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たたけ【狸】🔗⭐🔉
たたけ【狸】
タヌキの異称。〈華厳経音義私記〉
○叩けば埃が出るたたけばほこりがでる
どんな人でも、深く細かくさぐれば、何か欠点・弱味が見つかる。叩けば埃が立つ。
⇒たた・く【叩く・敲く】
○叩けよさらば開かれんたたけよさらばひらかれん
(「叩く」は扉を叩く意)
①新約聖書マタイ伝のイエスの言葉。ひたすら祈れば神は必ずこたえて下さる。
②迷わず積極的に実行すれば、おのずから道は開ける。
⇒たた・く【叩く・敲く】
たぬき【狸・貍】🔗⭐🔉
たぬき【狸・貍】
①イヌ科の哺乳類。頭胴長50〜60センチメートル、尾長15センチメートル。山地・草原に穴を作って巣とし、家族で生活する。毛色は普通は茶褐色で、四肢は黒。毛皮を防寒用・鞴ふいご用とし、毛は毛筆に用いる。雑食性。アナグマと混同され両者ともに狢むじな・貒まみといわれる。化けて人をだまし、また、腹鼓を打つとされる。たのき。〈[季]冬〉。〈倭名類聚鈔18〉。宇治拾遺物語8「猟師なれども、おもんばかりありければ、―を射害いころし、其のばけをあらはしけるなり」
タヌキ
提供:東京動物園協会
②とぼけた顔をしながら実際には悪賢いこと。また、その人。
③「たぬきねいり」の略。
⇒たぬき‐うどん【狸饂飩】
⇒たぬき‐おやじ【狸親父・狸爺】
⇒たぬき‐がお【狸顔】
⇒たぬき‐じじい【狸爺】
⇒たぬき‐じる【狸汁】
⇒たぬき‐そば【狸蕎麦】
⇒たぬき‐つき【狸憑き】
⇒たぬき‐ね【狸寝】
⇒たぬき‐ねいり【狸寝入り】
⇒たぬき‐の‐はらつづみ【狸の腹鼓】
⇒たぬき‐ばばあ【狸婆】
⇒たぬき‐ばやし【狸囃子】
⇒たぬき‐ぶえ【狸笛】
⇒たぬき‐ぼり【狸掘り】
⇒たぬき‐まめ【狸豆】
⇒たぬき‐も【狸藻・水豆児】
⇒たぬき‐らん【狸蘭】

たぬき‐うどん【狸饂飩】🔗⭐🔉
たぬき‐うどん【狸饂飩】
揚げ玉と刻んだ葱ねぎとを入れた掛けうどん。
⇒たぬき【狸・貍】
たぬき‐おやじ【狸親父・狸爺】‥オヤヂ🔗⭐🔉
たぬき‐おやじ【狸親父・狸爺】‥オヤヂ
狡猾こうかつな年老いた男をののしっていう語。
⇒たぬき【狸・貍】
たぬき‐がお【狸顔】‥ガホ🔗⭐🔉
たぬき‐がお【狸顔】‥ガホ
とぼけたような顔つき。
⇒たぬき【狸・貍】
たぬき‐じじい【狸爺】‥ヂヂイ🔗⭐🔉
たぬき‐じじい【狸爺】‥ヂヂイ
(→)「たぬきおやじ」に同じ。
⇒たぬき【狸・貍】
たぬき‐じる【狸汁】🔗⭐🔉
たぬき‐じる【狸汁】
①狸の肉に大根・牛蒡ごぼうなどを入れて味噌で煮た汁。
②こんにゃくと野菜を一緒にごま油でいため、味噌で煮た汁。仏家で1の代用とした精進料理。〈[季]冬〉
⇒たぬき【狸・貍】
たぬき‐そば【狸蕎麦】🔗⭐🔉
たぬき‐そば【狸蕎麦】
関東で、揚げ玉と刻んだ葱ねぎとを入れた掛けそば。関西で、油揚げを入れた掛けそば。
⇒たぬき【狸・貍】
たぬき‐つき【狸憑き】🔗⭐🔉
たぬき‐つき【狸憑き】
狸が人間に憑くという俗信。中国・四国地方に多かった。
⇒たぬき【狸・貍】
たぬき‐ね【狸寝】🔗⭐🔉
たぬき‐ね【狸寝】
(→)「たぬきねいり」に同じ。
⇒たぬき【狸・貍】
たぬき‐ねいり【狸寝入り】🔗⭐🔉
たぬき‐ねいり【狸寝入り】
眠っているふりをすること。そらね。たぬきね。たぬきねむり。「―をきめこむ」
⇒たぬき【狸・貍】
たぬきのはらつづみ【狸腹鼓】🔗⭐🔉
たぬきのはらつづみ【狸腹鼓】
狂言。牝狸が尼に化けて猟師に会い殺生を思い止まらせたものの、化けの皮がはげ、哀願して命を助けてもらい、礼に腹鼓を打つ。
たぬき‐ばばあ【狸婆】🔗⭐🔉
たぬき‐ばばあ【狸婆】
狡猾こうかつな老婆をののしっていう語。
⇒たぬき【狸・貍】
たぬき‐ばやし【狸囃子】🔗⭐🔉
たぬき‐ばやし【狸囃子】
夜、どこともなく聞こえて来る祭囃子。俗に狸が腹鼓を打つのだという。江戸では番町七不思議の一つになっていた。
⇒たぬき【狸・貍】
たぬき‐ぶえ【狸笛】🔗⭐🔉
たぬき‐ぶえ【狸笛】
風琴の上に狸の形の台をつけ、おさえて鳴らすようにした玩具。
⇒たぬき【狸・貍】
たぬき‐ぼり【狸掘り】🔗⭐🔉
たぬき‐ぼり【狸掘り】
①鉱山・炭鉱で恣意的に採掘していくこと。
②鉱脈をたどりながら品位の高い部分を選んで採掘すること。
⇒たぬき【狸・貍】
たぬき‐まめ【狸豆】🔗⭐🔉
たぬき‐まめ【狸豆】
マメ科の一年草。原野に自生。茎の高さ約50センチメートル。茎・葉ともに絹毛がある。夏・秋に多数の紫色の蝶形花を開き、花後平滑な莢さやを生ずる。ネコマメ。漢名、野百合。
タヌキマメ
撮影:関戸 勇
⇒たぬき【狸・貍】

たぬき‐も【狸藻・水豆児】🔗⭐🔉
たぬき‐も【狸藻・水豆児】
タヌキモ科の水生食虫植物。東アジア北部に分布し、池沼・水田に浮かぶ。葉は羽状分裂して狸の尾に似、捕虫嚢がある。夏、水面に長い花柄を出し、唇形の鮮黄花をつける。
たぬきも
⇒たぬき【狸・貍】

たぬき‐らん【狸蘭】🔗⭐🔉
たぬき‐らん【狸蘭】
カヤツリグサ科の多年草。東日本の亜高山や深山の湿地に生える。幅1センチメートル弱の広線形の葉を束生し、茎は高さ約60センチメートル。夏に茎の上部から楕円形の雌花穂を3〜4個下垂し、頂端には雄花穂が上向きにつく。雌花穂は紫褐色で芒のぎを密生し、形は狸の尾に似る。
⇒たぬき【狸・貍】
[漢]狸🔗⭐🔉
狸 字形
〔犬(犭)部7画/10画/3512・432C〕
〔音〕リ(呉)(漢)
〔訓〕たぬき
[意味]
獣の名。たぬき。むじな。「狐狸こり・海狸ビーバー」
▷[貍]は異体字。

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