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かずら【鬘】カヅラ🔗🔉

かずらカヅラ ①蔓草つるくさや花などを頭髪の飾りとしたもの。万葉集5「梅の花咲きたる園の青柳は―にすべくなりにけらずや」 ②頭髪に添えるため髪の毛を束ねたもの。かもじ。そえがみ。仮髪。かつら。源氏物語蓬生「我が御ぐしの落ちたりけるをとり集めて―にし給へるが」 ③毛髪で、種々の髷型をつくり、俳優などが扮装のために頭にかぶるもの。また、毛髪などでつくり、髪型をかえるためにかぶるもの。かつら。歌舞伎、傾城壬生大念仏「彦六是非なく女の―を被かずき」。「―をかぶる」 ⇒かずら‐いと【鬘糸】 ⇒かずら‐おけ【鬘桶】 ⇒かずら‐おび【鬘帯】 ⇒かずら‐がお【鬘顔】 ⇒かずら‐ごと【鬘事】 ⇒かずら‐し【鬘師】 ⇒かずら‐した【鬘下】 ⇒かずら‐はちまき【鬘鉢巻】 ⇒かずら‐ひげ【鬘髭】 ⇒かずら‐ひねり【鬘捻り】 ⇒かずら‐もの【鬘物】

かずら‐いと【鬘糸】カヅラ‥🔗🔉

かずら‐いと鬘糸カヅラ‥ さげ髪を結ぶのに用いる糸。 ⇒かずら【鬘】

かずら‐おけ【鬘桶】カヅラヲケ🔗🔉

かずら‐おけ鬘桶カヅラヲケ 能や狂言で、腰掛などに用いる黒漆塗の桶。腰桶。 鬘桶 鬘桶 撮影:神田佳明(所蔵:山本東次郎家) ⇒かずら【鬘】

かずら‐おび【鬘帯】カヅラ‥🔗🔉

かずら‐おび鬘帯カヅラ‥(→)桂巻に同じ。 ②能で、鬘の上に鉢巻のようにしめ、後ろで結び、長く垂らす帯。鬘鉢巻。 ⇒かずら【鬘】

かずら‐がお【鬘顔】カヅラガホ🔗🔉

かずら‐がお鬘顔カヅラガホ 俳優などの鬘をつけた時の顔つき。 ⇒かずら【鬘】

かずら・く【鬘く】カヅラク🔗🔉

かずら・く鬘くカヅラク 〔他四〕 草や木の枝などを髪飾りとしてつける。鬘にする。万葉集19「梅柳誰とともにか我が―・かむ」

かずら‐ごと【鬘事】カヅラ‥🔗🔉

かずら‐ごと鬘事カヅラ‥ 能で、鬘物の演技。また、その演目。 ⇒かずら【鬘】

かずら‐し【鬘師】カヅラ‥🔗🔉

かずら‐し鬘師カヅラ‥ 鬘を造る職人。 ⇒かずら【鬘】

かずら‐した【鬘下】カヅラ‥🔗🔉

かずら‐した鬘下カヅラ‥ 髪の結い方。銀杏返しの鬢びんの高さのきわめて低いもの。昔、歌舞伎役者や踊りの師匠などが多く結んだ。楽屋銀杏。鬘下地。 ⇒かずら【鬘】

かずら‐はちまき【鬘鉢巻】カヅラ‥🔗🔉

かずら‐はちまき鬘鉢巻カヅラ‥ (→)鬘帯2に同じ。 ⇒かずら【鬘】

かずら‐ひげ【鬘髭】カヅラ‥🔗🔉

かずら‐ひげ鬘髭カヅラ‥ 鬘をつけたように濃い頬の髭。源氏物語椎本「宿直人とのいびとぞ、―とかいふつらつき」 ⇒かずら【鬘】

かずら‐ひねり【鬘捻り】カヅラ‥🔗🔉

かずら‐ひねり鬘捻りカヅラ‥ 毛髪をひねりつないで、かもじを造る職人。 ⇒かずら【鬘】

かずら‐もの【鬘物】カヅラ‥🔗🔉

かずら‐もの鬘物カヅラ‥ 能の曲種で、鬘を用いる役すなわち女を主人公とするもの。狭義には、狂女物などを除いた優美な能。 ⇒かずら【鬘】

かつら【鬘】🔗🔉

かつら】 (カヅラの変化した形) ⇒かずら

[漢]鬘🔗🔉

 字形 〔髟部11画/21画/8203・7223〕 〔音〕マン(呉) 〔訓〕かつら・かずら [意味] ①つる草・生花などの髪飾り。花かんざし。「華鬘けまん」 ②扮装ふんそう用に頭にかぶる、毛髪などで作ったかぶりもの。

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