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げんしょう‐がく【現象学】‥シヤウ‥🔗🔉

げんしょう‐がく現象学‥シヤウ‥ (Phänomenologie ドイツ)古くは本体と区別された現象の学という意味に用いられた語。今日行われているのはヘーゲルとフッサールの用法。 ①ヘーゲルは精神の最も単純直接な現われとしての感覚的確実性から最高の現われとしての絶対知に到達するまでの、精神の弁証法的発展を論じた彼の著作を「精神現象学」と名づけた。 ②哲学や科学の確実な基礎をすえるために、一切の先入見を排して意識に直接に明証的に現れている現象を直観し、その本質を記述するフッサールの方法。彼はそれに到達するため日常的見方の土台にある外界の実在性について判断停止を行い、そのあとに残る純粋意識を分析し記述した。以後、ケルゼンの法現象学、ミュンヘン現象学派やインガルデン(R. Ingarden1893〜1970)・デュフレンヌ(M. Dufrenne1910〜1995)らの美学、ハイデガーからサルトルへ至る現象学的存在論、メルロ=ポンティの身体性の現象学など、20世紀哲学・美学の主潮流の一つ。 ⇒げん‐しょう【現象】

げんしょうがくてき‐かんげん【現象学的還元】‥シヤウ‥クワン‥🔗🔉

げんしょうがくてき‐かんげん現象学的還元‥シヤウ‥クワン‥ フッサール現象学の基本的方法。世界に対するわれわれの認識態度を根本的に変更する方法的手続きをいう。世界の存在を素朴に前提にする自然的態度をやめ、世界の存在意味が構成される場(純粋意識)へと眼差しを向け変えて超越論的態度へ移行すること。 ⇒げん‐しょう【現象】

げんしょうがくてき‐しゃかいがく【現象学的社会学】‥シヤウ‥クワイ‥🔗🔉

げんしょうがくてき‐しゃかいがく現象学的社会学‥シヤウ‥クワイ‥ フッサールの現象学の方法や概念・発想を取り入れようとする社会学の立場。フィーアカント(A. Vierkandt1867〜1953)やリット(T. Litt1880〜1962)のように、演繹的でア‐プリオリな内的直観によって社会結合の本質を捉えようとする立場と、シュッツに代表される、人が日常生活の現実を構成する仕方を捉えようとする立場とがある。 ⇒げん‐しょう【現象】

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