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あずかり‐もう・す【関り白す】アヅカリマウス🔗🔉

あずかり‐もう・す関り白すアヅカリマウス 〔他四〕 (「関白かんぱく」を訓読した語)政治にあずかって意見を言上する。関白の職をとり行う。

かから・う【関らふ】カカラフ🔗🔉

かから・う関らふカカラフ 〔自四〕 (カカルに接尾語フの付いた語) ①かかわる。関係する。森鴎外、舞姫「官長に寄する書には連りに法制の細目に―・ふべきにあらぬを論じて」 ②触れる。雄略紀「褌はかまを以て体に―・ふに」

かからわ・し【関らはし】カカラハシ🔗🔉

かからわ・し関らはしカカラハシ 〔形シク〕 からまって離れにくい。とらわれがちである。万葉集5「黐鳥もちどりの―・しもよ」

かかわり【係り・関り・拘り】カカハリ🔗🔉

かかわり係り・関り・拘りカカハリ 関係。つながり。「事件との―がある」「科目に―なくよくできる」

かかわり‐あ・う【係わり合う・関わり合う】カカハリアフ🔗🔉

かかわり‐あ・う係わり合う・関わり合うカカハリアフ 〔自五〕 関係を持つ。特に、好ましくない事柄と関係する。かかりあう。「つまらないことに―・っている余裕はない」

かかわ・る【係わる・関わる・拘わる】カカハル🔗🔉

かかわ・る係わる・関わる・拘わるカカハル 〔自五〕 ①関係する。たずさわる。蜻蛉日記「かかる所も、とりつくろひ、―・る人もなければ、いと悪しくのみなりゆく」。「命に―・る大けが」「今―・っている仕事」 ②こだわる。なずむ。花鏡「なすところのわざに少しも―・らで、無心無風の位に至る見風」

かん【関】クワン🔗🔉

かんクワン ①出入りを取り締まるところ。出入口。せきしょ。「―を閉ざす」 ②臍へそのまわり3寸ほどの間。漢方では、呼吸する気息が腹中におさまる所とする。

かん‐う【関羽】クワン‥🔗🔉

かん‐う関羽クワン‥ ①三国の蜀漢の武将。字は雲長。諡は忠義侯。山西解の人。劉備・張飛と義兄弟の約を結ぶ。容貌魁偉、美髯びぜんを有し、義勇をもってあらわれ、劉備を助けて功があり、のち魏・呉両軍に攻められ呉の馬忠に殺された。後世軍神・財神として各地に廟(関帝廟)を建てて祀った。( 〜219) ②歌舞伎十八番の一つ。藤本斗文作。1737年(元文2)河原崎座の「閏月仁ににん景清」の1番目大詰に、2代市川団十郎が初演。張飛に扮した景清を、関羽に扮した重忠が見破る筋。 ⇒かんう‐ひげ【関羽髯】

かんう‐ひげ【関羽髯】クワン‥🔗🔉

かんう‐ひげ関羽髯クワン‥ 関羽のひげのような長大なあごひげ。 ⇒かん‐う【関羽】

かん‐えつ【関越】クワンヱツ🔗🔉

かん‐えつ関越クワンヱツ 関東と越後。 ⇒かんえつ‐じどうしゃどう【関越自動車道】

かんえつ‐じどうしゃどう【関越自動車道】クワンヱツ‥ダウ🔗🔉

かんえつ‐じどうしゃどう関越自動車道クワンヱツ‥ダウ 東京都練馬区から新潟県長岡市に至り北陸自動車道と接続する高速道路。全長246.2キロメートル。群馬県藤岡市で上信越自動車道と接続。 ⇒かん‐えつ【関越】

かん‐かん【関関】クワンクワン🔗🔉

かん‐かん関関クワンクワン 鳥ののどかな声。→関雎かんしょ

かん‐かんけい【関漢卿】クワン‥🔗🔉

かん‐かんけい関漢卿クワン‥ 雑劇の作者。元曲四大家の随一。大都(北京)の人。作「竇娥寃とうがえん」「救風塵」など。生没年不詳。

かん‐くう【関空】クワン‥🔗🔉

かん‐くう関空クワン‥ 「関西国際空港」の略。

かん‐けい【関係】クワン‥🔗🔉

かん‐けい関係クワン‥ ①あるものが他のものと何らかのかかわりを持つこと。その間柄。二つ以上の思考の対象をなにか統一的な観点(例えば類似・矛盾・共存など)からとらえることができる場合に、それらの対象はその点で関係があるといわれる。「合同―に立つ」「三位一体の―」「利害―」「因果―」「人間―」 ②人間社会における、特殊なかかわりあい。 ㋐血縁や組織における結びつきの間柄。つて。ゆかり。てづる。「おじ・おいの―」「師弟の―にある」 ㋑男女間の情交。 ㋒ある物事に携わっていること。「事件に―する」「―筋への陳情」 ㋓(接尾語的に)その方面(の仕事)。「貿易―の会社」「建築―の雑誌」 ③あるものが他のものに影響を及ぼすこと。「予算の―で実現できない」 ⇒かんけい‐がいしゃ【関係会社】 ⇒かんけい‐がいねん【関係概念】 ⇒かんけい‐し【関係詞】 ⇒かんけい‐しき【関係式】 ⇒かんけい‐しゃ【関係者】 ⇒かんけい‐しゅうだん【関係集団】 ⇒かんけい‐しゅぎ【関係主義】 ⇒かんけい‐だいめいし【関係代名詞】 ⇒かんけい‐づ・ける【関係付ける】 ⇒かんけい‐もうそう【関係妄想】

かん‐けい【関契】クワン‥🔗🔉

かん‐けい関契クワン‥ 律令制で、軍隊が三関さんかんを通過するときの割符わりふ。はじめは木製、のち金属製。

かんけい‐がいしゃ【関係会社】クワン‥グワイ‥🔗🔉

かんけい‐がいしゃ関係会社クワン‥グワイ‥ 親会社が大きな出資比率をもって経営に関与する会社。子会社。 ⇒かん‐けい【関係】

かんけい‐がいねん【関係概念】クワン‥🔗🔉

かんけい‐がいねん関係概念クワン‥ アリストテレスのプロスティ(何かに対して)に始まり、実体概念に対立し事物の関係を表す概念。「より大きい」の類。 ⇒かん‐けい【関係】

かんけい‐し【関係詞】クワン‥🔗🔉

かんけい‐し関係詞クワン‥ (relative)名詞の表す内容を限定する働きをもつ節である関係節の先頭に位置し、関係節の始まりを明示するとともに、限定される名詞と関係節とを結び付ける働きをする語。関係代名詞・関係副詞・関係形容詞がある。 ⇒かん‐けい【関係】

かんけい‐しき【関係式】クワン‥🔗🔉

かんけい‐しき関係式クワン‥ 二つ以上の量または記号の相互関係を表す式。 ⇒かん‐けい【関係】

かんけい‐しゃ【関係者】クワン‥🔗🔉

かんけい‐しゃ関係者クワン‥ ある事柄に関係がある人。特に、当事者として直接の関係がある人。「―以外立入り禁止」 ⇒かん‐けい【関係】

かんけい‐しゅうだん【関係集団】クワン‥シフ‥🔗🔉

かんけい‐しゅうだん関係集団クワン‥シフ‥ 〔社〕(→)準拠集団に同じ。 ⇒かん‐けい【関係】

かんけい‐しゅぎ【関係主義】クワン‥🔗🔉

かんけい‐しゅぎ関係主義クワン‥ 関係こそが第一次的であり、実体は、いわば関係の結節にすぎないと考える哲学的立場。カッシーラーや広松渉が代表的論者。同様の立場は仏教の縁起観にも見られる。 ⇒かん‐けい【関係】

かんけい‐だいめいし【関係代名詞】クワン‥🔗🔉

かんけい‐だいめいし関係代名詞クワン‥ (relative pronoun)ヨーロッパ語などで、代名詞のうち先行する語句を受けてその内容を限定する機能を持つ節(関係節)を作るもの。英語のwhoやwhichなど。同様の働きをする関係副詞などと併せて、関係詞(relative)と呼ぶこともある。 ⇒かん‐けい【関係】

かんけい‐づ・ける【関係付ける】クワン‥🔗🔉

かんけい‐づ・ける関係付けるクワン‥ 〔他下一〕 つながりをつける。結びつける。 ⇒かん‐けい【関係】

かんけい‐もうそう【関係妄想】クワン‥マウサウ🔗🔉

かんけい‐もうそう関係妄想クワン‥マウサウ 「ひとが自分のうわさをしている」「自分をどうかしようとしている」などというように、実際には何でもない他人の言葉や周囲のできごとを自分に関係づける妄想。統合失調症患者で見られる。 ⇒かん‐けい【関係】

かん‐けん【関鍵】クワン‥🔗🔉

かん‐けん関鍵クワン‥ ①かんぬきとかぎ。 ②門や扉の戸じまり。 ③物事の蘊奥うんおうに達する要所。

かん‐さ【関左】クワン‥🔗🔉

かん‐さ関左クワン‥ (南に向けば左は東であるから)(→)関東に同じ。

かん‐さ【関鎖】クワン‥🔗🔉

かん‐さ関鎖クワン‥ (「関」はかんぬき、「鎖」はじょうまえ)門戸のしまり。

かん‐さい【関塞】クワン‥🔗🔉

かん‐さい関塞クワン‥ ①関所ととりで。国境地帯。 ②国境のとりで。

かん‐ざん【関山】クワン‥🔗🔉

かん‐ざん関山クワン‥ ①ふるさとの四境をめぐる山。故郷。 ②関所の近くの山。

かんざん‐えげん【関山慧玄】クワン‥ヱ‥🔗🔉

かんざん‐えげん関山慧玄クワン‥ヱ‥ 鎌倉後期から南北朝時代の臨済宗の僧。信濃の人。建長寺に入り、後に大徳寺の宗峰妙超に師事し悟りを得る。京都妙心寺の開山。厳格な禅風は臨済宗の主流となった。(1277〜1360)

かん‐し【関市】クワン‥🔗🔉

かん‐し関市クワン‥ 関所と市場。人や貨物の多く通い集まる所。

かん・する【関する】クワン‥🔗🔉

かん・する関するクワン‥ 〔自サ変〕[文]関す(サ変) ①かかわる。たずさわる。関係する。「われ―・せずという態度」 ②(「…に―・する」の形で)…についての。…に関係がある。「政治に―・する話」

かん‐の‐き【貫の木・関の木・閂】クワン‥🔗🔉

かん‐の‐き貫の木・関の木・閂クワン‥ ⇒かんぬき(閂)

かん‐ぷ【関釜】クワン‥🔗🔉

かん‐ぷ関釜クワン‥ 山口県下関と朝鮮の釜山。「―連絡船」

せき【関】🔗🔉

せき】 (「塞く」の連用形から) ①さえぎり止めるもの。新千載和歌集「うき人の心の―にうちも寝で」 ②水をせきとめるところ。→せき(堰)。 ③関所。枕草子111「―は逢坂、須磨の―」 ④関銭せきせんの略。日葡辞書「セキヲナ(済)ス」 ⑤最上位の相撲取。せきとり。最手ほて。接尾語的に、しこ名につけて敬称とする。日本相撲鑑「今にすまふの長を―といひならはせり」。「双葉山―」 ⑥(「持」とも書く)囲碁で、互いに攻め囲まれた一群の石が、どちらも眼二つを持たないのに、双方手出しできないまま、互いに活きている形。

せき【関】(地名)🔗🔉

せき】 ①岐阜県中南部の市。長良川に沿い、鎌倉時代から関鍛冶の名が高く現在も剃刀など刃物や洋食器の生産地。人口9万3千。 ②三重県亀山市の地名。→鈴鹿関

せき‐おんせん【関温泉】‥ヲン‥🔗🔉

せき‐おんせん関温泉‥ヲン‥ 新潟県南西部、妙高高原の北西にある温泉。妙高山の北東麓に位置し、泉質は塩化物泉。

せき‐がね【関金・塞金】🔗🔉

せき‐がね関金・塞金】 戸が敷居の一定の所で止まるようにさえぎる金具。

せきがはら【関ヶ原】🔗🔉

せきがはら関ヶ原】 岐阜県南西端、不破ふわ郡の町。伊吹山の南東麓に位置し、古代は東山道の要地で、鈴鹿関・愛発関あらちのせきと共に、不破関をこの地に置いて、三関さんかんと称し、畿内防衛の外郭門戸とした。今、関址がある。近世には中山道と北国街道の分岐点。 関ヶ原古戦場 撮影:的場 啓 ⇒せきがはら‐の‐たたかい【関ヶ原の戦】

せきがはら‐の‐たたかい【関ヶ原の戦】‥タタカヒ🔗🔉

せきがはら‐の‐たたかい関ヶ原の戦‥タタカヒ 慶長5年(1600)9月15日、関ヶ原で、石田三成の西軍と徳川家康の東軍とが天下を争った合戦。諸大名はいずれかに属したから天下分け目の戦いと呼ばれた。西軍小早川秀秋の裏切りによって東軍が大勝し、その結果、家康は天下の実権を握った。以来、一般に重大な勝敗を決する戦いを「天下分け目の関ヶ原」という。 ⇒せきがはら【関ヶ原】

せき‐ぐち【関口・堰口】🔗🔉

せき‐ぐち関口・堰口】 いせきの水の落ちる所。

せきぐち‐うじむね【関口氏心】‥ウヂ‥🔗🔉

せきぐち‐うじむね関口氏心‥ウヂ‥ 柔術関口流の祖。通称、弥六右衛門。柔心と号。三河の人。のち紀伊藩に仕えた。(1598〜1670) ⇒せきぐち【関口】

せきぐち‐たかよし【関口隆吉】🔗🔉

せきぐち‐たかよし関口隆吉】 官僚。幕臣の子として江戸に生まれる。新政府に仕え、山形・山口・静岡の各県令。元老院議官。新村出(1876〜1967)・関口鯉吉の実父。関口泰(1889〜1956)の祖父。(1836〜1889) ⇒せきぐち【関口】

せきぐち‐りきち【関口鯉吉】🔗🔉

せきぐち‐りきち関口鯉吉】 天文学者。静岡県の生れ。隆吉の末男。東大教授・東京天文台長。富士山頂の高層気象観測の創始者。(1886〜1951) ⇒せきぐち【関口】

せきぐち‐りゅう【関口流】‥リウ🔗🔉

せきぐち‐りゅう関口流‥リウ 柔術の一派。関口氏心の創始という。新心流。 ⇒せきぐち【関口】

せき‐さば【関鯖】🔗🔉

せき‐さば関鯖】 豊後水道で漁獲され、大分市佐賀関に水揚げされたマサバのこと。商標名。

せき‐しょ【関所】🔗🔉

せき‐しょ関所】 交通の要所または国境に設けて、通行人・通過貨物を検査し、脱出や侵入に備えた施設。律令時代には治安維持のために制度化され、中世には関銭徴収のために朝廷・幕府・社寺・土豪の手によって濫立されたが、近世には治安維持のために幕府のみが設置した。せき。→三関さんかん⇒せきしょ‐きって【関所切手】 ⇒せきしょ‐てがた【関所手形】 ⇒せきしょ‐ふだ【関所札】 ⇒せきしょ‐やぶり【関所破り】

せきしょ‐きって【関所切手】🔗🔉

せきしょ‐きって関所切手(→)関所手形に同じ。 ⇒せき‐しょ【関所】

せきしょ‐てがた【関所手形】🔗🔉

せきしょ‐てがた関所手形】 江戸時代に関所通行に際して提示した身元証明書。通り手形。関所切手。関所札。→宿継しゅくつぎ手形⇒せき‐しょ【関所】

せきしょ‐ふだ【関所札】🔗🔉

せきしょ‐ふだ関所札(→)関所手形に同じ。せきふだ。 ⇒せき‐しょ【関所】

せき‐たかかず【関孝和】🔗🔉

せき‐たかかず関孝和】 江戸中期の和算家。通称新助。生地不詳。点竄てんざん術(筆算式の代数学)を考案し、方程式論・行列式論などを創始、また、幾何学を研究。関流を創始。著「大成算経」「括要算法」「発微算法」など。(1640頃〜1708) ⇒せき【関】

せき‐づる【関弦・禦弦】🔗🔉

せき‐づる関弦・禦弦】 軍陣で用いた弦の一種。弦全体を苧・絹糸で巻きつめ、これに漆を塗ったもの。

せき‐て【関手】🔗🔉

せき‐て関手(→)関銭せきせんに同じ。

せき‐てがた【関手形】🔗🔉

せき‐てがた関手形(→)関所手形に同じ。

せき‐でら【関寺・世喜寺】🔗🔉

せき‐でら関寺・世喜寺】 滋賀県大津市逢坂の長安寺の地にあった寺。11世紀初め源信の再興。この時にその功を助けた大牛(迦葉仏かしょうぶつの化身と伝える)を葬った牛塔を残す。 ⇒せきでら‐こまち【関寺小町】

せきでら‐こまち【関寺小町】🔗🔉

せきでら‐こまち関寺小町】 ①能。老女物。老いた小野小町が七夕たなばたの夜、関寺の僧に歌道を語り、昔を追懐して、舞を舞う。能最高の秘曲。 ②歌舞伎舞踊(長唄)・地歌・上方舞(義太夫)などの一つ。 ⇒せき‐でら【関寺・世喜寺】

せき‐ど【関戸・関門】🔗🔉

せき‐ど関戸・関門】 関所の門。せきのと。〈倭名類聚鈔10

せきど‐の‐いん【関戸の院】‥ヰン🔗🔉

せきど‐の‐いん関戸の院‥ヰン 京都府乙訓郡大山崎町南部の地。摂津との国境で、関所にあった離宮の跡。

せき‐とり【関取】🔗🔉

せき‐とり関取】 ①相撲の大関の異称。現在は、十両以上の力士の敬称。 ②稲の在来品種。倒伏が少ないのでこの名がある。食味良く、東海・関東地方で鮨米に用いた。 ③大麦の在来品種。関東地方に多く、良質で多くの品種を生んだ。

せきとりせんりょうのぼり【関取千両幟】‥リヤウ‥🔗🔉

せきとりせんりょうのぼり関取千両幟‥リヤウ‥ 浄瑠璃。近松半二ほか合作の世話物。1767年(明和4)初演。恩ある家の若旦那鶴屋礼三郎に遊女錦木を身請けさせようとする相撲取岩川(稲川)と、悪浪人一原九平太を援ける力士鉄ヶ嶽との達引たてひきを脚色。2段目「岩川内の場」が有名で、新内・常磐津でも行われる。後に歌舞伎化。

せきね‐きんじろう【関根金次郎】‥ラウ🔗🔉

せきね‐きんじろう関根金次郎‥ラウ 将棋13世名人。千葉県生れ。伊藤宗印門下。名人を世襲制から現行の実力名人制に改めた。近代将棋の父と呼ばれる。(1868〜1946) ⇒せきね【関根】

せきね‐しょうじ【関根正二】‥シヤウ‥🔗🔉

せきね‐しょうじ関根正二‥シヤウ‥ 洋画家。福島県生れ。独自の内面的な幻視の世界を表出。結核で夭折。作「信仰の悲しみ」など。(1899〜1919) ⇒せきね【関根】

せきね‐まさなお【関根正直】‥ナホ🔗🔉

せきね‐まさなお関根正直‥ナホ 国文学者。江戸日本橋生れ。東京女高師教授。考証故実に精通。著「装束甲冑図解」「宮殿調度図解」「公事根源釈義」など。(1860〜1932) ⇒せきね【関根】

せき‐の‐いわかど【関の岩門】‥イハ‥🔗🔉

せき‐の‐いわかど関の岩門‥イハ‥ 関所の堅固な門。拾遺和歌集「逢坂の―ふみならし」

せき‐の‐ごほんまつ【関の五本松】🔗🔉

せき‐の‐ごほんまつ関の五本松】 出雲地方の民謡。美保関の港口の山にある五本松が、ある大名に行列の槍がつかえたという理由で1本伐られたことを惜しんだ唄。歌詞「関の五本松一本切りゃ四本あとは切られぬ女夫めおと松」。もとは作業唄という。

せき‐の‐こまん【関の小万】🔗🔉

せき‐の‐こまん関の小万】 ①江戸時代の民謡。東海道の関に住んでいた名物女で、丹波与作との情事で名高い関の小万を詠み込んだ歌。近松門左衛門作「丹波与作待夜の小室節」などに脚色。 ②歌舞伎舞踊。長唄「四季花笠踊」に由来。娘が両手に花笠を持って踊る。若衆歌舞伎時代の踊の伝存したもの。

せき‐の‐じぞう【関の地蔵】‥ヂザウ🔗🔉

せき‐の‐じぞう関の地蔵‥ヂザウ 三重県亀山市関町の九関山宝蔵寺の地蔵菩薩。また、その地蔵院の称。平安前期の創始とされ、1472年(文明4)の再興。

せき‐の‐しみず【関の清水】‥ミヅ🔗🔉

せき‐の‐しみず関の清水‥ミヅ 滋賀県大津市逢坂山旧逢坂関付近にあった清水。(歌枕)

せき‐の‐と【関の門・関の戸】🔗🔉

せき‐の‐と関の門・関の戸】 関所の門。せきど。続古今和歌集「―も明けがた近くなりにけり」

せきのと【関の扉】🔗🔉

せきのと関の扉】 歌舞伎舞踊。常磐津。本名題「積恋雪関扉つもるこいゆきのせきのと」。宝田寿来作詞。初世鳥羽屋里長・2世岸沢式佐作曲。1784年(天明4)初演。逢坂山の関で良岑よしみね宗貞と小野小町との恋語りの後、関守関兵衛(実は大伴黒主)が墨染桜の精にその素姓を見露わされる。顔見世舞踊の代表作。

せき‐の‐とざし【関の扃】🔗🔉

せき‐の‐とざし関の扃】 関所の門にかぎをかけること。また、そのかぎ。千載和歌集「ふるままに跡たえぬれば鈴鹿山雪こそ―なりけれ」

せき‐の‐ひがし【関の東】🔗🔉

せき‐の‐ひがし関の東(→)関東かんとうに同じ。増鏡「―を都の外とておしとむべくもあらざりけり」

せき‐の‐ふじかわ【関の藤川】‥フヂカハ🔗🔉

せき‐の‐ふじかわ関の藤川‥フヂカハ 岐阜県不破郡関ヶ原町藤下とうげの東にある藤川の旧称。揖斐いび川の一支流。不破の関の付近にあるからいう。藤子川。

せき‐の‐やま【関の山】🔗🔉

せき‐の‐やま関の山】 なし得る限度。精いっぱい。浮世風呂4「成田さまへの旅ぐれへが―だらう」

せき‐はじめ【関一】🔗🔉

せき‐はじめ関一】 社会政策学者・都市行政家。静岡県生れ。東京高等商業学校教授。1923年(大正12)大阪市長。大阪港整備、市営住宅・公設市場建設など社会資本拡充・都市社会政策に尽力。著「労働者保護法論」など。(1873〜1935) ⇒せき【関】

せき‐ふだ【関札】🔗🔉

せき‐ふだ関札】 ①(→)関所札せきしょふだに同じ。 ②宿札。その宿に何某が泊まると記した札。

せき‐むかえ【関迎え】‥ムカヘ🔗🔉

せき‐むかえ関迎え‥ムカヘ 来る人を関所まで出迎えること。特に京都に入る人を逢坂の関に出迎えること。源氏物語関屋「今日の御―はえ思ひ捨て給はじ」↔関送り

せき‐もと【関許・関下】🔗🔉

せき‐もと関許・関下】 関所のほとり。夫木和歌抄21「嵐吹く足柄山の―に」

せき‐もり【関守】🔗🔉

せき‐もり関守】 関を守る役人。関所の番人。万葉集4「紀の―いとどめてむかも」 ⇒せきもり‐いし【関守石】

せきもり‐いし【関守石】🔗🔉

せきもり‐いし関守石】 茶庭の飛石の岐路に蕨縄わらびなわで十文字に結わえて据えた石。それから先へ行くな、という意。 ⇒せき‐もり【関守】

せき‐や【関屋】🔗🔉

せき‐や関屋】 ①関守の住む家。関所の番小屋。更級日記「清見が関は―どもあまたありて」 ②源氏物語の巻名。光源氏が石山寺へ参詣の途次、逢坂の関で上洛する空蝉うつせみの一行と行きちがい、往時をしのぶ。

せきや【関屋】(姓氏)🔗🔉

せきや関屋】 姓氏の一つ。 ⇒せきや‐としこ【関屋敏子】

せきやど【関宿】🔗🔉

せきやど関宿】 千葉県野田市の地名。もと板倉氏・久世氏らの城下町で、利根川の本流が江戸川に分流する地点の河港として発展。

せきや‐としこ【関屋敏子】🔗🔉

せきや‐としこ関屋敏子】 声楽家・作曲家。東京生れ。コロラトゥーラ‐ソプラノ歌手。欧米各地でも活躍。作に歌曲「野茨のいばら」、歌劇「お夏狂乱」など。(1904〜1941) ⇒せきや【関屋】

せき‐やま【関山】🔗🔉

せき‐やま関山】 関所のある山路。平安時代には、特に逢坂をいった。万葉集15「我が身こそ―越えてここにあらめ」。和泉式部日記「―のせき止められぬ涙こそ近江の湖うみと流れ出づらめ」

[漢]関🔗🔉

 字形  筆順 〔門部6画/14画/教育/2056・3458〕 [關] 字形 〔門部11画/19画/7980・6F70〕 〔音〕カン〈クヮン〉(漢) 〔訓〕せき・かかわる [意味] ①せき。通行人や貨物の出入りを取り締まる所。「関門・関東・難関・税関・函谷関かんこくかん」 ②つなぎめ。(部品をつなぎとめる)しかけ。「関節・機関」 ③かかわる。あずかる。「われ関せず」「教育に関する問題」「関与・関係・関知・連関・相関」 [解字] 形声。「門」+音符「」(=つらぬく)。門をつらぬき閉ざすかんぬきの意。転じて、出入りをふさぐ所、すなわち①の意。また、かんぬきが左右の扉をつなぎ合わせるところから②③の意となる。 [下ツキ 機関・郷関・玄関・税関・摂関・相関・通関・難関・陽関・連関

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