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あくび【欠・欠伸】🔗🔉

あくび欠・欠伸】 ①眠い時、退屈な時、疲労した時などに不随意的に起こる呼吸運動。口を大きくあけて、ゆるやかな長い吸息についでやや短い呼息を行う。血液中の酸素の欠乏等によって起こる。→欠伸けんしん。 ②漢字の旁つくりの一つ。「欲」「欧」などの旁の「欠」の称。 ⇒あくび‐がた【欠形】 ⇒欠伸を噛み殺す

あくび‐がた【欠形】🔗🔉

あくび‐がた欠形】 竹製の花器の一つ。節と節との間を長方形にくり抜いて生け口とし、人があくびをした形に見立てたもの。 ⇒あくび【欠・欠伸】

○欠伸を噛み殺すあくびをかみころす🔗🔉

○欠伸を噛み殺すあくびをかみころす 出かかったあくびを抑える。 ⇒あくび【欠・欠伸】 あく‐ふ悪婦】 ①性質のよくない女。 ②醜い女。 あく‐ふ握斧(→)ハンド‐アックスに同じ。 あく・ぶ欠ぶ】 〔自四〕 あくびをする。栄華物語楚王夢「いたう打ち―・ばせ給ひて」 あく‐ふう悪風】 ①海上で荒れる大風。暴風。 ②わるい風習。「―に染まる」 あく‐ふり灰振り】 雪の多い地方で、苗代の雪を早く消すために、雪の表面に灰をまく作業。 あく‐ぶん悪文】 へたな文章。文脈が混乱して、わかりにくく誤解されるような文章。 あく‐へい悪弊】 わるいならわし。悪習。「―を絶つ」 あく‐へき悪癖】 わるいくせ。よくない習慣。「―を直す」 あく‐へん悪変】 わるくなること。悪化。 あく‐ほう悪法‥ハフ ①わるい法律。 ②悪辣あくらつな方法。梅暦「心にもねへ―も、おまはんゆゑなら」 ⇒悪法も又法なり あく‐ほう悪法‥ホフ 〔仏〕(人をまどわす)わるい宗教。 あく‐ほう悪報】 ①〔仏〕わるいむくい。悪い原因によって招く悪い果報。 ②わるいしらせ。

あく・ぶ【欠ぶ】🔗🔉

あく・ぶ欠ぶ】 〔自四〕 あくびをする。栄華物語楚王夢「いたう打ち―・ばせ給ひて」

い‐ぐち【欠唇・兎唇】🔗🔉

い‐ぐち欠唇・兎唇(→)兎唇としんに同じ。〈倭名類聚鈔3

かか・す【欠かす】🔗🔉

かか・す欠かす】 〔他五〕 (多く否定を伴う)おこたる。あいだを抜かす。「日課を―・したことがない」「一日も―・さずに」

かき‐うち【欠打】🔗🔉

かき‐うち欠打】 2本の木材を取りつけるとき、一方の木を他の木の幅だけ欠き取り、他の木をはめこんで釘打ちなどでとめること。 欠打

かき‐くび【欠首】🔗🔉

かき‐くび欠首】 〔建〕刳形くりかたの一種。擬宝珠ぎぼし柱の宝珠の下のくびれた部分。

かき‐ごおり【欠氷】‥ゴホリ🔗🔉

かき‐ごおり欠氷‥ゴホリ ①氷を欠きくだいたもの。ぶっかき。 ②氷を削って雪状にしたものに、シロップなどをかけたもの。こおりみず。こおりすい。ゆき。〈[季]夏〉

かき‐もち【欠餅】🔗🔉

かき‐もち欠餅】 ①正月11日に取り下げた鏡餅を、刃物で切ることを忌み、手で欠いて小さくしたもの。 ②餅を薄く切って乾燥したもの。あぶり焼いて食す。 ③あられもち。〈物類称呼〉

かき‐わり【欠割】🔗🔉

かき‐わり欠割(→)「みがきにしん」に同じ。

か・く【欠く・闕く】🔗🔉

か・く欠く・闕く】 [一]〔他五〕 ①一部分をこわす。損じる。大唐西域記長寛点「齓カイたまへる歯有り」。「茶碗を―・く」 ②あるべき物を持たない。西大寺本最勝王経平安初期点「日と月と星宿と常の度において虧カクこと無けむ」。徒然草「此のほど百日の鯉をきり侍るを今日―・き侍るべきにあらず」。「―・くことのできない人」「誠意を―・く」「注意を―・く」「決め手を―・く」 [二]〔自下二〕 ⇒かける(下一)

かけ【欠け・闕け】🔗🔉

かけ欠け・闕け】 ①かけること。「月の満ち―」 ②こわれた物の片。かけら。

かけ‐う・ぐ【欠け穿ぐ】🔗🔉

かけ‐う・ぐ欠け穿ぐ】 〔自下二〕 欠けて穴があく。徒然草「頸もちぎるばかり引きたるに、耳鼻―・げながら抜けにけり」

かけ‐おち【駆落ち・駈落ち】🔗🔉

かけ‐おち駆落ち・駈落ち】 ①ひそかに逃げて、ゆくえをくらますこと。特に武士が戦に負けて逃げること。甲陽軍鑑12「御家中より―の人一人もなし」 ②(「欠落」と書く)江戸時代、庶民が他郷へ逃げ失せること。今の法律用語の「失踪しっそう」と同意に用いた。走り。逐電ちくてん。出奔しゅっぽん→逃散ちょうさん。 ③恋しあう男女が連れ立ってひそかに他の地へ逃亡すること。泉鏡花、愛と婚姻「情死、―、勘当等、これ皆愛の分弁ぶんべんたり」 ⇒かけおち‐もの【駆落ち者】

かけ‐じ【闕字・欠字】🔗🔉

かけ‐じ闕字・欠字】 ①(→)闕画けっかくに同じ。 ②⇒けつじ

かけ‐ぜに【欠銭】🔗🔉

かけ‐ぜに欠銭】 欠損のある悪質の銭貨。かけせん。

かけ‐どくり【欠徳利】🔗🔉

かけ‐どくり欠徳利】 (口が欠けている徳利の意)口が悪いこと。毒舌家。

かけ‐め【欠け目】🔗🔉

かけ‐め欠け目】 ①欠けて不完全な部分。欠点。 ②不足した目方。減量。 ③囲碁で、眼のように見えて、実は完全な眼でないもの。

かけ‐ら【欠片】🔗🔉

かけ‐ら欠片】 物の欠けた片。断片。また、ごくわずかな量のたとえにもいう。「誠意の―もない」 ⇒かけら‐かんつう【欠片かんつう】

かけら‐かんつう【欠片かんつう】🔗🔉

かけら‐かんつう欠片かんつう】 「かけら」を強めていう語。きわめてわずかのもの。 ⇒かけ‐ら【欠片】

か・ける【欠ける・闕ける】🔗🔉

か・ける欠ける・闕ける】 〔自下一〕[文]か・く(下二) ①一部分こわれる。損じる。なくなる。徒然草「とかくすれば、頸のまはり―・けて血垂り」。「茶碗のふちが―・ける」「一人―・け二人―・け皆去った」 ②あるべきものが無い。万葉集13「千歳に―・くる事なく万代にあり通はむと」。平家物語1「七珍万宝一つとして―・けたる事なし」。「常識に―・ける」 ③満月から月が小さくなって行く。徒然草「月満ちては―・け、物盛りにしては衰ふ」

かん【欠】🔗🔉

かん】 (字音ケンの転)目方・分量などが減ずること。目減り。めり。日葡辞書「カンガタッタ」

かん‐まい【欠米】🔗🔉

かん‐まい欠米】 ①米の目減り分。日葡辞書「カンマイガタツ」 ②江戸時代、租税米の運搬中に生ずる腐化・濡米などによる不足米を補う名目であらかじめ賦課された付加税。かけまい。

けつ【欠】🔗🔉

けつ】 (「欠」は、本来、音ケンであくびの意。「缺」の代用字)かくこと。かけること。不足すること。「―を補う」

けつ‐い【闕位・欠位】‥ヰ🔗🔉

けつ‐い闕位・欠位‥ヰ その地位にあるべき人を欠いていること。また、欠員となっている地位。

けつ‐いん【欠員・闕員】‥ヰン🔗🔉

けつ‐いん欠員・闕員‥ヰン 定員に足りないこと。また、その人数。「―が出る」「―をうめる」

けつ‐えい【欠盈】🔗🔉

けつ‐えい欠盈】 (月の)かけることとみちること。

けつ‐えん【闕焉・欠焉】🔗🔉

けつ‐えん闕焉・欠焉】 (「焉」は助字)欠けて完全でないさま。欠如。闕然。

けっ‐か【欠課】‥クワ🔗🔉

けっ‐か欠課‥クワ 課業に欠席すること。ある時間だけ授業に出席しないこと。

けっ‐かい【欠壊】‥クワイ🔗🔉

けっ‐かい欠壊‥クワイ かけやぶれること。

けっ‐かく【欠格】🔗🔉

けっ‐かく欠格】 必要な資格を欠くこと。「―者」 ⇒けっかく‐じょうこう【欠格条項】

けっ‐かく【闕画・欠画】‥クワク🔗🔉

けっ‐かく闕画・欠画‥クワク 漢字の画を省くこと。特に天子または貴人の名と同じ漢字を書く時、はばかってその漢字の画を欠くこと。「玄」を「玄」と書く類。闕字かけじ

けっかく‐じょうこう【欠格条項】‥デウカウ🔗🔉

けっかく‐じょうこう欠格条項‥デウカウ 免許や認可を取得できない者の条件を定めた規定。 ⇒けっ‐かく【欠格】

けっ‐かん【欠巻】‥クワン🔗🔉

けっ‐かん欠巻‥クワン (→)欠本けっぽんに同じ。

けっ‐かん【欠陥】🔗🔉

けっ‐かん欠陥】 かけて足りないもの。不足。不備。欠点。「―車」

けっ‐かん【闕官・欠官】‥クワン🔗🔉

けっ‐かん闕官・欠官‥クワン ①現任者の欠けている官。闕けち。 ②(→)解官げかんに同じ。

けっ‐きん【欠勤】🔗🔉

けっ‐きん欠勤】 つとめを休むこと。「会社を無断で―する」↔出勤

けっ‐こう【欠航】‥カウ🔗🔉

けっ‐こう欠航‥カウ 暴風雨などのため定期運行の船舶・航空機が出ないこと。

けつ‐ごう【欠号】‥ガウ🔗🔉

けつ‐ごう欠号‥ガウ 雑誌など定期刊行物で、一部の号が欠けていること。また、その号。

けっこう‐はん【欠効犯】‥カウ‥🔗🔉

けっこう‐はん欠効犯‥カウ‥ 犯罪の実行行為を終了したが、結果が生じなかったもの。実行未遂犯。

けっ‐こく【欠刻】🔗🔉

けっ‐こく欠刻】 ①かけ。きざみ。きだ。 ②〔生〕葉の縁にある大きなきれこみ。

けつ‐じ【欠字・闕字】🔗🔉

けつ‐じ欠字・闕字】 ①語句・文章中で、あるべき文字の脱落していること。また、その文字。 ②文章中に、天皇・貴人の名などを書く時、敬意を表すため、そのすぐ上を1字か2字分あけて書くこと。闕如。→擡頭たいとう2→平出へいしゅつ

けっ‐しつ【欠失・闕失】🔗🔉

けっ‐しつ欠失・闕失】 ①欠けうせること。 ②あやまち。あやまり。過失。

けつ‐じょ【欠如・闕如】🔗🔉

けつ‐じょ欠如・闕如】 ①欠けていること。足りないこと。「責任感が―している」 ②(→)闕字けつじ2に同じ。 ⇒けつじょ‐がいねん【欠如概念】

けつ‐じょ【欠除・闕除】‥ヂヨ🔗🔉

けつ‐じょ欠除・闕除‥ヂヨ とりのぞくこと。

けつ‐じょう【欠場】‥ヂヤウ🔗🔉

けつ‐じょう欠場‥ヂヤウ 出るべき場所に出ないこと。

けつじょ‐がいねん【欠如概念】🔗🔉

けつじょ‐がいねん欠如概念】 〔論〕本来具わっているものを欠いている事物や事象を表す概念。例えば、悪はあるべき善の欠如(アウグスティヌス・トマス=アクィナス・ライプニッツ)。欠性概念。 ⇒けつ‐じょ【欠如・闕如】

けっ‐しょく【欠食】🔗🔉

けっ‐しょく欠食】 (貧困などのため)食事をぬくこと。「―児童」

けっ‐しん【欠唇・欠脣】🔗🔉

けっ‐しん欠唇・欠脣】 兎唇としん。〈運歩色葉集〉

けっせい‐がいねん【欠性概念】🔗🔉

けっせい‐がいねん欠性概念】 〔論〕(→)欠如けつじょ概念に同じ。

けっ‐せき【欠席】🔗🔉

けっ‐せき欠席】 会合や授業などに出ないこと。「会議を―する」「―届」 ⇒けっせき‐さいばん【欠席裁判】 ⇒けっせき‐はんけつ【欠席判決】

けっせき‐さいばん【欠席裁判】🔗🔉

けっせき‐さいばん欠席裁判】 ①(→)欠席判決に同じ。 ②本人のいない所で、その人の利害に関係あることを決めてしまうこと。 ⇒けっ‐せき【欠席】

けっせき‐はんけつ【欠席判決】🔗🔉

けっせき‐はんけつ欠席判決】 1890年(明治23)制定の旧民事訴訟法の用語。当事者の一方が口頭弁論期日に欠席した場合に、それまでの弁論の状態如何にかかわらず、欠席者の不利になされる判決。現行法下でも慣用上、当事者の一方が欠席した場合に下される判決を欠席判決と呼ぶこともあるが、審理の現状に基づく判決を除き、訴訟法上の特別の意味はない。 ⇒けっ‐せき【欠席】

けっ‐そん【欠損】🔗🔉

けっ‐そん欠損】 ①欠け損じること。 ②決算の損失。収入よりも支出が多くなること。「―が出る」

けっ‐てき【闕腋・欠掖】🔗🔉

けっ‐てき闕腋・欠掖】 (ケツエキの連声) ①袍ほうの両腋りょうわきの下を縫わず襴らんをつけないもの。わきあけ。↔縫腋ほうえき。 ②「闕腋の袍」の略。 ⇒けってき‐の‐ほう【闕腋の袍】

けっ‐てん【欠典・闕典】🔗🔉

けっ‐てん欠典・闕典】 ①[旧唐書経籍志上「先王に闕典有り」]欠けている書物。不完全な典籍。 ②欠けたところのある規定。

けっ‐てん【欠点】🔗🔉

けっ‐てん欠点】 ①不完全な所。非難すべき所。短所。「―のない人」 ②やりそこない。失敗。 ③合格点に達しないこと。あか点。「―をとる」

けっ‐ぱい【欠配】🔗🔉

けっ‐ぱい欠配】 主食などの配給を欠くこと。給与の欠けること。

けつ‐ばん【欠番】🔗🔉

けつ‐ばん欠番】 ①当番を欠くこと。 ②ある番号にあたるものが欠けていること。また、その番号。「永久―」

けつ‐びん【欠便】🔗🔉

けつ‐びん欠便】 定期便の船舶・飛行機が運航を中止すること。また、その便。

けっ‐ぴん【欠品】🔗🔉

けっ‐ぴん欠品】 在庫のない商品。必要な商品の在庫がないこと。

けつ‐ぶん【欠文・闕文】🔗🔉

けつ‐ぶん欠文・闕文】 文章の字句・文が一部分欠落していること。また、その欠落のある文章。脱文。

けつ‐ぼう【欠乏】‥ボフ🔗🔉

けつ‐ぼう欠乏‥ボフ (古くケツボクとも)欠けて乏しいこと。必要な量より少なく困ること。不足。「資源が―する」「困苦―」

けつ‐ぼう【欠望・闕望】‥バウ🔗🔉

けつ‐ぼう欠望・闕望‥バウ 不満足に思うこと。不平なこと。

けつ‐ぼく【欠乏】🔗🔉

けつ‐ぼく欠乏⇒けつぼう。日葡辞書「ヒャウラウガケッボクシタ」

けつ‐ぼん【欠盆】🔗🔉

けつ‐ぼん欠盆】 ①灸穴の名。鎖骨の上のくぼみにある。 ②のどの下、胸の上に半環状をしている骨。

けっ‐ぽん【欠本・闕本】🔗🔉

けっ‐ぽん欠本・闕本】 巻数が揃わず欠けた巻のある書物。また、その欠けている部分。↔完本

けつ‐らく【欠落】🔗🔉

けつ‐らく欠落】 かけおちること。あるべきものが抜けていること。また、そのもの。

けつ‐りゃく【欠略・闕略】🔗🔉

けつ‐りゃく欠略・闕略】 欠きはぶくこと。完備していないこと。

けつ‐れい【欠礼・闕礼】🔗🔉

けつ‐れい欠礼・闕礼】 礼儀を欠くこと。失礼。「年賀―」

けつ‐ろう【欠漏・闕漏】🔗🔉

けつ‐ろう欠漏・闕漏】 欠けもれること。もれ。おち。

けん‐けつ【欠缺】🔗🔉

けん‐けつ欠缺】 〔法〕適用すべき法の規定が欠けていること。「法の―」

けん‐しん【欠伸】🔗🔉

けん‐しん欠伸】 あくびと背のび。

[漢]欠1🔗🔉

 字形 〔欠部0画/4画/2371・3767〕 〔音〕ケン(漢) [意味] あくび。あくびをする。「欠伸」 [解字] 解字人が口をあけて息を出しているさまを描いた象形文字。文字の構成要素としては、くぼむ、息を出す、などの意を表す。

[漢]欠2🔗🔉

2 字形  筆順 〔欠部0画/4画/教育/2371・3767〕 [缺] 字形 〔缶部4画/10画/6994・657E〕 〔音〕ケツ(漢) 〔訓〕ける・く [意味] かける。不足する。不十分である。かく。(同)闕。(対)完。「欠を補う」「欠損・欠員・欠点・出欠・不可欠・完全無欠・補欠・欠乏」 [解字] 「缺」は、形声。「缶」(=かめ)+音符「夬」(=われる)。器物が割れて一部がなくなる意。「欠」は、旧来その略字として用いられてきたもの。は異体字。 [下ツキ 間欠・金欠・残欠・出欠・長欠・不可欠・補欠・無欠

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