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む‐しん【無心】🔗🔉

む‐しん無心】 (ムジンとも) ①心ないこと。何の考えもないこと。思慮・分別のないこと。枕草子133「かへりて―ならんかし」。日葡辞書「ムシンノショマウ(所望)」 ②情趣を解する心のないこと。無風流。源氏物語若菜下「柳の葉を百度あてつべき舎人どもの、うけばりて射とる、―なりや」 ③遠慮なく物をねだること。「金を―する」 ④邪念のないこと。「―の境地」「―に遊ぶ」 ⑤人間以外の、心を持たないもの。動植物や無生物。木石。 ⑥連歌で、機智・滑稽をむねとしたもの。 ⑦無心連歌の略。 ⑧和歌を有心うしんというのに対し、狂歌の称。 ⑨〔仏〕妄念を離れた状態。沙石集2「―の上の妙用皆かくの如し」 ⇒むしん‐しょじゃく【無心所着】 ⇒むしん‐たい【無心体】 ⇒むしん‐れんが【無心連歌】

む‐じん【無心】🔗🔉

む‐じん無心⇒むしん。源氏物語帚木「いふかひなき宿世なりければ、―に心づきなくて止みなん」

むしん‐しょじゃく【無心所着】‥ヂヤク🔗🔉

むしん‐しょじゃく無心所着‥ヂヤク 和歌で、1句ごとに別々のことを言い、全体として意味をなさないもの。わけのわからない歌。さゝめごと「歌には―といへること、万葉集より沙汰し侍り」 ⇒む‐しん【無心】

むしん‐たい【無心体】🔗🔉

むしん‐たい無心体】 (ムシンテイとも)和歌や連歌で、詞をつくろわない体。↔有心体うしんたい⇒む‐しん【無心】

むしん‐れんが【無心連歌】🔗🔉

むしん‐れんが無心連歌】 俳諧の連歌のこと。→有心連歌うしんれんが ⇒む‐しん【無心】

広辞苑無心で始まるの検索結果 1-5