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う・う【飢う】🔗🔉

う・う飢う】 〔自下二〕 ⇒うえる(下一)

うえ【飢え・餓え・饑え】ウヱ🔗🔉

うえ飢え・餓え・饑えウヱ うえること。ひもじいこと。徒然草「山林に入りても、―を助け、嵐を防ぐよすがなくてはあられぬわざなれば」。「―をしのぐ」「心の―」

う・える【飢える・餓える・饑える】ウヱル🔗🔉

う・える飢える・餓える・饑えるウヱル 〔自下一〕[文]う・う(下二) 食物がなくて腹がへる。ひもじくなる。また、欲求がみたされない状態にもいう。万葉集5「我よりも貧しき人の父母は―・ゑ寒こごゆらむ」。「愛情に―・える」「活字に―・える」

うやか・す【飢かす】🔗🔉

うやか・す飢かす】 〔他四〕 飢えさせる。太平記35「母を―・し殺したりし」

うや・す【飢す】🔗🔉

うや・す飢す】 〔他四〕 飢えさせる。うやかす。宝物集「五百歳の間、食物を得ずして子を―・し」

う・ゆ【飢ゆ】🔗🔉

う・ゆ飢ゆ】 〔自下二〕 飢ウの訛。

え【飢】🔗🔉

「飢う」の未然・連用形ウヱの約。推古紀「飯いいに―て臥こやせるその旅人たひとあはれ」

かつ・う【飢う・餓う】🔗🔉

かつ・う飢う・餓う】 〔自下二〕 ⇒かつえる(下一)

かつえ‐じに【飢え死に・餓え死に】カツヱ‥🔗🔉

かつえ‐じに飢え死に・餓え死にカツヱ‥ かつえて死ぬこと。うえじに。尾崎紅葉、おぼろ舟「お親父様とっさまも我等二人の―をよい気味とはお思召すまじ」

かつ・える【飢える・餓える】カツヱル🔗🔉

かつ・える飢える・餓えるカツヱル 〔自下一〕[文]かつ・う(下二) (室町時代以後ヤ行下二段にも活用) ①うえる。空腹になる。史記抄「王者たるほどの者が―・ゑ死ぬるぞ」 ②甚だしく欠乏を感じる。頻りに欲しがる。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「色けに―・ゑしこの島なれば」

き【飢】🔗🔉

】 (「饑」に通ずる)うえること。うえ。

き‐が【飢餓・饑餓】🔗🔉

き‐が飢餓・饑餓】 うえること。うえ。一時的・地域的現象である飢饉ききんと対比して、永続的・慢性的な食糧不足や低栄養状態にいう場合もある。

き‐かつ【飢渇・饑渇】🔗🔉

き‐かつ飢渇・饑渇】 うえとかわき。食物や飲物がない苦しみ。 ○気がつきるきがつきる 退屈する。くさくさする。狂言、独松茸「内に居れば気がつきて、悪う御座るが」 ⇒き【気】 ○気が付くきがつく ①そのことに考えが及ぶ。気づく。「お釈迦様でも―めえ」 ②細かなところまで配慮が行き届く。よく気がまわる。「よく―お嬢さん」 ③ぼんやりした状態、意識を失った状態から正気に返る。 ⇒き【気】 ○気が詰まるきがつまる 精神的に窮屈で、圧迫されたように感じる。気づまりに思う。「先生と同室では―」 ⇒き【気】 ○気が強いきがつよい 自分の気持を主張して曲げない性格である。↔気が弱い ⇒き【気】

きが‐ゆしゅつ【飢餓輸出】🔗🔉

きが‐ゆしゅつ飢餓輸出】 自国の必要な需要を抑制または禁止して外貨獲得のために強行される輸出。

き‐かん【飢寒・饑寒】🔗🔉

き‐かん飢寒・饑寒】 飢えと寒さ。飢えこごえること。

き‐きん【飢饉・饑饉】🔗🔉

き‐きん飢饉・饑饉】 農作物がみのらず、食物が欠乏して、飢え苦しむこと。食物以外でも必要な物資がいちじるしく不足する場合にいう。「―に見舞われる」「水―」

き‐しょく【饑色・飢色】🔗🔉

き‐しょく饑色・飢色】 うえている様子・顔色。

き‐ぼう【飢乏】‥ボフ🔗🔉

き‐ぼう飢乏‥ボフ 食物に乏しくて飢えること。

き‐みん【飢民】🔗🔉

き‐みん飢民】 うえている人民。

き‐よう【飢鷹】🔗🔉

き‐よう飢鷹】 うえた鷹。太平記38「―の一呼を待つ身と成りぬ」

け‐かち【飢渇】🔗🔉

け‐かち飢渇⇒きかつ。太平記12「四海の民を…―に合はせんと」

け‐かつ【飢渇】🔗🔉

け‐かつ飢渇⇒きかつ。方丈記「二年があひだ世の中―して」

やわ・し【飢し】🔗🔉

やわ・し飢し】 〔形ク〕 (歴史的仮名遣ヤハシとも)飢えている。南海寄帰内法伝平安後期点「腹餓ヤワシと雖も、終宵詎たれか非時の過を免れむ」

[漢]飢🔗🔉

 字形  筆順 〔食(飠・)部2画/10画/常用/2118・3532〕 [] 字形 〔食(飠・)部2画/11画〕 〔音〕(漢) 〔訓〕える [意味] 食物がなくて腹がへって苦しむ。うえる。うえ。「飢餓・飢渇・飢饉ききん」 [解字] 形声。「食」+音符「几」(=幾。とぼしい)。「饑」に通じ用いる。

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