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つが・る【連る・鎖る・綴る】🔗⭐🔉
つが・る【連る・鎖る・綴る】
[一]〔自四〕
つらなりつづく。つながる。まといつく。万葉集9「豊国の香春かはるは吾家わぎえひもの児にい―・りをれば香春は吾家」
[二]〔他四〕
つながるようにする。つらねつづける。まといつける。かがる。雅亮装束抄「股立をいろいろに組みたる糸して―・りたり」
つづり【綴り】🔗⭐🔉
つづり【綴り】
①つづること。つづったもの。
②つぎあわせた着物。粗衣。また、袈裟。僧衣。今昔物語集15「頭の髪は三、四寸ばかりに生ひて―を着たり」
③(spelling)印欧語などの単語を構成する字母の配列。
⇒つづり‐かた【綴方】
⇒つづり‐させ
⇒つづり‐じ【綴り字】
⇒つづり‐の‐そで【綴りの袖】
つづり‐あわ・せる【綴り合わせる】‥アハセル🔗⭐🔉
つづり‐あわ・せる【綴り合わせる】‥アハセル
〔他下一〕[文]つづりあは・す(下二)
つづって一つにまとめる。「書類を―・せる」
つづり‐かた【綴方】🔗⭐🔉
つづり‐かた【綴方】
①文章の作り方。作文。もと、小学校の教科目の一つ。
②ローマ字など、文字を連ねて語を書き表す方法。スペリング。
⇒つづり【綴り】
つづり‐じ【綴り字】🔗⭐🔉
つづり‐の‐そで【綴りの袖】🔗⭐🔉
つづり‐の‐そで【綴りの袖】
つづり合わせて仕立てた粗末な衣の袖の意で、僧衣をいう。古今和歌集旅「手向けには―も着るべきに」
⇒つづり【綴り】
つづ・る【綴る】🔗⭐🔉
つづ・る【綴る】
〔他五〕
①継ぎあわす。とじあわす。家持集「きりぎりすわがきぬ―・れ」。「ほころびを―・る」
②言葉を連ねて詩歌・文章を作る。日葡辞書「コトバヲツヅル」。「思いを―・る」
③字母を連ねて語を書く。「ローマ字で日本語を―・る」
つづれ【綴れ】🔗⭐🔉
つづれ【綴れ】
①破れたのを継ぎつづった衣。やぶれごろも。つづれごろも。浄瑠璃、心中宵庚申「―の肩を裙すそに結び」
②(→)裂織さきおりに同じ。
⇒つづれ‐おり【綴れ織】
⇒つづれ‐ごろも【綴れ衣】
⇒つづれさせ‐こおろぎ【綴れ刺せ蟋蟀】
⇒つづれ‐にしき【綴れ錦】
つづれ‐おり【綴れ織】🔗⭐🔉
つづれ‐ごろも【綴れ衣】🔗⭐🔉
つづれさせ‐こおろぎ【綴れ刺せ蟋蟀】‥コホロギ🔗⭐🔉
つづれさせ‐こおろぎ【綴れ刺せ蟋蟀】‥コホロギ
コオロギ科の一種。体長約1.5センチメートル。黒褐色で、頭部は円くて角ばらない。畑や草地に多い。鳴き声が、「針刺せ、糸刺せ、綴れ刺せ」と聞こえるというところからこの名があり、その由来は平安時代にさかのぼる。
ツヅレサセコオロギ(雌)
撮影:海野和男
⇒つづれ【綴れ】

つづれ‐にしき【綴れ錦】🔗⭐🔉
つづれ‐にしき【綴れ錦】
①文様を織り出す最も古い技法。エジプトのコプト織、フランスのゴブラン織などがこれに当たる。下絵を経糸たていとの下に置き、下絵の色どり通り絵緯えぬきの杼ひで縫い取るように織り進める。日本では奈良時代から製織。帯地・袱紗ふくさ・壁掛などにされる。京都西陣の特産。
②古典などの美辞麗句を使った文章をあざけっていう語。つづれのにしき。
⇒つづれ【綴れ】
てい‐じ【綴字】🔗⭐🔉
てい‐じ【綴字】
言語の音声を表音文字でつづり表すこと。また、そのつづった文字。てつじ。
⇒ていじ‐ほう【綴字法】
ていじ‐ほう【綴字法】‥ハフ🔗⭐🔉
ていじ‐ほう【綴字法】‥ハフ
綴字に関する規約的方法。過去の文献によるのを歴史的綴字法、発音によるのを表音的綴字法という。
⇒てい‐じ【綴字】
てい‐ぶん【綴文】🔗⭐🔉
てい‐ぶん【綴文】
文章をつづること。作文。
てつ‐おん【綴音】🔗⭐🔉
てつ‐おん【綴音】
ある音を表す字と他の音を表す字とが結合して表す音。ていおん。
てつ‐じゅつ【綴術】🔗⭐🔉
てつ‐じゅつ【綴術】
和算で、円弧の長さなどを無限級数に展開する方法。
てっちょう‐そう【綴葉装】‥テフサウ🔗⭐🔉
てっちょう‐そう【綴葉装】‥テフサウ
(テイヨウソウとも)和装本の製本方式の一つ。数枚の料紙を重ね合わせ半分に折って一括りとし、数括りを重ねて前後に表紙を添え、折り目の方を糸でかがるもの。かがり糸の結びを多く括りの中に残し、両面に書写・印刷する。列帖装。
てつよう‐そう【綴葉装】‥エフサウ🔗⭐🔉
てつよう‐そう【綴葉装】‥エフサウ
⇒てっちょうそう
とじ【綴じ】トヂ🔗⭐🔉
とじ【綴じ】トヂ
とじること。とじたさま。また、とじたもの。「和―の本」「卵―」
とじ‐あわ・せる【綴じ合わせる】トヂアハセル🔗⭐🔉
とじ‐あわ・せる【綴じ合わせる】トヂアハセル
〔他下一〕[文]とぢあは・す(下二)
一まとめに綴じる。「書類を―・せる」
とじ‐いと【綴じ糸】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐いと【綴じ糸】トヂ‥
物をとじつける糸。
とじ‐がね【綴じ金】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐がね【綴じ金】トヂ‥
物を綴じるのに用いる金具。
とじ‐こみ【綴込み】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐こみ【綴込み】トヂ‥
とじこむこと。とじこんだもの。ファイル。「新聞の―」「雑誌の―はがき」
とじ‐こ・む【綴じ込む】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐こ・む【綴じ込む】トヂ‥
〔他五〕
①一つに綴じ合わせる。「伝票を―・む」
②綴じた物の中に、あとから綴じ入れる。「ファイルに―・む」
とじ‐ごよみ【綴暦】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐ごよみ【綴暦】トヂ‥
綴じて本にしたこよみ。
とじ‐しろ【綴じ代】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐しろ【綴じ代】トヂ‥
①綴じ合わせるためにあけておく、紙などの端の部分。
②綴賃。とじだい。
とじ‐つぎ【綴継ぎ】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐つぎ【綴継ぎ】トヂ‥
つづり合わせてつくろうこと。つぎをあてて綴じつくろうこと。
とじ‐つけ【綴付け】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐つけ【綴付け】トヂ‥
綴じつけること。綴じつけたさま。また、綴じつけたもの。「―糸」
とじ‐つ・ける【綴じ付ける】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐つ・ける【綴じ付ける】トヂ‥
〔他下一〕[文]とぢつ・く(下二)
綴じて離れないようにする。綴じあわせる。「焼け穴を―・ける」
とじ‐ぶた【綴じ蓋】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐ぶた【綴じ蓋】トヂ‥
こわれたのを繕い直した蓋。「われ鍋に―」
とじ‐ほん【綴本】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐ほん【綴本】トヂ‥
綴じてつくった書物。とじまき。冊子そうし。↔巻物↔折本
とじ‐まき【綴巻】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐まき【綴巻】トヂ‥
(→)綴本とじほんに同じ。
とじ‐め【綴じ目】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐め【綴じ目】トヂ‥
①糸などで、とじ合わせたところ。また、糸目の留め。枕草子95「―もしあへず」。「書類の―」
②目じり。目かど。源氏物語横笛「まじりの―をかしう薫れるけしきなど」
と・じる【綴じる】トヂル🔗⭐🔉
と・じる【綴じる】トヂル
〔他上一〕[文]と・づ(上二)
①重ねて一つにつづり合わせる。一つに縫いつける。能因本枕草子なまめかしきもの「薄様の草子、村濃の糸してをかしく―・ぢたる」。「新聞を―・じる」「こよりで―・じる」
②溶いた卵で煮物などの材料をまとめる。
[漢]綴🔗⭐🔉
綴 字形
〔糸部8画/14画/3654・4456〕
〔音〕テイ(漢) テツ(慣)
〔訓〕つづる・とじる
[意味]
つづる。つなぎ合わせる。糸でとじる。(文字を)つらねる。「補綴・点綴・綴文・綴字」
▷「テツ」の音は、本来、とめる・とどめる意だが、混用される。

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