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から【涸・乾】🔗🔉

から涸・乾(→)「かれ(涸)」に同じ。複合語に用いられる。「―井」「―咳」

から‐い【涸井】‥ヰ🔗🔉

から‐い涸井‥ヰ 水の涸れた井戸。

から‐さわ【涸沢】‥サハ🔗🔉

から‐さわ涸沢‥サハ 水が干上がってしまった、かつて沢であった所。水の涸れた沢。

からさわ‐だけ【涸沢岳】‥サハ‥🔗🔉

からさわ‐だけ涸沢岳‥サハ‥ 長野・岐阜県境にある穂高岳の一峰。日本で第8位の高峰。奥穂高岳の北に位置する。標高3110メートル。→穂高岳 涸沢岳 提供:オフィス史朗

から・す【涸らす】🔗🔉

から・す涸らす】 〔他五〕 ①乾かして水気を去る。水を汲み尽くす。「井戸を―・す」 ②つかいきる。「才能を―・す」 ③し尽くす。狂言、今参「某それがし国本の奉公をいたし―・いて御ざる」

から・びる【乾びる・涸びる・枯びる・嗄びる】🔗🔉

から・びる乾びる・涸びる・枯びる・嗄びる】 〔自上一〕[文]から・ぶ(上二) ①乾いて水気がなくなる。願経四分律平安初期点「樹通しかしながら身乾カラビつ」 ②枯寂な趣を帯びる。狂言、連歌毘沙門「いやこれは人間とも見えず、―・びたるていにて御出現は」 ③しわがれる。雨月物語5「―・びたる声」

から・ぶ【乾ぶ・涸ぶ・枯ぶ・嗄ぶ】🔗🔉

から・ぶ乾ぶ・涸ぶ・枯ぶ・嗄ぶ】 〔自上二〕 ⇒からびる(上一)

か・る【涸る・枯る・嗄る】🔗🔉

か・る涸る・枯る・嗄る】 〔自下二〕 ⇒かれる(下一)

かれ【涸れ】🔗🔉

かれ涸れ】 水が涸れること。乾燥。

かれ‐うお【涸魚】‥ウヲ🔗🔉

かれ‐うお涸魚‥ウヲ 日に干した魚。ひもの。ほしうお。

かれ‐がれ【涸れ涸れ】🔗🔉

かれ‐がれ涸れ涸れ】 水などのかれたさま。夫木和歌抄27「小車のわだちの水の―に」

かれ‐がわ【涸れ川】‥ガハ🔗🔉

かれ‐がわ涸れ川‥ガハ 降雨のとき以外は水が流れない川。水無し川。

かれ‐しお【涸れ潮】‥シホ🔗🔉

かれ‐しお涸れ潮‥シホ (→)「引き潮」に同じ。〈日葡辞書〉

かれ‐だに【涸れ谷】🔗🔉

かれ‐だに涸れ谷】 雨期以外は水のない谷。〈[季]冬〉。→ワジ

か・れる【涸れる・枯れる】🔗🔉

か・れる涸れる・枯れる】 〔自下一〕[文]か・る(下二) (「から(殻)」「か(離)る」と同源。水気がなくなって機能が弱り、死ぬ意) ①水分が自然に減って乾燥状態になる。 ㋐水がなくなる。水分がなくなる。万葉集16「みみなしの池し恨めし吾妹子が来つつかづかば水は―・れなむ」。「日照り続きで井戸が―・れる」「泣いて涙も―・れる」 ㋑湿気がうせる。かわく。新撰字鏡6「燥、加留」。「―・れた材を使う」 ㋒虫などが死んでひからびる。中務集「蛙の―・れたるを、人のおこせて」 ㋓やせこける。しなびる。西大寺本最勝王経平安初期点「乾カレ痩せて頭の髪少なく」。「やせても―・れても」 ㋔腫れ物の膿などの出たあとがかわく。栄華物語嶺月「御瘡―・れさせ給ひつれど」 ②若さ・豊かさ・うるおいがなくなる。 ㋐長い経験の結果派手さが消え、かえって深い味を持つようになる。老練になる。円熟する。宇津保物語初秋「目の前の枝よりいづる風の音(琴の音)は―・れにし物と思ほゆるかな」。「―・れた芸」 ㋑精神・感情が枯渇する。力が衰える。金銭・財産がつきる。「詩嚢しのうが―・れる」「財源が―・れる」 ③植物の生活機能が失われる。草木の命が終わる。万葉集18「霜置けどもその葉も―・れず」。古今和歌集「宿りせし花橘も―・れなくになどほととぎす声絶えぬらん」。「花瓶の花が―・れる」 ④(「嗄れる」と書く)声がかすれて出なくなる。しわがれる。万葉集10「うれたきや醜しこほととぎす今こそは声の―・るがに来鳴きとよめめ」。源氏物語帚木「―・れたる声のをかしきにていへば」 ◇1㋐や2㋑は、ふつう「涸れる」と書く。

こ‐かつ【枯渇・涸渇】🔗🔉

こ‐かつ枯渇・涸渇】 ①かわいて水分がなくなること。 ②つき果てて、なくなること。「資金が―する」「才能の―」

こ‐けつ【枯竭・涸竭】🔗🔉

こ‐けつ枯竭・涸竭】 乾いて水分がなくなること。

こ‐せんすい【涸山水】🔗🔉

こ‐せんすい涸山水(→)枯山水かれさんすいに同じ。

[漢]涸🔗🔉

 字形 〔水(氵・氺)部8画/11画/6233・5E41〕 〔音〕コ(漢) 〔訓〕かれる [意味] 水がかれてなくなる。ひからびる。かれる。「涸渇・涸轍こてつ」 [解字] 形声。「水」+音符「固」(=枯)。水がかれる意。

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