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えい【詠・咏】🔗⭐🔉
えい【詠・咏】
①声を長くひいてうたうこと。
②詩歌を作ること。また、作った詩歌。
③舞楽で、舞人が舞いながら詩歌を朗詠すること。また、その詩句。源氏物語紅葉賀「―などしたまへるは」
えい‐かい【詠懐】‥クワイ🔗⭐🔉
えい‐かい【詠懐】‥クワイ
心におもうところを詩歌によむこと。また、その詩歌。
えいがいってい【詠歌一体】🔗⭐🔉
えいがいってい【詠歌一体】
歌論書。藤原為家著。1巻。1270年(文永7)頃成立か。詠歌修行心得、和歌の本質的考察を示し、平淡美を主張した。「制の詞」も見える。八雲口伝。
えいがたいがいしょう【詠歌大概抄】‥セウ🔗⭐🔉
えいがたいがいしょう【詠歌大概抄】‥セウ
注釈書。細川幽斎著。2巻。1586年(天正14)に成る。「詠歌之大概」を三条西実枝さねきが講義した聞書に「秀歌之体大略」の注釈を添えた書。
えいがのたいがい【詠歌之大概】🔗⭐🔉
えいがのたいがい【詠歌之大概】
歌論書。藤原定家著。1巻。和歌に対する概括的見解を漢文で記したもの。定家の歌論書中最も重んぜられた。通常「秀歌之体大略」を付す。
えい‐ぎん【詠吟】🔗⭐🔉
えい‐ぎん【詠吟】
詩歌を歌うこと。また、作ること。吟詠。朗詠。平家物語2「諸々の神明仏陀も、かの―をもつて百千万端の思ひを述べ給ふ」
えい‐し【詠史】🔗⭐🔉
えい‐し【詠史】
歴史上の事実を詠ずる詩歌の一体。↔詠物
えい‐しゅつ【詠出】🔗⭐🔉
えい‐しゅつ【詠出】
詩歌を詠ずること。また、その詩歌。
えい‐しょう【詠唱】‥シヤウ🔗⭐🔉
えい‐しょう【詠唱】‥シヤウ
①ふしをつけて詩歌をうたうこと。
②(→)アリア1に同じ。
えい‐しょう【詠誦】🔗⭐🔉
えい‐しょう【詠誦】
詩歌などを声に出してよむこと。
えい・じる【詠じる】🔗⭐🔉
えい・じる【詠じる】
〔他上一〕
(→)「詠ずる」に同じ。
えい‐しん【詠進】🔗⭐🔉
えい‐しん【詠進】
詩歌をよんで朝廷や神社に献上すること。毎年1月の宮中歌会始の勅題に対し、詠草を進献すること。
えい・ずる【詠ずる】🔗⭐🔉
えい・ずる【詠ずる】
〔他サ変〕[文]詠ず(サ変)
①詩歌を、声を長く引いて読む。吟誦する。うたう。方丈記「ひとり調べ、ひとり―・じて」
②詩歌を作る。平家物語6「牡鹿鳴くこの山里と―・じけん」
えい‐そう【詠草】‥サウ🔗⭐🔉
えい‐たん【詠嘆・詠歎】🔗⭐🔉
えい‐たん【詠嘆・詠歎】
①声を長く引いて歌うこと。
②声に出して感嘆すること。「景色の素晴しさに―の声を挙げる」
③感動すること。感嘆。
⇒えいたん‐ほう【詠嘆法】
えいたん‐ほう【詠嘆法】‥ハフ🔗⭐🔉
えいたん‐ほう【詠嘆法】‥ハフ
詠嘆の語(感動詞や疑問の語など)を用いて強い感動を表現する修辞法。「ああ、何をか言わんや」の類。
⇒えい‐たん【詠嘆・詠歎】
えい‐ぶつ【詠物】🔗⭐🔉
えい‐ぶつ【詠物】
物の名を題として詠ずる詩歌の一体。↔詠史
なが・む【詠む】🔗⭐🔉
なが・む【詠む】
〔他下二〕
(「長む」の意か)
①声を長くひく。また、声を長くひいて詩歌をうたう。蜻蛉日記中「鹿の…いとうら若き声に、はるかに―・め鳴きたなり」
②詠ずる。吟ずる。詩歌をつくる。袋草紙「あやしの宿直童とのいわらわのつちに伏せりて―・めける歌也」
ながめ【詠め】🔗⭐🔉
ながめ【詠め】
声を引いて歌うこと。くちずさみ。夫木和歌抄13「心をやれるうた―かな」
⇒ながめ‐ごえ【詠め声】
⇒ながめ‐ごと【詠め言・詠】
ながめ‐ごえ【詠め声】‥ゴヱ🔗⭐🔉
ながめ‐ごえ【詠め声】‥ゴヱ
吟詠の声。
⇒ながめ【詠め】
ながめ‐ごと【詠め言・詠】🔗⭐🔉
ながめ‐ごと【詠め言・詠】
①声を長く引いて歌うこと。古事記下「弟儛はむとする時に―して曰ひしく」
②詠嘆のことば。俊成女集「十五夜の御歌の中に、故殿の―おはしますと聞きしに」
⇒ながめ【詠め】
よみ‐い・れる【詠み入れる】🔗⭐🔉
よみ‐い・れる【詠み入れる】
〔他下一〕[文]よみい・る(下二)
詩歌に物の名などを入れて詠む。詠み込む。
よみ‐か・ける【読み掛ける】🔗⭐🔉
よみ‐か・ける【読み掛ける】
〔他下一〕[文]よみか・く(下二)
①読みはじめる。読みはじめて途中まで読む。
②(「詠み掛く」とも書く)歌を詠んで、その返歌を求める。源氏物語帚木「すさまじき折々―・けたるこそ、ものしきことなれ」
よみ‐くち【詠み口】🔗⭐🔉
よみ‐くち【詠み口】
①詩歌などの詠みぶり。
②和歌の名人。無名抄「させる重代にもあらず、―にもあらず」
よみ‐こ・む【読み込む】🔗⭐🔉
よみ‐こ・む【読み込む】
〔他五〕
①(「詠み込む」とも書く)詩歌などに事物の名称などを入れて詠む。よみ入れる。「名所を―・む」
②熟読する。「じっくり―・む」
③コンピューターで、外部記憶装置からプログラムやデータ‐ファイルなどをメモリーに移し入れる。クライアントでの利用のために、ネットワークを通じてサーバーからデータを転送する。読み出す。
よみ‐ちら・す【読み散らす・詠み散らす】🔗⭐🔉
よみ‐ちら・す【読み散らす・詠み散らす】
〔他五〕
①手当り次第にたくさんの本を読む。「推理小説を―・す」
②興にまかせて歌を次々に詠む。
よみ‐て【読み手】🔗⭐🔉
よみ‐て【読み手】
①文書を読む人。読む役の人。「カルタの―」
②巧みに読む人。
③(「詠み手」とも書く)詩歌を詠んだ人。また、詩歌を巧みに詠む人。
よみ‐にく・い【読み悪い】🔗⭐🔉
よみ‐にく・い【読み悪い】
〔形〕[文]よみにく・し(ク)
①読むのがむずかしい。読みづらい。
②(「詠み悪い」とも書く)詩歌を作ることがむずかしい。
よみ‐びと【詠み人・読み人】🔗⭐🔉
よみ‐びと【詠み人・読み人】
詩歌などを詠んだ人。作者。源氏物語蓬生「題をも―をもあらはし心えたるこそ」
⇒よみびと‐しらず【詠人知らず】
よみびと‐しらず【詠人知らず】🔗⭐🔉
よみびと‐しらず【詠人知らず】
歌の撰集で、作者が不明の場合に記載する語。作者を明らかに示しにくい事情のある場合にも用いた。古今集以下の勅撰集に多い。
⇒よみ‐びと【詠み人・読み人】
よみ‐ぶり【読み振り・詠み振り】🔗⭐🔉
よみ‐ぶり【読み振り・詠み振り】
①よむようす。よみくせ。よみかた。
②詩歌などの作風。よみくち。
よ・む【読む・詠む】🔗⭐🔉
よ・む【読む・詠む】
〔他五〕
①数をかぞえる。万葉集17「春花のうつろふまでにあひ見ねば月日―・みつつ妹待つらむそ」。日葡辞書「メ(目)ヲヨム。また、カゾユル」。「票を―・む」
②文章・詩歌・経文などを、1字ずつ声を立てて唱える。源氏物語手習「大徳たち経―・めなど宣ふ」。栄華物語浦々別「声をどよみ泣きたる程の有様、この文―・む人もあわてたり」
③《詠》詠ずる。詩歌を作る。土佐日記「浪の立つなることと憂へいひて―・める歌」。平家物語9「旅宿の花と云ふ題にて一首の歌をぞ―・まれたる」。「俳句を―・む」
④文字・文書を見て、意味をといて行く。蘭学事始「志学垂統と私かに題せる冊子に録せり。後の人々これを―・んで知るべし」。「古典を―・む」
⑤(「訓む」とも書く)漢字を国語で訓ずる。訓読する。平家物語7「春の日と書いてかすがと―・めば、法相擁護の春日大明神」
⑥(講釈師が)講ずる。「義士伝を―・む」
⑦(外面にあらわれたものから)了解する。さとる。「腹を―・む」「顔色を―・む」「敵の作戦を―・む」
⑧囲碁・将棋などで、先の手を考える。
[漢]詠🔗⭐🔉
詠 字形
筆順
〔言部5画/12画/常用/1751・3153〕
〔音〕エイ(漢)
〔訓〕よむ・うたう・ながめる
[意味]
①声を長くひいて詩歌をうたう。「詠嘆・朗詠・吟詠」
②詩歌をつくる。よむ。「一首詠ずる」「詠懐・詠進・題詠」。うた。詩歌。「詠草・遺詠」
[解字]
形声。「言」+音符「永」(=ながい)。声を長くひいて歌う意。
[下ツキ
遺詠・御詠・近詠・吟詠・偶詠・献詠・雑詠・嘯詠・拙詠・即詠・題詠・諷詠・朗詠


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