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と・く【解く】🔗🔉

と・く解く】 [一]〔他五〕 結ばれたり、こり固まったり、閉ざされたり、不明であったりしたものを、ゆるめほぐした状態にする意。 ➊結びつけられているものを分けはなす。 ①結び目をほどく。天智紀「臣の子の八重の紐―・く一重だにいまだ―・かねば御子の紐―・く」。平家物語11「判官剰あまつさへ封をも―・かず」。「帯を―・く」 ②束ねてあるものをばらばらにする。万葉集16「か黒し髪を…挙げても巻き見―・き乱り童児わらわになし見」 ③縫ってあるものをほどく。万葉集12「橡つるばみの衣―・き洗ひ」 ④纏まとっていたものを脱ぐ。装っていたものをとりはずす。蜻蛉日記「御車のしやうぞく―・きて」。今昔物語集1「身の瓔珞ようらくを脱ときて」。「旅装を―・く」 ⑤(「梳く」とも書く)乱れもつれたものを分けはなして整える。髪をくしけずる。梳く。源氏物語手習「髪は尼君のみ梳けずり給ふを…ただ少し―・きくだして」 ⑥むすぼれた気持をさっぱりさせる。はらす。「愁いを―・く」「誤解を―・く」「緊張を―・く」 ⑦束縛などをとりのぞく。「統制を―・く」 ⑧警備などのために固めていた態勢をくずす。「警戒を―・く」「城の囲みを―・く」 ⑨魚や鳥獣などを刃物で切りひらく。また、解剖する。蘭学事始「獣畜を―・きて、視あはせしことも度々の事なりき」 ➋不明のものを明らかにする。 ①答を出す。徒然草「なぞなぞを作りて―・かれける所へ」。「方程式を―・く」「事件を―・く鍵」 ②説明する。解釈する。源氏物語賢木「六十巻といふふみよみ給ひ、覚束なき所々―・かせなどしておはしますを」 ➌職をやめさせる。免ずる。「任を―・く」 [二]〔自下二〕 ⇒とける(下一)

とくる‐よし【解くる由】🔗🔉

とくる‐よし解くる由】 「解由げゆ」の訓読。日本紀竟宴歌「四年の間―なし」

ほど・く【解く】🔗🔉

ほど・く解く】 [一]〔他五〕 ①結んであるもの、縫ってあるものをときはなす。とく。万葉集4「夢いめにだに見えむと吾は―・けどもあひし思はねば諾うべ見えざらむ」。天草本伊曾保物語「父その楚ずわいどもを乞うて―・き、一把づつ面々に渡いたれば」。「古い着物を―・く」「荷を―・く」 ②理解する。迷いや疑いをはらす。新撰六帖6「玉椿つらつら思ひ―・くにはある身ともなしなき世ともなし」 ③願がんをかけて誓約したことを履行する。転じて、祈願がかなった場合のお礼参り(願ほどき)をする。義経記3「王子王子の御前にて、宿願を―・き候ふべしと祈られければ、ほどなく平癒したまひぬ」。日葡辞書「グヮンヲホドク」 [二]〔自下二〕 ⇒ほどける(下一)

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