複数辞典一括検索+

くら・ぶ【比ぶ・較ぶ・競ぶ】🔗🔉

くら・ぶ比ぶ・較ぶ・競ぶ】 〔他下二〕 ⇒くらべる(下一)

くらべ【比べ・較べ・競べ】🔗🔉

くらべ比べ・較べ・競べ】 ①くらべること。比較。 ②くらべて優劣を争うこと。競争。「食べ―」「力―」 ⇒くらべ‐うま【競べ馬】 ⇒くらべ‐もの【比べ物】

くらべ‐ぐる・し【比べ苦し】🔗🔉

くらべ‐ぐる・し比べ苦し】 〔形シク〕 ①優劣をつけにくい。くらべにくい。源氏物語帚木「とりどりに―・しかるべき」 ②親しみにくい。つきあいにくい。源氏物語松風「例の―・しき御心かな」

くらべ‐もの【比べ物】🔗🔉

くらべ‐もの比べ物】 物を比較し優劣を競うこと。「―にならない」 ⇒くらべ【比べ・較べ・競べ】

くら・べる【比べる・較べる・競べる】🔗🔉

くら・べる比べる・較べる・競べる】 〔他下一〕[文]くら・ぶ(下二) (物と物を繰りあわせて比較する意) ①二つ以上のものについてその差異や優劣をみる。照らしあわせる。比較する。源氏物語若紫「枕ゆふ今宵ばかりの露けさを深山の苔に―・べざらなむ」。「山の高さを―・べる」「去年に―・べて雪が多い」 ②力を出し合って優劣・勝負を試みる。競争する。はりあう。宇津保物語祭使「この御馬ども同じくは手つがひにして―・べばや」。日葡辞書「チカラヲクラブル」。「腕を―・べる」 ③(自分の気持と相手の気持を繰りあわせる意から)心を通わせあい、親しくつきあう。土佐日記「としごろよく―・べつる人々なむ別れがたく思ひて」

くらべ‐わ・ぶ【比べ侘ぶ】🔗🔉

くらべ‐わ・ぶ比べ侘ぶ】 〔自上二〕 なじみにくい。つきあいにくい。源氏物語順集「われながら―・びぬる心かな」

ころ【頃・比】🔗🔉

ころ頃・比】 ①時を、その前後を含めて漠然と指す語。時分。また、年齢の程度。万葉集15「吾が思ふ妹に逢はぬ―かも」。竹取物語「さをととしの二月の十日―」。「年の―は」 ②ある期間。日数。源氏物語帚木「目さへあはでぞ―も経にける」 ③時節。季節。枕草子2「―は正月・三月・四月…」 ④ある事にちょうどよい時機。ころあい。「―を見はからって乗り出す」「食べ―ごろ

ころ‐おい【頃・比】‥ホヒ🔗🔉

ころ‐おい頃・比‥ホヒ ①ころ。とき。時分。源氏物語夕顔「五月の―より物し給ふ人なむあるべけれど」 ②時世。当節。源氏物語花宴「道々の物の上手ども多かりける―」

たぐい【類・比】タグヒ🔗🔉

たぐい類・比タグヒ ①たぐうこと。相ならぶもの。同等なもの。万葉集4「大夫ますらおもかく恋ひけるを幼婦たわやめの恋ふるこころに―あらめやも」。「―まれな人」 ②つり合い。対つい。孝徳紀「山川に鴛鴦おし二つ居て―よく偶たぐへる妹を」 ③兄弟・姉妹。源氏物語「―おはせぬをだにさうざうしく思しつるに」 ④仲間。源氏物語若紫「同じさまにものし給ふなるを、―になさせ給へ」 ⑤同じ種類。類るい。例。源氏物語若紫「人々まじなひわづらひしを、やがてとどむる―あまた侍りき」。「この―の品」 ⇒たぐい・する【類する】 ⇒たぐい‐な・い【類ない】

たぐ・う【比ふ・類ふ】タグフ🔗🔉

たぐ・う比ふ・類ふタグフ [一]〔自四〕 ①そいならぶ。ならぶ。万葉集15「沖になづさふ鴨すらもつまと―・ひて」 ②つれだつ。ともなう。源氏物語澪標「限りある道にては―・ひきこえ給はずなりにしを」。平家物語9「松の雪だに消えやらで、…嵐に―・ふ折々は梅花とも又疑はる」 ③似合う。適合する。源氏物語若菜上「いかに―・ひたる御あはひならん」 [二]〔他下二〕 ⇒たぐえる(下一)

たぐ・える【比える・類える】タグヘル🔗🔉

たぐ・える比える・類えるタグヘル 〔他下一〕[文]たぐ・ふ(下二) ①そわせる。ならばせる。古今和歌集「花の香を風のたよりに―・へてぞうぐひすさそふしるべにはやる」 ②ともなわせる。あわせる。方丈記「松の響きに秋風楽を―・へ」 ③ならう。まねる。謡曲、白楽天「鳥類・畜類の人に―・へて歌を詠む」 ④ひき比べる。比較する。天草本平家物語「尼公古い事どもを引き出いてそれに―・へ」

ひ【比】🔗🔉

】 ①ともがら。たぐい。「他に―を見ない」「工業力で米国の―でない」 ②詩経の六義りくぎの一つ。直接に物になぞらえる修辞法。明喩。→六義。 ③〔数〕同種類の二つの量があって、が零でない時に、の何倍に当たるかという関係をに対する比といい、これをA:Bと書く。A/Bをこの比の値あたいという。「―を求める」 ④比律賓フィリピンの略。

ひえ【比叡】🔗🔉

ひえ比叡】 ①比叡山ひえいざんの略。 ②延暦寺えんりゃくじの称。

ひえい‐ざん【比叡山】🔗🔉

ひえい‐ざん比叡山】 ①京都市北東方、京都府・滋賀県の境にそびえる山。古来、王城鎮護の霊山として有名。山嶺に2高所があり、東を大比叡または大岳(848メートル)、西を四明岳(839メートル)という。東の中腹に天台宗の総本山延暦寺がある。叡山。天台山。台岳。北嶺。台嶺。 ②延暦寺の山号。 ⇒ひえいざん‐ばん【比叡山版】

ひえいざん‐ばん【比叡山版】🔗🔉

ひえいざん‐ばん比叡山版(→)叡山版に同じ。 ⇒ひえい‐ざん【比叡山】

ひえ‐おろし【比叡颪】🔗🔉

ひえ‐おろし比叡颪】 比叡山ひえいざんから吹きおろす風。

ひえ‐ほうし【比叡法師】‥ホフ‥🔗🔉

ひえ‐ほうし比叡法師‥ホフ‥ 比叡山延暦寺の法師。山法師。

ひえ‐まつり【日吉祭・比叡祭】🔗🔉

ひえ‐まつり日吉祭・比叡祭】 大津市の日吉ひえ神社(日吉大社)の例祭。今は4月14日、昔は4月の中の申さるの日に行われ、山王七社の神輿渡御の儀がある。1072年(延久4)に始まる。山王祭。

ひ‐おく【比屋】‥ヲク🔗🔉

ひ‐おく比屋‥ヲク 家屋の立ち並ぶこと。やなみ。

ひ‐か【比価】🔗🔉

ひ‐か比価】 他物と比較しての価格・価値。

ひかく‐かいぼうがく【比較解剖学】🔗🔉

ひかく‐かいぼうがく比較解剖学】 形態学の一分野。各種動物の諸器官の形態や生理を比較し、その分化や変異・進化を研究する。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐きゅう【比較級】‥キフ🔗🔉

ひかく‐きゅう比較級‥キフ 〔言〕ヨーロッパ語の形容詞・副詞で、それが表す性質・状態の程度が他と比較して大きいことを表す語形。→原級→最上級⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐きょういくがく【比較教育学】‥ケウ‥🔗🔉

ひかく‐きょういくがく比較教育学‥ケウ‥ 教育学の一分野。各国または各地域の教育およびその基盤について比較研究を行う。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐げんごがく【比較言語学】🔗🔉

ひかく‐げんごがく比較言語学】 (comparative linguistics)同じ語族に属する二つ以上の言語を比較して、それらの歴史的関係や共通の祖語などを探る言語学の一領域。19世紀のインド‐ヨーロッパ諸語の比較研究が今日の言語学の基礎を築いた。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐こうこく【比較広告】‥クワウ‥🔗🔉

ひかく‐こうこく比較広告‥クワウ‥ 自社の商品を他社の同種の商品と比較し、その優れた点を宣伝する広告。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐しゅうきょうがく【比較宗教学】‥ケウ‥🔗🔉

ひかく‐しゅうきょうがく比較宗教学‥ケウ‥ 宗教学の一分野。種々の歴史的および心理的比較考察に基づいて各宗教の特性・意義・本質を研究する。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐しんりがく【比較心理学】🔗🔉

ひかく‐しんりがく比較心理学】 ①主として人間と種々の動物との行動を個体発生および系統発生の観点から比較研究する心理学の一分野。狭義には動物心理学にほぼ同じ。 ②民族間・文化間・男女間・階級間・個人間など、違った人間または集団の間での行動の比較研究を行う心理学の一分野。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐しんわがく【比較神話学】🔗🔉

ひかく‐しんわがく比較神話学】 多くの民族の神話を比較・研究し、その系統や伝播を明らかにする学問。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐せいさんひ‐せつ【比較生産費説】🔗🔉

ひかく‐せいさんひ‐せつ比較生産費説】 リカードによって唱えられた国際分業と国際貿易の原理を説明する学説。生産費が他国に比して相対的に低い方の生産物に特化することによって、貿易当事国の双方が利益を受けるという考え方。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐せいじがく【比較政治学】‥ヂ‥🔗🔉

ひかく‐せいじがく比較政治学‥ヂ‥ 各国の政治現象を歴史的・同時代的に比較し、その共通性ないし個別性を明らかにしようとする政治学の一分野。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐せいりがく【比較生理学】🔗🔉

ひかく‐せいりがく比較生理学】 生理学の一分野。各種の動物の生理現象を比較して研究し、その間にある一般的法則・進化過程などを研究する。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐そくちょうき【比較測長器】‥チヤウ‥🔗🔉

ひかく‐そくちょうき比較測長器‥チヤウ‥ コンパレーターのこと。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐てき【比較的】🔗🔉

ひかく‐てき比較的】 〔副〕 一般的基準とくらべて考えてみると。ほかとくらべて。わりあいに。「10歳にしては―大きな子」 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐はっせいがく【比較発生学】🔗🔉

ひかく‐はっせいがく比較発生学】 生物の個体発生を異なった種間で比較して、その共通性・特殊性を明らかにする研究法。個体発生だけでなく系統発生の問題にも関わる。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐びょうりがく【比較病理学】‥ビヤウ‥🔗🔉

ひかく‐びょうりがく比較病理学‥ビヤウ‥ 種々の動物の疾病を比較研究する病理学。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐ぶんがく【比較文学】🔗🔉

ひかく‐ぶんがく比較文学】 (littérature comparée フランス)文学研究の一方法。2カ国以上の文学を比較して、相互の連関や影響、特徴を研究し、さらに国民文学の枠を越える文学の全体的な流れを明らかにしようとするもの。19世紀末葉、フランスの文学史家が首唱。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐ぶんぽう【比較文法】‥パフ🔗🔉

ひかく‐ぶんぽう比較文法‥パフ 比較言語学の手法により文法現象を研究すること。また、その成果を記述したもの。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐ほうがく【比較法学】‥ハフ‥🔗🔉

ひかく‐ほうがく比較法学‥ハフ‥ (comparative law)さまざまな社会・国家の法制度を比較研究する法学の一部門。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかく‐ゆうい【比較優位】‥イウヰ🔗🔉

ひかく‐ゆうい比較優位‥イウヰ リカードの比較生産費説における概念。ある財の生産性が外国に比して劣っても、自由貿易のもとでは相対的に優越した位置にあること。 ⇒ひ‐かく【比較】

ひかん【比干】🔗🔉

ひかん比干】 殷の紂王ちゅうおうの諸父(父の兄弟)。紂王の虐政を強諫したので怒りに触れ、紂王は、聖人の胸には七竅しちきょうがあるというが、これをためすといって干を殺してその胸を割いたという。

ひき【比企】🔗🔉

ひき比企】 姓氏の一つ。 ⇒ひき‐よしかず【比企能員】

ひ‐ぎ【比擬】🔗🔉

ひ‐ぎ比擬】 ひきくらべること。なぞらえること。

ひ‐きょう【比況】‥キヤウ🔗🔉

ひ‐きょう比況‥キヤウ あるものを他にくらべてたとえること。比喩ひゆ。「―の助動詞」

ひ‐きょう【比興】🔗🔉

ひ‐きょう比興】 ①ある物事を他の物事にたとえて興ずること。おかしく興あること。おもしろいこと。古今著聞集16「―の事也。かの卿聞かれて入興せられけるとなむ」 ②(「非拠」の転、一説に非興の意とも) ㋐不都合なこと。非理。十問最秘抄「強く下種げすしくするも又―なり」 ㋑下品で、卑しいこと。〈日葡辞書〉 ㋒卑劣なこと。 ㋓勇気のないこと。武道伝来記「―なる侍」→卑怯⇒ひきょう‐もの【比興者】

ひ‐きょう【卑怯】‥ケフ🔗🔉

ひ‐きょう卑怯‥ケフ (「比興」の当て字という) ①心が弱く物事に恐れること。勇気のないこと。臆病。 ②心だてのいやしいこと。卑劣。「―な騙し討ち」 ⇒ひきょう‐もの【卑怯者】

ひ‐きょうい【比胸囲】‥ヰ🔗🔉

ひ‐きょうい比胸囲‥ヰ 身長に対する胸囲の割合。

ひきょう‐もの【比興者】🔗🔉

ひきょう‐もの比興者】 不都合な者。心のいやしい者。きたない奴。狂言、鈍根草「みなたべたとは、―めが」 ⇒ひ‐きょう【比興】

ひき‐よしかず【比企能員】🔗🔉

ひき‐よしかず比企能員】 鎌倉初期の御家人。藤四郎と称。頼朝の乳母比企禅尼の養子となる。妻は頼家の乳母。娘若狭局わかさのつぼねは頼家に愛されて一幡いちまんを生む。北条時政・大江広元らとともに幕政に参与。のち頼家と謀って北条氏の討伐を企てたが事前に発覚し、殺された。( 〜1203) ⇒ひき【比企】

びく【比丘】🔗🔉

びく比丘】 〔仏〕(梵語bhikṣu 比呼・苾芻とも音写。食を乞う者の意) ①仏門に帰依して具足戒を受けた男子。修行僧。乞士こっし。徒然草「―よりは比丘尼は劣り」↔比丘尼びくに。 ②誤って、比丘尼の称。 ③女性をいやしめていう語。狂言、痩松「とかく何事も―がさする」

びくさだ【比丘貞】🔗🔉

びくさだ比丘貞】 狂言。元服する少年の烏帽子親えぼしおやを頼まれた老尼が、名は庵太郎あんだろう、名乗は比丘貞と付け、酒宴となり尼も舞う。

びく‐に【比丘尼】🔗🔉

びく‐に比丘尼】 (梵語bhikṣuṇī 苾芻尼とも音写) ①出家して具足戒を受けた女子。尼僧。あま。徒然草「―より優婆塞うばそくは劣り」↔比丘。 ②鎌倉・室町時代以降、尼の姿をして諸方を遊行した一種の芸人。熊野比丘尼・歌比丘尼など。次第に定住し、江戸時代には尼の姿で売色した私娼ししょうをもいう。好色一代女3「大坂川口の浮れ―」 ③科負とがおい比丘尼の略。 ⇒びくに‐あしだ【比丘尼足駄】 ⇒びくに‐ごしょ【比丘尼御所】 ⇒びくに‐せった【比丘尼雪駄】 ⇒びくに‐や【比丘尼屋】 ⇒びくに‐ん【比丘尼ん】

びくに‐あしだ【比丘尼足駄】🔗🔉

びくに‐あしだ比丘尼足駄】 江戸時代、比丘尼の用いた足駄。歯をたてながにつくり、ひねった緒をすげたもの。 比丘尼足駄 ⇒びく‐に【比丘尼】

びくに‐ごしょ【比丘尼御所】🔗🔉

びくに‐ごしょ比丘尼御所】 江戸時代の寺格の一種。皇女・王女または公卿の息女などで出家した人が住職となった尼寺。女王御所。 ⇒びく‐に【比丘尼】

びくに‐せった【比丘尼雪駄】🔗🔉

びくに‐せった比丘尼雪駄】 かかとが隠れるほどに後部の革が反り、ひねった緒をすげた雪駄。江戸時代、比丘尼の用いたもの。 ⇒びく‐に【比丘尼】

びくに‐や【比丘尼屋】🔗🔉

びくに‐や比丘尼屋】 江戸時代、比丘尼2を抱えて売色をさせた家。びくにやど。 ⇒びく‐に【比丘尼】

びくに‐ん【比丘尼ん】🔗🔉

びくに‐ん比丘尼ん】 比丘尼に撥音の添加した語。狂言、泣尼「ぐそうが所へ出入する、なみだもろい―がある」 ⇒びく‐に【比丘尼】 ○びくの厚い者びくのあついもの 耳朶みみたぶの大きい者。幸運な人。狂言、八幡の前「―が婿になるまでござりませう」 ⇒びく ○引くの山のひくのやまの (「山」は山鉾やまぼこのこと)物事の多忙・繁雑なさま。ごたごたしているさま。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「勘定が合はぬの―そんなことは空吹く風」 ⇒ひ・く【引く・曳く・牽く】

ひ‐けん【比肩】🔗🔉

ひ‐けん比肩】 肩をならべること。優劣のないこと。同等なこと。「この点では彼と―できる者はいない」

ひ‐こう【比考】‥カウ🔗🔉

ひ‐こう比考‥カウ 比べあわせて考えること。斟酌しんしゃく

ひ‐こう【比高】‥カウ🔗🔉

ひ‐こう比高‥カウ ある地域内の地表の最高点と最低点との高さの差。起伏状態を表す量。

ひこ‐がみ【比古神・彦神】🔗🔉

ひこ‐がみ比古神・彦神】 男神。比売ひめ神の配偶にあたる神。祝詞、竜田風神祭「―に御服みそは明妙あかるたえ・照妙てるたえ

ひこばえ【比古婆衣】🔗🔉

ひこばえ比古婆衣】 随筆集。日本史・文学・語学の各分野にわたる考証の集録。伴信友著。20巻。弘化4年(1847)から明治にかけて刊行。

ひごん‐あお【比金襖】‥アヲ🔗🔉

ひごん‐あお比金襖‥アヲ ①襲かさねの色目。表は黄ばんだ青、裏は二藍ふたあい。ひごんのう。 ②織色の名。経たては黒、緯よこは黄、または、経は黄、緯は黒青。

ひ‐しつ【比湿】🔗🔉

ひ‐しつ比湿】 湿度の指標の一つ。1キログラムの空気に含まれる水蒸気の重量をグラムもしくはキログラムで示したもの。

ひ‐しゅう【比周】‥シウ🔗🔉

ひ‐しゅう比周‥シウ ①[論語為政「君子は周して比せず、小人は比して周せず」]私心による偏った交わりと、公正な道による広い交わり。 ②[左伝文公18年]悪人と仲間になること。徒党を組むこと。

ひ‐じゅう【比重】‥ヂユウ🔗🔉

ひ‐じゅう比重‥ヂユウ ①(specific gravity)ある物質の密度と標準物(普通はセ氏4度の蒸留水)の密度との比。 ②転じて、相対的な重要度。「この点に―をおく」 ⇒ひじゅう‐けい【比重計】 ⇒ひじゅう‐せんこう【比重選鉱】 ⇒ひじゅう‐びん【比重瓶】

ひじゅう‐けい【比重計】‥ヂユウ‥🔗🔉

ひじゅう‐けい比重計‥ヂユウ‥ 液体および固体の比重を測定する器具。浮秤・比重瓶・比重秤などの総称。 ⇒ひ‐じゅう【比重】

ひじゅう‐せんこう【比重選鉱】‥ヂユウ‥クワウ🔗🔉

ひじゅう‐せんこう比重選鉱‥ヂユウ‥クワウ 比重の違いを利用して鉱石を分離すること。→祢古ねこ流し⇒ひ‐じゅう【比重】

ひじゅう‐びん【比重瓶】‥ヂユウ‥🔗🔉

ひじゅう‐びん比重瓶‥ヂユウ‥ 主に液体の比重を測定するための瓶。一定容積を精密に取り、その質量をはかる。ピクノメーター。 ⇒ひ‐じゅう【比重】

ひ‐しょく【比色】🔗🔉

ひ‐しょく比色】 色の濃さまたは色調を比較すること。 ⇒ひしょく‐けい【比色計】

ひしょく‐けい【比色計】🔗🔉

ひしょく‐けい比色計】 溶液の色の濃さを透過光で比較し、定量分析をする装置。 ⇒ひ‐しょく【比色】

ひ‐すいりょく【比推力】🔗🔉

ひ‐すいりょく比推力】 ロケット燃料の性能を表す数値の一つ。単位重量の燃料によって得られる力積りきせきをいい、秒単位で表す。

ひ・する【比する】🔗🔉

ひ・する比する】 〔他サ変〕[文]比す(サ変) くらべる。なぞらえる。比較する。太平記11「命を塵芥に―・し」。「姉に―・して妹は大柄だ」

ひそ‐でら【比曾寺・比蘇寺】🔗🔉

ひそ‐でら比曾寺・比蘇寺】 奈良県吉野郡大淀町比曾にあった寺。白鳳時代の創建。古代には南都学僧の山林修行地。鎌倉時代に春豪が再興したが、のち衰微。現光寺。

ひだい【比田井】‥ヰ🔗🔉

ひだい比田井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒ひだい‐てんらい【比田井天来】

ひ‐たいじゅう【比体重】‥ヂユウ🔗🔉

ひ‐たいじゅう比体重‥ヂユウ 身長に対する体重の割合。

ひだい‐てんらい【比田井天来】‥ヰ‥🔗🔉

ひだい‐てんらい比田井天来‥ヰ‥ 書家。名は象之。通称、鴻。長野県の人。日下部くさかべ鳴鶴の門人。古碑帖を学んで、書に新しい境地を開いた。(1872〜1939) ⇒ひだい【比田井】

ひ‐てい【比定】🔗🔉

ひ‐てい比定】 同質のものがない場合、他の類似のものとくらべて、それがどういうものであるかと定めること。→同定

ひ‐でんか【比電荷】🔗🔉

ひ‐でんか比電荷】 荷電粒子の電気量の絶対値とその質量との比。主として電子などについていう。

ひ‐とう【比島】‥タウ🔗🔉

ひ‐とう比島‥タウ フィリピン(比律賓)諸島の略。

ひ‐とうじりつ【比透磁率】🔗🔉

ひ‐とうじりつ比透磁率】 〔理〕物質の透磁率を真空の透磁率で割った定数。無次元の物質定数。

ひない‐どり【比内鶏】🔗🔉

ひない‐どり比内鶏】 秋田県北東部、比内地方原産とされるニワトリの一種。天然記念物。食用の比内地鶏は他の品種と掛け合わせたもの。

ひ‐ねつ【比熱】🔗🔉

ひ‐ねつ比熱】 ある物質1グラムの温度をセ氏1度だけ高めるのに要する熱量。気体を除いた全物質中で水の比熱が最大。

ひ‐ねん【比年】🔗🔉

ひ‐ねん比年】 としどし。年々。毎年。

ひ‐ひ【比比】🔗🔉

ひ‐ひ比比】 物事のつらなるさま。また、みな同じ状態にあるさま。「―として皆然り」

ひふくめ【比比丘女】🔗🔉

ひふくめ比比丘女】 遊戯「子を捕ろ子捕ろ」の古称。

ひめ‐がみ【比売神・姫神】🔗🔉

ひめ‐がみ比売神・姫神】 女神。また、彦神(男神)の配偶神。

よそ・う【比ふ・寄ふ】ヨソフ🔗🔉

よそ・う比ふ・寄ふヨソフ 〔他下二〕 ⇒よそえる(下一)

よそえ【比え・寄え】ヨソヘ🔗🔉

よそえ比え・寄えヨソヘ ことよせること。なぞらえること。源氏物語宿木「かたじけなき御―にこそは侍るなれ」 ⇒よそえ‐もの【比え物】

よそえ‐もの【比え物】ヨソヘ‥🔗🔉

よそえ‐もの比え物ヨソヘ‥ なぞらえるもの。狂言、絹粥ひめのり「―は覚えてをりまするが、口許へ出かかつてゐるやうで思ひ出しませぬ」 ⇒よそえ【比え・寄え】

よそ・える【比える・寄える】ヨソヘル🔗🔉

よそ・える比える・寄えるヨソヘル 〔他下一〕[文]よそ・ふ(下二) (ヨシ(寄)ソフ(添)の約) ①かかわりをもたせる。関係ありとする。万葉集11「―・ふる君が憎くあらなくに」 ②ことよせる。かこつける。古今和歌集「思ふどちひとりひとりが恋ひ死なばたれに―・へて藤衣着ん」 ③なぞらえる。たとえる。くらべる。古今和歌集「富士の煙に―・へて人を恋ひ」

[漢]比🔗🔉

 〔匕部2画〕 ⇒比部

[漢]比🔗🔉

 字形  筆順 〔比部0画/4画/教育/4070・4866〕 〔音〕(呉)(漢) 〔訓〕くらべる・ならぶ・ころ [意味] ①くらべる。ならべて差異・優劣を見る。「姉に比して妹は勝ち気だ」「比較・対比・類比」 ②同等の位置にならぶ・ならべる。「父の才能には比すべくもない」「比肩・比翼・櫛比しっぴ」。なかま。たぐい。「彼の比ではない」「比倫・比類・無比」 ③なぞらえる。類似のものにたとえる。「比喩ひゆ・比擬」 ④同種類の二つの量の間で、一方が他方の何倍であるかを示す関係。「両国間の人口の比」「比例・比重・千分比・等比級数」 ⑤ころ。ころおい。このごろ。「比其反也=その反るころおい」〔孟子〕「比来・比年」▶その時にならぶ(=及ぶ)の意から。 ⑥「比律賓フィリピン」の略。「比国・日比関係」 [解字] 解字人が二人ならんでいるさまを描いた会意文字。 [難読] 比目魚ひらめ・比律賓フィリピン

広辞苑で始まるの検索結果 1-93もっと読み込む