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あきず【秋津・蜻蛉】アキヅ🔗⭐🔉
あきず【秋津・蜻蛉】アキヅ
(平安以後アキツとも)トンボの古名。〈[季]秋〉。古事記下「手腓たこむらに虻あむ掻き着き、その虻を―早咋はやぐひ」
⇒あきず‐くに【秋津国】
⇒あきず‐しま【秋津洲・秋津島・蜻蛉洲】
⇒あきず‐しま‐ね【秋津島根】
⇒あきず‐ね【秋津根】
⇒あきず‐の【秋津野・蜻蛉野】
⇒あきず‐ば【蜻蛉羽】
⇒あきず‐ひれ【蜻蛉領巾】
あきず‐しま【秋津洲・秋津島・蜻蛉洲】アキヅ‥🔗⭐🔉
あきず‐しま【秋津洲・秋津島・蜻蛉洲】アキヅ‥
[一]〔名〕
大和国。また、本州。また広く、日本国の異称。あきずしまね。あきずね。(もと御所ごぜ市付近の地名から。神武天皇が大和国の山上から国見をして「蜻蛉の臀呫となめの如し」と言った伝説がある)古事記下「そらみつやまとの国を―とふ」
[二]〔枕〕
「大和やまと」にかかる。万葉集1「うまし国ぞ―大和の国は」
⇒あきず【秋津・蜻蛉】
あきず‐の【秋津野・蜻蛉野】アキヅ‥🔗⭐🔉
あきず‐の【秋津野・蜻蛉野】アキヅ‥
①奈良県の、古代の吉野離宮辺にあった野。萩・呼子鳥などの名所。(歌枕)
②和歌山県田辺市の北の野。(歌枕)
⇒あきず【秋津・蜻蛉】
あきず‐ば【蜻蛉羽】アキヅ‥🔗⭐🔉
あきず‐ば【蜻蛉羽】アキヅ‥
トンボの羽。薄くて美しいから羅うすものなどにたとえてもいう。万葉集3「―の袖振る妹を」
⇒あきず【秋津・蜻蛉】
あきず‐ひれ【蜻蛉領巾】アキヅ‥🔗⭐🔉
あきず‐ひれ【蜻蛉領巾】アキヅ‥
トンボの羽のように薄くて美しい領巾ひれ。古く女性の装飾に用いた。万葉集13「わが持てるまそみ鏡に―負ひ並め持ちて」
⇒あきず【秋津・蜻蛉】
○秋澄むあきすむ
秋になって大気が澄みきる。〈[季]秋〉
⇒あき【秋】
あきつ【秋津・蜻蛉】🔗⭐🔉
あきつ【秋津・蜻蛉】
⇒あきず
えんば【蜻蛉】ヱンバ🔗⭐🔉
えんば【蜻蛉】ヱンバ
「とんぼ」の異名。(物類称呼)
かぎろう【蜉蝣・蜻蛉】カギロフ🔗⭐🔉
かぎろう【蜉蝣・蜻蛉】カギロフ
(→)「かげろう」に同じ。〈本草和名上〉
かげろう【蜉蝣・蜻蛉】カゲロフ🔗⭐🔉
かげろう【蜉蝣・蜻蛉】カゲロフ
(飛ぶさまが陽炎かげろうのひらめくように見えるからいう)
①トンボの古名。源氏物語蜻蛉「―の物はかなげに飛びちがふを」
②カゲロウ目の昆虫の総称。体も翅も弱々しく、2本または3本の長い尾毛がある。夏、水辺を飛び、交尾・産卵を終えれば、数時間で死ぬ。幼虫は2〜3年を経て成虫に羽化。はかないもののたとえに用いる。かぎろう。青蚨せいふ。朝顔。蜏ひおむし。ふゆう。〈[季]秋〉。徒然草「―の夕を待ち、夏の蝉の春秋を知らぬ」
ふたばかげろう
モンカゲロウ
撮影:海野和男
⇒かげろう‐の‐いのち【蜉蝣の命】


かげろうにっき【蜻蛉日記】カゲロフ‥🔗⭐🔉
かげろうにっき【蜻蛉日記】カゲロフ‥
右大将藤原道綱の母の自叙伝的な日記。3巻。954年(天暦8)から21年間の夫兼家とのはかない結婚生活を叙し、妻としての嫉妬・苦悩から芸術と母性愛とに目覚めてゆくあとをこまごまと描き出す。かげろうのにき。
→文献資料[蜻蛉日記]
せい‐れい【蜻蛉】🔗⭐🔉
せい‐れい【蜻蛉】
トンボの別称。〈倭名類聚鈔19〉
とんぼ【蜻蛉・蜻蜓】🔗⭐🔉
とんぼ【蜻蛉・蜻蜓】
①トンボ目に属する昆虫の総称。腹部は細長く、円筒状。細長い透明な2対の翅はねは非常に強くよく飛ぶ。複眼が大きく、触角は短い。幼虫は「やご」といい、水中に生活。成虫・幼虫ともに他の昆虫を捕食。せいれい。かげろう。あきず。とんぼう。〈[季]秋〉
アキアカネ/アカトンボ
提供:ネイチャー・プロダクション
コシアキトンボ
提供:ネイチャー・プロダクション
シオカラトンボ(雌)
提供:ネイチャー・プロダクション
ニシカワトンボ
提供:ネイチャー・プロダクション
ノシメトンボ
提供:ネイチャー・プロダクション
ベッコウトンボ
提供:ネイチャー・プロダクション
ベニイトトンボ
提供:ネイチャー・プロダクション
ムカシトンボ
提供:ネイチャー・プロダクション
ヨツボシトンボ
提供:ネイチャー・プロダクション
②蜻蛉魚とんぼうおの略。
③物をかつぐのに、棒の前端に横木を渡してその両端を両人でかつぎ、後端を一人でかつぐこと。
④紙で蜻蛉1の形に造り、竹の先につけた玩具。
⑤桛車かせぐるまのこと。
⑥「とんぼがえり」の略。「―をきる」
⑦「十」字形のしるし。図面上の位置を示す目印などとする。
⇒とんぼ‐うお【蜻蛉魚】
⇒とんぼ‐がえり【蜻蛉返り】
⇒とんぼ‐がさ【蜻蛉笠】
⇒とんぼ‐しび【蜻蛉鮪】
⇒とんぼ‐ぞうり【蜻蛉草履】
⇒とんぼ‐だま【蜻蛉玉】
⇒とんぼ‐つり【蜻蛉釣】
⇒とんぼ‐むすび【蜻蛉結び】









とんぼう【蜻蛉】‥バウ🔗⭐🔉
とんぼう【蜻蛉】‥バウ
(→)「とんぼ」1に同じ。〈文明本節用集〉
とんぼ‐うお【蜻蛉魚】‥ウヲ🔗⭐🔉
とんぼ‐うお【蜻蛉魚】‥ウヲ
トビウオの別称。
⇒とんぼ【蜻蛉・蜻蜓】
とんぼ‐がえり【蜻蛉返り】‥ガヘリ🔗⭐🔉
とんぼ‐がえり【蜻蛉返り】‥ガヘリ
(トンボが勢いよく飛びながら、急に向きをうしろにかえることから)
①空中で体を上下1回転させること。宙返り。とんぼ。
②歌舞伎で、役者が舞台で手をつかずに宙返りすること。
③目的地に着いて、すぐ引き返すこと。「東京と大阪を―で往復する」
⇒とんぼ【蜻蛉・蜻蜓】
とんぼ‐がさ【蜻蛉笠】🔗⭐🔉
とんぼ‐がさ【蜻蛉笠】
真竹まだけの皮で作った粗製の笠。船頭・筏師いかだしのかぶるもの。
⇒とんぼ【蜻蛉・蜻蜓】
とんぼ‐しび【蜻蛉鮪】🔗⭐🔉
とんぼ‐しび【蜻蛉鮪】
マグロの一種、ビンナガの別称。
⇒とんぼ【蜻蛉・蜻蜓】
とんぼ‐ぞうり【蜻蛉草履】‥ザウ‥🔗⭐🔉
とんぼ‐ぞうり【蜻蛉草履】‥ザウ‥
鼻緒の先をトンボの翅のような形に結んだ草履。田野・海上で働く時に用いる。足半あしなかをいう地方もある。
⇒とんぼ【蜻蛉・蜻蜓】
とんぼ‐だま【蜻蛉玉】🔗⭐🔉
とんぼ‐だま【蜻蛉玉】
ガラス製の丸玉の一種。地色と異なった色ガラスで斑文を施し、トンボの複眼に似る。古墳などから出土。→雁木玉がんぎだま。
⇒とんぼ【蜻蛉・蜻蜓】
とんぼ‐つり【蜻蛉釣】🔗⭐🔉
とんぼ‐つり【蜻蛉釣】
竹などの先につけた糸の端に雌のトンボを結びつけ、雄のトンボを誘い捕らえること。転じて、トンボを捕らえること。
⇒とんぼ【蜻蛉・蜻蜓】
とんぼ‐むすび【蜻蛉結び】🔗⭐🔉
とんぼ‐むすび【蜻蛉結び】
紐の結び方。トンボの翅はねを広げた形に結んだもの。貝桶の紐などを結ぶのに用いた。
⇒とんぼ【蜻蛉・蜻蜓】
広辞苑に「蜻蛉」で始まるの検索結果 1-21。