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ち‐ご【稚児・児】🔗⭐🔉
ち‐ご【稚児・児】
(「乳子」の意)
①ちのみご。あかご。枕草子25「すさまじきもの。…―亡くなりたる産屋うぶや」
②子供。おさなご。わらわ。わらべ。枕草子42「あてなるもの。…いみじううつくしき―の、いちごなどくひたる」
③公家・武家・寺院などに召し使われた少年。稚児若衆。稚児小姓。宇治拾遺物語1「是も今は昔、比叡の山に―ありけり」
④神社・寺院などで、祭礼・法楽などの行列に美装して出る男女の児童。田植草紙「いつくしき―たちが花折りかざいて花をかざいて参らう御所の御堂へ」
⑤男色の相手方である少年。
ちご‐いしゃ【稚児医者】🔗⭐🔉
ちご‐いしゃ【稚児医者】
小児科の医者。
ちご‐えんねん【稚児延年】🔗⭐🔉
ちご‐えんねん【稚児延年】
稚児の主演する延年の舞。
ちご‐おい【稚児生い】‥オヒ🔗⭐🔉
ちご‐おい【稚児生い】‥オヒ
幼時の頃の成長の様子。おさなだち。おさなおい。源氏物語柏木「大将などの―」
ちご‐かい【稚児買い】‥カヒ🔗⭐🔉
ちご‐かい【稚児買い】‥カヒ
元禄(1688〜1704)年間、里子の周旋を業とした女。町中を「稚児買おう」と呼びまわった。
ちご‐がお【稚児顔】‥ガホ🔗⭐🔉
ちご‐がお【稚児顔】‥ガホ
ちごのかお。おさな顔。宇津保物語蔵開上「藤壺の御かたちの―に似奉り給へるかな」
ちご‐かっしき【稚児喝食】🔗⭐🔉
ちご‐かっしき【稚児喝食】
童児の髪の結い方の一種。髪を結んで後ろに長く下げたもの。
ちご‐が‐ふち【稚児ヶ淵】🔗⭐🔉
ちご‐が‐ふち【稚児ヶ淵】
神奈川県江ノ島にある淵。鎌倉鶴岡八幡宮の供僧房相承院の稚児白菊の投身によって名づける。
ちご‐ぎょうどう【稚児行道】‥ギヤウダウ🔗⭐🔉
ちご‐ぎょうどう【稚児行道】‥ギヤウダウ
神社・寺院などの祭礼や法会に、天童に扮した稚児が練り歩くこと。
ちご‐ざさ【稚児笹】🔗⭐🔉
ちご‐ざさ【稚児笹】
イネ科の小形多年草。湿地に群生、高さ約40センチメートル。茎は細く、葉は披針形。初夏、小球状緑紫色の小花をまばらにつけた穂を出す。
ちご‐すがた【稚児姿】🔗⭐🔉
ちご‐すがた【稚児姿】
稚児が髪の先を切らないで下げ髪にした姿。
ちご‐そだち【稚児育ち】🔗⭐🔉
ちご‐そだち【稚児育ち】
寺などで稚児として育つこと。
ちご‐びな【稚児雛】🔗⭐🔉
ちご‐びな【稚児雛】
雛人形の一種。稚児の形に作ったもの。文政(1818〜1830)年間に流行。
ちご‐まい【稚児舞】‥マヒ🔗⭐🔉
ちご‐まい【稚児舞】‥マヒ
稚児の舞う舞。稚児延年や舞楽の迦陵頻かりょうびん・胡蝶など。
ちご‐まげ【稚児髷】🔗⭐🔉
ちご‐まげ【稚児髷】
少女の髪の結い方。頭上に高く輪を左右に作る。もと堂上家とうしょうけの公達きんだちの元服前に結ったもの。のち上方では、吹輪の輪を二分した形が流行。唐輪からわに似る。ちごわ。御稚児おちご。ちごわげ。
稚児髷

ちご‐みや【稚児宮】🔗⭐🔉
ちご‐みや【稚児宮】
おさない皇子。栄華物語岩蔭「―のいみじうあわてさせ給ふ程の」
ちご‐むね【稚児棟】🔗⭐🔉
ちご‐むね【稚児棟】
〔建〕隅の降り棟において、軒より少し上に鬼瓦を置き、それより軒までさらに設けた短い降り棟。
稚児棟

ちご‐ものがたり【稚児物語・児物語】🔗⭐🔉
ちご‐ものがたり【稚児物語・児物語】
室町時代に現れた小説の一類。男色を題材とし、単に同性愛の情趣を描いたものと、これに仏教信仰、仏門の抗争を結びつけたものとがあり、多く僧侶が主要人物。秋夜長物語・鳥部山物語・松帆浦物語など。
ちご‐もんじゅ【稚児文殊】🔗⭐🔉
ちご‐もんじゅ【稚児文殊】
(画題)童形の文殊菩薩。
ちご‐ゆり【稚児百合】🔗⭐🔉
ちご‐ゆり【稚児百合】
ユリ科の多年草。山林に自生。地下に白い根茎を伸ばして群生する。高さ約20センチメートル。葉は楕円形。春、茎頂に白色6弁、星形の小花を開く。小球形の液果は紅色に熟す。
ちご‐わかしゅ【稚児若衆】🔗⭐🔉
ちご‐わかしゅ【稚児若衆】
公家・武家・寺社などに召し使われた少年。稚児小姓。ちご。おちご。
ちご‐わげ【稚児髷】🔗⭐🔉
ちご‐わげ【稚児髷】
(→)「ちごまげ」に同じ。
ちん‐ぐるま【稚児車】🔗⭐🔉
ちん‐ぐるま【稚児車】
(チゴグルマの転)バラ科の落葉小低木。代表的な高山植物。雪どけ後の湿地などに大群落を作る。高さ約10センチメートル。7〜8月頃、先端に白花を1個ずつつける。果実となっても花柱が残って長く延び、これが車輪状に多数集まる。
ちんぐるま
チングルマ(花)
提供:OPO
チングルマ(実)
提供:OPO



やや‐こ【稚児】🔗⭐🔉
やや‐こ【稚児】
あかご。やや。
⇒ややこ‐おどり【ややこ踊】
広辞苑に「稚児」で始まるの検索結果 1-25。