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つも・る【積もる】🔗🔉

つも・る積もる】 [一]〔自五〕 同質のものが、その上その上へと重なり加わる意。 ①かさなって量が多くなる。たまる。集まる。万葉集10「春草の繁きわが恋大海のへにゆく浪の千重に―・りぬ」。宇津保物語祭使「君こふとみなかみ白くなる滝は老の涙の―・るなるべし」。大鏡伊尹「梅の木に雪のいたう―・りたるを折りて」。日葡辞書「ザイホウ(財宝)ガツモル」。「塵も―・れば山となる」「―・る思いを打ち明ける」 ②年月などの数が重なって多くなる。時間が経過する。源氏物語松風「ここら契りかはして―・りぬる年月のほどを思へば」 ③(酒席の語。重なって一定の量に達する意から)この酌限りでとり納める。お積りにする。浄瑠璃、曾我扇八景「最早献もあひました。然らばこれで―・ります」 [二]〔他五〕 量・数の膨大なもの、または実体のつかめないものを大づかみにして、およその結果を出そうとする意。 ①あらかじめ見計らって見当をつける。おおよその見通しをつける。みつもる。玉塵抄6「度支、…物を―・り結計けつげする事を本にする官ぞ」。浄瑠璃、本朝三国志「城中の勢の多少も―・られしな」。「安く―・っても五万円の品」 ②他の心を推測する。洒落本、一事千金「よく―・つてみなんしへ、女のほふから恥をすて」。洒落本、深川手習草紙「あんまりいやでもねへけれども、―・られるのが恥かしい」 ③見すかしてだます。一ぱいくわす。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「是程までようもようもこの左近を―・りしな」

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