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から・い【辛い】🔗🔉

から・い辛い】 〔形〕[文]から・し(ク) ①激しく舌を刺激するような味である。 ㋐唐がらし・わさび・しょうがなどの味にいう。ひりひりする。古今和歌集六帖6「みな月の河原に生ふる八穂蓼の―・しや人に逢はぬ心は」 ㋑(「鹹い」と書く)塩味が強い。しおからい。しょっぱい。万葉集17「焼く塩の―・き恋をも吾はするかも」 ㋒酸味が強い。すっぱい。〈新撰字鏡4〉 ㋓こくがあって甘味の少ない酒の味にいう。〈新撰字鏡4〉 ②心身に強い刺激を与える状態、または心身に強く感ずるさまである。 ㋐やり方や仕打ちがきびしくひどい。過酷である。容赦がない。武烈紀「酷刑からきのり」。源氏物語空蝉「さて今宵もやかへしてむとする。いとあさましう―・うこそあべけれ」。「点が―・い」「自分に―・い」 ㋑つらい。せつない。苦しい。悲痛である。万葉集15「昔よりいひけることの唐国の―・くもここにわかれするかも」。日葡辞書「カライメニワウ」。「―・い目をみる」 ㋒いやだ。気に染まない。堤中納言物語「―・くや。眉はしもかはむしだちためり」 ㋓あやうい。あぶない。平家物語4「わが身手負ひ、―・き命をいきつつ本宮へこそ逃げのぼりけれ」。「―・くも難を逃れた」 ㋔(連用形を副詞的に使って)必死に。懸命に。土佐日記「男女―・く神仏をいのりて、この水門を渡りぬ」 ㋕(連用形を副詞的に使って)大変ひどく。大鏡道長「けしうはあらぬ歌よみなれど、―・う劣りにしことぞかし」

つら・い【辛い】🔗🔉

つら・い辛い】 〔形〕[文]つら・し(ク) 本来、他を苦しめるようなむごい、非情な仕打ちについていい、それをこらえかねるほど痛く感じる意をも示す。 ①人に対する仕打ちなどが、ひどい。むごい。無情である。薄情である。思いやりがない。神代紀「其の中に一ひとりの児、最いとつらくして教養おしえごとに順はず」。宇津保物語藤原君「千早ぶる神も祈りはきくものを―・くも見えし君が心か」。源氏物語賢木「わが心の引くかたにては、なほ―・う心憂しと覚え給ふ折多かり」。「部下に―・く当たる」 ②堪えがたい。苦しい。源氏物語手習「大方の世をそむきける君なれどいとふに寄せて身こそ―・けれ」。平家物語1「親の命をそむかじと―・き道におもむいて」。「―・い目にあう」 ③身体に苦痛を感じる。難儀である。「歩くのが―・い」 ④(多く「づらい」の形で、動詞の連用形に付いて)その動作をするのが難儀である、困難であるの意を表す。「読み―・い」「言い―・い」

づら・い【辛い】🔗🔉

づら・い辛い】 (形容詞「つらい」が動詞の連用形に接続して用いられる形) ⇒つらい4

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