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さわ・ぐ【騒ぐ】🔗🔉

さわ・ぐ騒ぐ】 〔自五〕 (奈良時代にはサワクと清音。サワは擬態語。クはそれを動詞化する接尾語) ①やかましく声を立てる。ざわざわと音をたてる。騒々しく動く。万葉集6「み吉野の象山きさやまのまの木末こぬれにはここだも―・く鳥の声かも」「朝風に浦波―・き夕浪に玉藻は来寄る」。宇津保物語梅花笠「山に―・ぐ鹿」。「波が―・ぐ」「酒を飲んで―・ぐ」 ②忙しく立ち働く。万葉集1「もののふの八十宇治川に玉藻なす浮べ流せれそを取ると―・く御民も家忘れ」 ③ただならぬ動きを見せる。騒動がおこる。景行紀「東夷あずまのひな多に叛きて、辺境ほとりのくに騒動さわきとよむ」。平家物語2「小松殿に―・ぐ事ありと聞えしかば」。「会場で―・ぐ気配がある」 ④不平をいう。苦情をいう。やかましく抗議する。源氏物語紅葉賀「宮はその頃まかで給ひぬれば、例のひまもやと窺ひありき給ふをことにて大殿には―・がれ給ふ」 ⑤心が動揺する。思い乱れる。源氏物語紅葉賀「あらだちし波に心は―・がねど寄せけむ磯をいかがうらみぬ」。源氏物語夕顔「頭中将を見給ふにもあいなく胸―・ぎて」 ⑥あわてふためく。うろたえる。枕草子142「うちたゆみたる舞人…ものにあたるばかり―・ぐも、いといと物ぐるほし」。「火急の場合にも―・ぐな」 ⑦あれこれと取沙汰する。また、もてはやす。評判にする。大和物語「この―・がれし女のせうとどもなどなむ、人のわざしに山に登りたりける」。「世間が―・ぐ事件」 ⑧酒宴などでにぎわしく歌舞音曲をする。遊興する。松の葉3「やつこりやこりやこりや飲めさ、嫌ださ、ぞめき―・ぎし有様を」

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