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がい‐ねん【概念】🔗🔉

がい‐ねん概念】 〔哲〕(concept フランス・ イギリス・Begriff ドイツ) ①事物の本質をとらえる思考の形式。事物の本質的な特徴とそれらの連関が概念の内容(内包)。概念は同一の本質をもつ一定範囲の事物(外延)に適用されるから一般性をもつ。例えば、人という概念の内包は人の人としての本質的特徴(理性的動物あるいは社会的動物など)であり、外延はその特徴をもつあらゆる人々である。しかし、個体(例えばソクラテス)をとらえる概念(個体概念・単独概念)もある。概念は言語に表現されて「名辞」と呼ばれ、その意味内容として存在する。概念の成立については哲学上いろいろの見解があって、経験される多くの事物に共通の内容をとりだし(抽象)、個々の事物にのみ属する偶然的な性質をすてる(捨象)ことによるとするのが経験論の立場で、これに対立するものが経験から独立した概念(先天的概念)を認める合理論の立場。 ②大まかな意味内容。 ⇒がいねん‐じつざい‐ろん【概念実在論】 ⇒がいねん‐ず【概念図】 ⇒がいねん‐てき【概念的】 ⇒がいねん‐フレームワーク【概念フレームワーク】 ⇒がいねん‐ほうがく【概念法学】 ⇒がいねん‐ろん【概念論】

がいねん‐じつざい‐ろん【概念実在論】🔗🔉

がいねん‐じつざい‐ろん概念実在論】 (Begriffsrealismus ドイツ)普遍概念を実体的なものと考えて、これを客観的実在と考える説。イデア論や実念論はその例。 ⇒がい‐ねん【概念】

がいねん‐ず【概念図】‥ヅ🔗🔉

がいねん‐ず概念図‥ヅ 事物の構造や関係のあらましが分かるように描いた図。 ⇒がい‐ねん【概念】

がいねん‐てき【概念的】🔗🔉

がいねん‐てき概念的】 直観・表象によってではなく、概念によってとらえているさま。俗には、具体性のない一般的・図式的な考え方についていくらか非難の意味をこめていう。 ⇒がい‐ねん【概念】

がいねん‐フレームワーク【概念フレームワーク】🔗🔉

がいねん‐フレームワーク概念フレームワーク】 〔経〕(conceptual framework)会計基準を設定するための指針となる基礎概念を集成したもの。アメリカの財務会計基準審議会(FASB)や国際会計基準審議会(IASB)によるものが代表的。日本では企業会計基準委員会(ASBJ)が設定を担当。 ⇒がい‐ねん【概念】

がいねん‐ほうがく【概念法学】‥ハフ‥🔗🔉

がいねん‐ほうがく概念法学‥ハフ‥ 制定法の無欠陥性と論理的完結性とを前提して、形式論理による法の体系的構成と適用とを重視する法学。イェーリングが19世紀のドイツ法学を批判するのに用いた語。 ⇒がい‐ねん【概念】

がいねん‐ろん【概念論】🔗🔉

がいねん‐ろん概念論】 ①概念に関する論理学上・認識論上の理論。 ②(conceptualism)スコラ哲学における普遍論争において、実在論と唯名論との中間をとり、普遍者は概念として存在すると考える立場。 ⇒がい‐ねん【概念】

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