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はし・る【走る・奔る】🔗🔉

はし・る走る・奔る】 〔自五〕 勢いよくとび出したり、す早く動きつづけたりする意。 ①両足をす早く動かして移動する。かける。万葉集5「術も無く苦しくあれば出で―・り去ななと思へど子らに障さやりぬ」。平家物語8「栗毛なる馬の下尾白いが―・り出でたるを」。「50メートルを全力で―・る」 ②早く移動する。さっと動く。万葉集17「鮎―・る夏の盛りと」。大鏡伊尹「余りに―・る車はいつかは黒さの程やは見え侍る」。日葡辞書「フネガハシル」。「汽車が―・る」「使いに―・る」 ③早く流れる。また、ころころ転がって行く。万葉集8「石―・る垂水の上のさわらびの」。徒然草「身をあやぶめてくだけやすきこと、珠を―・らしむるに似たり」 ④すらすらと早く動く。自由にめぐる。源氏物語椎本「なげの―・り書い給へる御筆づかひ言の葉も、をかしきさまになまめき給へる」。日葡辞書「チエノハシッタモノヂャ」「カタナガハシル」。「筆が―・る」 ⑤とび散る。はねる。はじける。万葉集20「霜の上に霰たばしりいやましに我あれは参来まいこむ年の緒長く」。今昔物語集29「杖の目に従ひて血―・り肉ししただれけるを」。日葡辞書「シヲ(塩)ガハシル」「クリガハシル」 ⑥逃げる。逃亡する。源氏物語紅葉賀「しどけなき姿にて、冠などうちゆがめて、―・らむうしろ手」。徒然草「奴したがへりとて頼むべからず、そむき―・ることあり」。「敵は武器を捨てて―・った」 ⑦駆落ちをする。梅津政景日記「七蔵下女…連れて―・り候ふ男」 ⑧ある方向に強くかたむく。急速に、または一瞬その状態が発現する。「悪に―・る」「感情に―・る」「痛みが―・る」 ⑨ある方向に通ずる。「山脈が南北に―・っている」「広野の中を道が―・る」 ⑩(主に「胸―・る」の形で)激しく動悸どうきが打つ。源氏物語夕霧「胸―・りて、いかで取りてしがなと…目もあはず思ひ臥し給へり」 ⑪「割れる」「罅ひびが入る」などの意の忌詞。浄瑠璃、博多小女郎波枕「舟では割れたといふは忌々しい、頭のさらが―・つた」 ⑫(体言に付いてバシルと濁音化し)そのものが唐突に、あるいは迅速に現れる意を表す。「あらぬことを口―・る」「眼が血―・る」「あの人は才―・っている」

わし・る【走る】🔗🔉

わし・る走る】 〔自四〕 ①はしる。徒然草「蟻の如くに集まりて、東西に急ぎ、南北に―・る」 ②功をあせる。あくせくする。方丈記「身を知り世を知れれば願はず―・らず」 ③金利をかせぐ。浮世草子、好色敗毒散「大銀を―・るとて大仰なること取組み」

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