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みち‐き【道行】🔗🔉

みち‐き道行】 (ミチユキの約)雅楽で、舞人が楽屋を出て舞台に向かう間に奏する楽。みちゆき。

みち‐ゆき【道行】🔗🔉

みち‐ゆき道行】 ①道を行くこと。旅をすること。万葉集5「若ければ―知らじ」 ②能の構成部分の一つ。旅の経過を述べた拍子に乗る謡で、上歌あげうたを普通とする。 ③狂言の構成部分の一つ。独白を続けながら舞台を一巡して目的地への歩行を示す所。 ④文体の一種。旅して行く道々の光景と旅情とを叙した韻文体の文章。軍記物・謡曲・浄瑠璃などに見える。 ⑤浄瑠璃や歌舞伎狂言の中の舞踊による旅行場面。主に相愛の男女が連れ立つところから、かけおちの意にも使う。 ⑥そこに至るまでの事の次第。手続き。前置き。浄瑠璃、傾城反魂香「―ばかり言はずとも、いることばかり申せ申せと責めければ」 ⑦和服用外套がいとうの一種。形は被風ひふに同じく、襟は細身に仕立て、小襟の角型をしたもの。→襟(図)。 ⑧歌舞伎女形の手拭のかぶり方の一つ。 ⑨(雅楽用語) ⇒みちき⇒みちゆき‐うら【道行占】 ⇒みちゆき‐ごろも【道行衣】 ⇒みちゆき‐ずり【道行摺り】 ⇒みちゆき‐づと【道行苞苴】 ⇒みちゆき‐びと【道行人】 ⇒みちゆき‐ぶり【道行触り・道行振り】 ⇒みちゆき‐もの【道行物】

みちゆき‐うら【道行占】🔗🔉

みちゆき‐うら道行占(→)「ゆうけ(夕占)」に同じ。万葉集11「玉鉾の―に占へば」 ⇒みち‐ゆき【道行】

みちゆき‐ごろも【道行衣】🔗🔉

みちゆき‐ごろも道行衣】 旅行用の衣服。旅衣。金槐集「旅人の―ぬれもこそすれ」 ⇒みち‐ゆき【道行】

みちゆき‐ずり【道行摺り】🔗🔉

みちゆき‐ずり道行摺り】 草原を分けて行く時、草に摺られて着物の染まること。狭衣物語4「あさましかりし―に」 ⇒みち‐ゆき【道行】

みちゆき‐づと【道行苞苴】🔗🔉

みちゆき‐づと道行苞苴】 旅行のみやげ。万葉集8「玉鉾の―と乞はむ子のため」 ⇒みち‐ゆき【道行】

みちゆき‐びと【道行人】🔗🔉

みちゆき‐びと道行人】 道を行く人。旅行する人。狂言、禁野「―のやうにして仲人ちゅうにんするていにもてないて」 ⇒みち‐ゆき【道行】

みちゆき‐ぶり【道行触り・道行振り】🔗🔉

みちゆき‐ぶり道行触り・道行振り】 ①道で行き合うこと。ゆきずり。みちぶり。万葉集11「玉鉾の―に思はぬに妹いもを相見て」 ②旅の日記。道の記。紀行。 ③(→)「みちゆき」7に同じ。 ⇒みち‐ゆき【道行】

みちゆき‐もの【道行物】🔗🔉

みちゆき‐もの道行物】 歌舞伎舞踊の一種。男女の道行を題材とした所作事しょさごと。「道行旅路の花婿」のお軽と勘平、「道行初音旅」の静御前と狐忠信の主従の道行の類。道行事。景事けいごと⇒みち‐ゆき【道行】

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