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さび【皺】🔗⭐🔉
さび【皺】
烏帽子えぼしの地に装飾的につけたしわ。しぼ。大皺・小皺・柳皺・横皺などがある。
さび‐えぼし【皺烏帽子】🔗⭐🔉
さび‐えぼし【皺烏帽子】
皺しぼを付けた烏帽子。平安末期より流行。今鏡「此頃こそ―きらめき烏帽子など」
しぼ【皺】🔗⭐🔉
しぼ【皺】
①織物の糸の撚より方の具合で、織物の表面にあらわれた凹凸。また、革や紙に加工したしわのような凹凸。
②烏帽子えぼしの表面に作られたしわ。さび。
しぼ‐がみ【皺紙】🔗⭐🔉
しぼ‐がみ【皺紙】
縮緬ちりめんのようにしわをよせた紙。しぼりがみ。日本永代蔵6「―の煙草入れ」
しぼ‐よ・る【皺寄る】🔗⭐🔉
しぼ‐よ・る【皺寄る】
〔自四〕
小さいしわがよる。浄瑠璃、心中宵庚申「目元―・る縮緬ちりめんの」
しゅう‐へき【皺襞】シウ‥🔗⭐🔉
しゅう‐へき【皺襞】シウ‥
しわ。ひだ。衣服のしわ、山脈のひだ、舌粘膜のひだなど。
しわ【皺・皴】🔗⭐🔉
しわ【皺・皴】
①皮膚・紙・布などの表面にこまかい筋目の縮みよったもの。万葉集5「紅の面おもての上にいづくゆか―が来りし」。「―が寄る」「―になる」「―だらけ」
②水面の波紋をたとえていう語。古今和歌集雑体「波の―にやおぼほれむ」
⇒皺伸ぶ
しわ‐うで【皺腕】🔗⭐🔉
しわ‐うで【皺腕】
年老いて皺のよった腕。
しわ‐がみ【皺紙】🔗⭐🔉
しわ‐がみ【皺紙】
縮緬ちりめん状の皺をよせた紙。手芸・ナプキン用。ちりめんがみ。クレープ‐ペーパー。
しわ‐くちゃ【皺くちゃ】🔗⭐🔉
しわ‐くちゃ【皺くちゃ】
ひどくしわの寄っているさま。しわくた。「―なズボン」「紙が―になる」「顔中―にして笑う」
しわ‐ぐ・む【皺組む】🔗⭐🔉
しわ‐ぐ・む【皺組む】
〔自四〕
しわがよる。しわむ。住吉物語「―・み憎さげなる顔して」
しわ‐しわ【皺皺】🔗⭐🔉
しわ‐しわ【皺皺】
しわだらけであるさま。日葡辞書「シワシワト」
しわ‐だ・つ【皺立つ】🔗⭐🔉
しわ‐だ・つ【皺立つ】
[一]〔自五〕
皺が立つ。皺がよる。
[二]〔他下二〕
⇒しわだてる(下一)
しわ‐だ・てる【皺立てる】🔗⭐🔉
しわ‐だ・てる【皺立てる】
〔他下一〕[文]しわだ・つ(下二)
しわをよせる。「額に―・てる」
しわ‐のばし【皺伸ばし】🔗⭐🔉
しわ‐のばし【皺伸ばし】
①しわをのばすこと。また、その器具。
②老人が気晴らしをすること。
○皺伸ぶしわのぶ
寄る年波のしわがのびる。若返る。源氏物語若菜下「老いの波の―ばかりに」
⇒しわ【皺・皴】
○皺伸ぶしわのぶ🔗⭐🔉
○皺伸ぶしわのぶ
寄る年波のしわがのびる。若返る。源氏物語若菜下「老いの波の―ばかりに」
⇒しわ【皺・皴】
しわ‐はゆ・し【鹹し】シハ‥
〔形ク〕
(→)「しおはゆし」に同じ。正法眼蔵随聞記1「水も同じく―・き水なり」
しわ‐ばら【皺腹】
①しわの寄った腹。老人の腹。
②(皺腹を切る意)老人が切腹すること。浄瑠璃、吉野忠信「是にて―仕り」
しわ・ぶ【皺ぶ】
〔自上二〕
(→)「しわむ」に同じ。春雨物語「物まうしの声、―・ぶる人なれば」
し‐わ・ぶ【為侘ぶ】
〔他上二〕
処置に苦しむ。途方にくれる。もてあます。大和物語「此も彼も月日を経て、家の門に立ちて、万づに志を見えければ、―・びぬ」
しわ‐ぶか・う【咳かふ】シハブカフ
〔自四〕
(シハブクに接尾語フの付いたもの)しきりとせきをする。万葉集5「糟湯酒うちすすろひて―・ひ鼻びしびしに」
しわ‐ぶき【咳】シハブキ
①せき。源氏物語手習「―は絶えず」
②(合図の)せきばらい。こわづくり。源氏物語浮舟「声作り給へば、あてなる―と聞き知りて」
⇒しわぶき‐やみ【咳病】
しわぶき‐やみ【咳病】シハブキ‥
せきの出る病。源氏物語夕顔「この暁より―にや侍らん」
⇒しわ‐ぶき【咳】
しわ‐ぶ・く【咳く】シハブク
〔自四〕
①せきをする。しわぶる。枕草子120「三つばかりなるちごの寝おびれてうち―・きたるも、いとうつくし」
②(合図の)せきばらいをする。蜻蛉日記上「夜中暁と―・きてうちわたるも」
しわぶり‐つ・く【しはぶり付く】シハブリ‥
〔自四〕
(→)「しゃぶりつく」に同じ。「背の小さい小男と吸ひ付いつ喰ひ付いつ―・いつ抱き付いつ」(狂言歌謡)
しわ‐ぶ・る【咳る】シハブル
〔自下二〕
(→)「しわぶく」に同じ。万葉集17「帰り来て―・れ告ぐれ」
しわぶ・るシハブル
〔他四〕
吸う。しゃぶる。三冊子「魚のほね―・るまでの老をみて」
しわふる‐ひと【しわふる人】
(仮名遣い、正確な意味は未詳。「しわふるひびと」とも)しわぶき(咳)をする人、「皺しわ古人」で皺のある老人、「柴振る人」で柴を刈るような賤しい身分の人、などの説がある。源氏物語賢木「このもかのもにあやしき―どもも集まり居て」
しわ‐ほう【指話法】‥ハフ
耳の不自由な人との対話法として、指を用いてアルファベットや仮名を表す方法。
しわ‐ほう【視話法】‥ハフ
発音の際の口の動き方を記号により表示し、これによって発音運動を知覚し、音を耳にしないで発音法を習得する方法。発音障害者の矯正に応用する。ベル父子(A. M. Bell1819〜1905とA.G.ベル)の考案。伊沢修二・遠藤隆吉の命名。
しわ・む【皺む】
[一]〔自四〕
①しわが寄る。万葉集9「若かりし肌も―・みぬ黒かりし髪も白けぬ」
②果実などがしなびる。〈日葡辞書〉
[二]〔他下二〕
⇒しわめる(下一)
しわ‐むし【吝虫】
けちな人を卑しめていう語。鶉衣「―は名のみして虫ならず」
しわ・める【皺める】
〔他下一〕[文]しわ・む(下二)
しわを寄せる。しわを作る。「面おもてを―・める」
しわ‐よせ【皺寄せ】
①縮織りなどで、しわを寄せること。
②ある事態によって生じた矛盾や不利な条件を他の部面におしつけること。「不況の―」「弱者に―する」
じわり
①ゆっくりと着実に進行するさま。じんわり。「効果が―とあらわれる」
②時をおいて感情の高まりや味を確実に感じるさま。「悲しみが―と押し寄せる」
⇒じわり‐じわり
じ‐わり【地割】ヂ‥
(チワリとも)地面の割振りをすること。地所を一定の基準によって区画すること。
⇒じわり‐せいど【地割制度】
じわり‐じわり
そろそろと進行し、または圧迫するさま。じわじわ。「―攻め込む」
⇒じわり
じわり‐せいど【地割制度】ヂ‥
一村の土地を共有とし、一定期間を限ってこれを村民に割り当てて、その使用・収益をさせ、期間後、割替えをなす制度。割地。
⇒じ‐わり【地割】
しわ・る【撓る】
〔自五〕
①圧力をうけてしなう。たわむ。浄瑠璃、伽羅先代萩「つみ上げつみ上げ、上板もしはるばかりに並べおく」
②腹がすく。日葡辞書「ムネガシワル」
じ‐われ【地割れ】ヂ‥
日照り・地震などのために、地面に割れ目が生ずること。
しわん‐ぼう【吝ん坊】‥バウ
しわい人。けちんぼう。しみったれ。「あの―にはあきれる」
⇒吝ん坊の柿の種
しわ‐ばら【皺腹】🔗⭐🔉
しわ‐ばら【皺腹】
①しわの寄った腹。老人の腹。
②(皺腹を切る意)老人が切腹すること。浄瑠璃、吉野忠信「是にて―仕り」
しわ・める【皺める】🔗⭐🔉
しわ・める【皺める】
〔他下一〕[文]しわ・む(下二)
しわを寄せる。しわを作る。「面おもてを―・める」
しわ‐よせ【皺寄せ】🔗⭐🔉
しわ‐よせ【皺寄せ】
①縮織りなどで、しわを寄せること。
②ある事態によって生じた矛盾や不利な条件を他の部面におしつけること。「不況の―」「弱者に―する」
ひき‐はだ【蟇肌・引膚・皺文】🔗⭐🔉
ひき‐はだ【蟇肌・引膚・皺文】
①蟇肌革の略。〈文明本節用集〉
②蟇肌革で作った刀の鞘袋。日本永代蔵2「―取すて」
⇒ひきはだ‐がわ【蟇肌革】
[漢]皺🔗⭐🔉
皺 字形
〔皮部10画/15画/6618・6232〕
〔音〕スウ(漢) シュウ〈シウ〉(慣)
〔訓〕しわ
[意味]
(皮膚の)しわ。ちぢんでできたひだ。「皺面」

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