の功を佐々木高綱に奪われた。また、一谷・生田いくたの森の合戦に箙えびらに梅花の枝をさして奮戦。(1162〜1200) ⇒かじわら【梶原】

かじわら‐かげとき【梶原景時】カヂハラ‥🔗🔉

かじわら‐かげとき梶原景時カヂハラ‥ 鎌倉初期の武将。源頼朝の家人。平三と称。平家追討に功があった。源義経を頼朝に讒訴ざんそし、また結城朝光を頼家に讒訴したが、朝光は諸将と連署してその誣告ぶこくを訴え、鎌倉から追放。駿河国狐崎に一族とともに討死。( 〜1200) ⇒かじわら【梶原】

かじわら‐しょうぜん【梶原性全】カヂハラシヤウ‥🔗🔉

かじわら‐しょうぜん梶原性全カヂハラシヤウ‥ 鎌倉時代の僧・医学者。号は浄観。宋代の医学文献を精査し、日本中世最大の医学書とされる「頓医抄」50巻、「万安方」62巻を編纂。(1266〜1337) ⇒かじわら【梶原】

かじわら‐なおかげ【梶原直景】カヂハラナホ‥🔗🔉

かじわら‐なおかげ梶原直景カヂハラナホ‥ 柔術梶原流の流祖。制剛流柔術・居合を学び、尾張徳川義直に仕える。(1610〜1685) ⇒かじわら【梶原】

かじわら‐りゅう【梶原流】カヂハラリウ🔗🔉

かじわら‐りゅう梶原流カヂハラリウ 柔術の一派。徳川家光の頃に起こり、梶原直景を祖と伝える。 ⇒かじわら【梶原】 ○河岸を変えるかしをかえる 飲み食いや遊びの場所をかえる。「河岸を変えて飲み直そう」 ⇒かし【河岸】 ○舵を取るかじをとる 物事がうまく進行するように誘導する。 ⇒かじ【梶・楫・舵】

[漢]梶🔗🔉

 字形 〔木部7画/11画/1965・3361〕 〔音〕ビ(漢) 〔訓〕かじ [意味] ①木の名。かじの木。 ②船や車の、かじ(棒)。 ▷原義は、こずえの意。

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