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えんま【閻魔】🔗🔉

えんま閻魔】 ①〔仏〕(梵語Yama)死後、人間の生前の善悪を審判・懲罰するという地獄の主神、冥界の総司。地蔵菩薩の化身ともいう。像容は、冠・道服を着けて忿怒ふんぬの相をなす。もとインドのヴェーダ神話に見える神で、最初の死者として天上の楽土に住して祖霊を支配し、後に下界を支配する死の神、地獄の王となった。地蔵信仰などと共に中国に伝わって道教と習合し、十王の一つとなる。焔摩。閻羅。閻魔王。閻魔大王。閻魔法王。閻魔羅闍えんまらじゃ。日本霊異記「忽然たちまちに死して―の国に至る」→閻魔天。 閻魔 閻魔(鎌倉・円応寺) 撮影:関戸 勇 ②借金取り。 ③(閻魔王がうそをついた者の舌を抜きとるという俗説に基づく)釘くぎ抜き。 ⇒えんま‐おう【閻魔王】 ⇒えんま‐がお【閻魔顔】 ⇒えんま‐こおろぎ【閻魔蟋蟀】 ⇒えんま‐そつ【閻魔卒】 ⇒えんま‐ちょう【閻魔帳】 ⇒えんま‐ちょう【閻魔鳥】 ⇒えんま‐てん【閻魔天】 ⇒えんまてん‐くほう【閻魔天供法】 ⇒えんまてん‐まんだら【閻魔天曼荼羅】 ⇒えんま‐どう【閻魔堂】 ⇒えんまどう‐だいねんぶつ【閻魔堂大念仏】 ⇒えんま‐の‐ちょう【閻魔の庁】 ⇒えんま‐むし【閻魔虫】 ⇒えんま‐もうで【閻魔詣で】 ⇒えんま‐らじゃ【閻魔羅闍】

えんま‐おう【閻魔王】‥ワウ🔗🔉

えんま‐おう閻魔王‥ワウ (梵語Yamarāja)(→)閻魔1の敬称。 ⇒えんま【閻魔】

えんま‐がお【閻魔顔】‥ガホ🔗🔉

えんま‐がお閻魔顔‥ガホ 閻魔のようなこわい顔。閻魔面づら⇒えんま【閻魔】

えんま‐こおろぎ【閻魔蟋蟀】‥コホロギ🔗🔉

えんま‐こおろぎ閻魔蟋蟀‥コホロギ コオロギの一種。体長約2.5センチメートル。黒褐色で油状光沢がある。雄は晩夏に美声を発する。畑に多く、豆・アワ・タバコ・ワタなどを食害。 エンマコオロギ 撮影:海野和男 ⇒えんま【閻魔】

えんま‐そつ【閻魔卒】🔗🔉

えんま‐そつ閻魔卒】 閻魔の庁にいて、罪人を呵責かしゃくする獄卒。鬼卒。閻羅人。 ⇒えんま【閻魔】

えんま‐ちょう【閻魔帳】‥チヤウ🔗🔉

えんま‐ちょう閻魔帳‥チヤウ ①閻魔が亡者もうじゃの生前の罪悪を書きとめるとされる帳面。 ②転じて、教師が生徒の成績や品行などを書きとめ、また、巡査が罪科を調べて書きとめておく手帳。 ⇒えんま【閻魔】

えんま‐ちょう【閻魔鳥】‥テウ🔗🔉

えんま‐ちょう閻魔鳥‥テウ 寛文(1661〜1673)の頃評判になった見世物で、からくり仕掛けで動く鳥。日本永代蔵4「烏を鷺さぎの見世物を拵へ、一年は―とて作り物珍しく」 ⇒えんま【閻魔】

えんま‐てん【閻魔天】🔗🔉

えんま‐てん閻魔天】 十二天の一つで、南方を守護。閻魔が密教に入って護法神となったもの。閻魔天供法の本尊。焔摩天。 ⇒えんま【閻魔】

えんまてん‐くほう【閻魔天供法】‥ホフ🔗🔉

えんまてん‐くほう閻魔天供法‥ホフ 密教で、閻魔天を本尊として除病・息災・延寿・出産などを祈願する修法。閻魔天供。 ⇒えんま【閻魔】

えんまてん‐まんだら【閻魔天曼荼羅】🔗🔉

えんまてん‐まんだら閻魔天曼荼羅】 密教で、閻魔天供法を修するとき用いる曼荼羅。人頭杖を執り水牛上に半跏する閻魔天を中心として構成された図様が多い。 ⇒えんま【閻魔】

えんま‐どう【閻魔堂】‥ダウ🔗🔉

えんま‐どう閻魔堂‥ダウ 閻魔王およびその眷属けんぞくをまつってある堂。 閻魔堂 撮影:関戸 勇 ⇒えんま【閻魔】

えんまどう‐だいねんぶつ【閻魔堂大念仏】‥ダウ‥🔗🔉

えんまどう‐だいねんぶつ閻魔堂大念仏‥ダウ‥ (→)千本念仏せんぼんねんぶつ1に同じ。 ⇒えんま【閻魔】

えんま‐の‐ちょう【閻魔の庁】‥チヤウ🔗🔉

えんま‐の‐ちょう閻魔の庁‥チヤウ 閻魔王が亡者の生前の罪悪を取り調べる所。 ⇒えんま【閻魔】

えんま‐むし【閻魔虫】🔗🔉

えんま‐むし閻魔虫】 エンマムシ科の甲虫の総称。体は小形、楕円形で黒色、光沢がある。触角の先端はひしゃく状。脚は脛節が先端に向かって平たく広がる。動物の死体などに集まる虫を捕食。 ⇒えんま【閻魔】

えんま‐もうで【閻魔詣で】‥マウデ🔗🔉

えんま‐もうで閻魔詣で‥マウデ 陰暦1月および7月の16日を閻魔王の斎日と称し、地獄の釜の蓋が開く日と伝えて、閻魔堂に参詣すること。えんままいり。〈[季]新年〉〈[季]夏〉 ⇒えんま【閻魔】

えんま‐らじゃ【閻魔羅闍】🔗🔉

えんま‐らじゃ閻魔羅闍】 (梵語Yamarāja)(→)閻魔王に同じ。 ⇒えんま【閻魔】

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