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ねはん【涅槃】🔗🔉

ねはん涅槃】 〔仏〕(梵語nirvāṇa 吹き消すこと、消滅の意) ①煩悩ぼんのうを断じて絶対的な静寂に達した状態。仏教における理想の境地。般涅槃はつねはん。滅度。寂滅。泥洹ないおん→有余うよ涅槃→無余涅槃。 ②(無余涅槃の意から)仏陀または聖者の死。入寂。入滅。〈[季]春〉 ⇒ねはん‐え【涅槃会】 ⇒ねはん‐ぎょう【涅槃経】 ⇒ねはん‐こう【涅槃講】 ⇒ねはん‐じゃくじょう【涅槃寂静】 ⇒ねはん‐しゅう【涅槃宗】 ⇒ねはん‐ず【涅槃図】 ⇒ねはん‐ぞう【涅槃像】 ⇒ねはん‐にしかぜ【涅槃西風】 ⇒ねはん‐もん【涅槃門】

ねはん‐え【涅槃会】‥ヱ🔗🔉

ねはん‐え涅槃会‥ヱ 釈尊入滅の陰暦2月(今は3月)15日、釈尊の遺徳奉讃追慕のために修する法会。涅槃図を掲げ遺教経ゆいきょうぎょうを読誦する。如月きさらぎの別れ。涅槃講。常楽会じょうらくえ。〈[季]春〉 ⇒ねはん【涅槃】

ねはん‐ぎょう【涅槃経】‥ギヤウ🔗🔉

ねはん‐ぎょう涅槃経‥ギヤウ (→)大般だいはつ涅槃経の略称。 ⇒ねはん【涅槃】

ねはん‐こう【涅槃講】‥カウ🔗🔉

ねはん‐こう涅槃講‥カウ (→)涅槃会ねはんえに同じ。後拾遺和歌集釈教「山階寺の―に詣でて」 ⇒ねはん【涅槃】

ねはん‐じゃくじょう【涅槃寂静】‥ジヤウ🔗🔉

ねはん‐じゃくじょう涅槃寂静‥ジヤウ 三法印さんぼういんの一つで、煩悩を断じた悟りの世界は、心の静まった安らぎの境地であるということ。 ⇒ねはん【涅槃】

ねはん‐しゅう【涅槃宗】🔗🔉

ねはん‐しゅう涅槃宗】 大般だいはつ涅槃経を最高の経典とした中国の仏教学派。南朝の梁代に盛んだったが、次第に衰微。 ⇒ねはん【涅槃】

ねはん‐ず【涅槃図】‥ヅ🔗🔉

ねはん‐ず涅槃図‥ヅ 釈尊が娑羅双樹さらそうじゅの下で涅槃に入る時の、頭北・面西・右脇下にして臥し、周囲に弟子を始め菩薩・天竜・鬼畜などが泣き悲しむさまを描いた絵。涅槃会に用いられる。〈[季]春〉 ⇒ねはん【涅槃】

ねはん‐ぞう【涅槃像】‥ザウ🔗🔉

ねはん‐ぞう涅槃像‥ザウ 釈尊入滅の姿を、絵図や彫刻として作ったもの。ねぼとけ。寝釈迦ねしゃか。〈[季]春〉 ⇒ねはん【涅槃】

ねはん‐にしかぜ【涅槃西風】🔗🔉

ねはん‐にしかぜ涅槃西風】 涅槃会の前後に吹く軟風。俗に、浄土からの迎えの風といわれる。ねはんにし。〈[季]春〉 ⇒ねはん【涅槃】

ねはん‐もん【涅槃門】🔗🔉

ねはん‐もん涅槃門】 涅槃へ入る門戸。悟りに入る門戸。 ⇒ねはん【涅槃】

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