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広辞苑の検索結果 (8)

おくれ【後れ・遅れ】🔗🔉

おくれ後れ・遅れ】 ①おくれること。あとになること。またその度合。狂言、双六「双六の―の筒をふるあした」。「―が出る」「―を取りもどす」「時代―」 ②ひるむこと。気おくれ。 ③負けること。劣ること。失敗。「―を取る」 ④「おくれ毛」の略。傾城禁短気「髪の曲わげ、―を抜き揃へて」 ⇒おくれ‐がけ【後れ駆け】 ⇒おくれ‐がみ【後れ髪】 ⇒おくれ‐げ【後れ毛】 ⇒おくれ‐ざき【後れ咲き】 ⇒おくれ‐はかい【遅れ破壊】 ⇒おくれ‐ばせ【後れ馳せ】

おくれ‐がみ【後れ髪】🔗🔉

おくれ‐がみ後れ髪(→)「おくれ毛」に同じ。〈日葡辞書〉 ⇒おくれ【後れ・遅れ】

おくれ‐げ【後れ毛】🔗🔉

おくれ‐げ後れ毛】 女の、ほつれて下がった髪の毛。おくれがみ。 ⇒おくれ【後れ・遅れ】

おくれ‐ざき【後れ咲き】🔗🔉

おくれ‐ざき後れ咲き】 花の時季におくれて咲くこと。また、その花。 ⇒おくれ【後れ・遅れ】

おくれ‐さきだ・つ【後れ先立つ】🔗🔉

おくれ‐さきだ・つ後れ先立つ】 〔自四〕 あとになったり先になったりする。ある人は生き残り、ある人は先に死んでゆく。保元物語(金刀比羅本)「されども―・つ習ひ、弓矢取る者の子供なれば力及ばざる事どもなり」

おくれ‐ばせ【後れ馳せ】🔗🔉

おくれ‐ばせ後れ馳せ】 おくれてその場所にかけつけること。時機におくれること。(自分の行動を恐縮していう)「―ながら御礼申し上げます」 ⇒おくれ【後れ・遅れ】

おく・れる【後れる・遅れる】🔗🔉

おく・れる後れる・遅れる】 〔自下一〕[文]おく・る(下二) 自然の結果として、後からついて行くようになる意。転じて、後に残される意。また、ある基準に及ばない意。 ①(共に行動し存在するものより)あとになる。遅くなる。万葉集17「春さめにもえし柳か梅の花友に―・れぬ常のものかも」。土佐日記「ふんとき、これもちが舟の―・れたりし」。「一つ―・れて咲く」 ②他の立ち去ったあとにとどまる。とりのこされる。万葉集8「難波辺に人の行ければ―・れ居てわかなつむ児を見るがかなしさ」 ③人に先立たれる。生き残る。死におくれる。源氏物語若菜上「故院に―・れ奉りし頃ほひより」。徒然草「人に―・れて四十九日の仏事に」。「妻に―・れる」 ④時機を逸する。きまった時間や標準などよりおそくなる。崇神紀「すみやかに図るにあらずは、必ず―・れなむ」。「学校に―・れる」「経済の立ち直りが―・れている」 ⑤時計が標準時間よりあとになる。「1日に1秒だけ―・れる」 ⑥時勢・流行に追い付けなくなる。浮世風呂4「流行といふものは瞬めばたきをする間に―・れるから」 ⑦(容貌・性情・才能などの面で)他とくらべて及ばない。劣る。大鏡伊尹「よろづにととのひ給へるに、和歌のかたや少し―・れ給へりけん」。「演技力で彼に―・れる」 ⑧気おくれする。自信をなくし、しりごみする。源氏物語梅枝「あやしう、心―・れても進み出でつる涙かな」。狂言、文山立「『ああ、まづ待て待て』『何と―・れたか』」 ◇広く一般には「遅」。3・8にはふつう「後」を使う。

大辞林の検索結果 (8)

おくれ【遅れ・後れ】🔗🔉

おくれ [0] 【遅れ・後れ】 (1)おくれること。あとになること。「―を取り戻す」「一時間―」 (2)おくれ毛。「そそけたる御―をあらため給へ/浮世草子・一代男 1」 (3)気おくれ。「―が来る」「気遣ひ召さんな―はせぬ/浄瑠璃・近江源氏」

後れを取(ト)・る🔗🔉

後れを取(ト)・る (1)他よりおくれた段階にある。負ける。先んじられる。「新市場の開拓に―・る」 (2)気力がなくなる。気おくれする。

おくれ-げ【後れ毛】🔗🔉

おくれ-げ [0][3] 【後れ毛】 〔おくれて生えた毛の意〕 短くて結えないために,両鬢(リヨウビン)のあたりに残る毛。ほつれて下がった髪の毛。多く,女性の髪についていう。おくれ髪。愛敬(アイキヨウ)毛。遊び毛。「―をかきあげる」

おくれ-ざき【後れ咲き】🔗🔉

おくれ-ざき [0] 【後れ咲き】 通常よりおくれて咲くこと。おそ咲き。

おくれ-ばせ【後れ馳せ】🔗🔉

おくれ-ばせ [0] 【後れ馳せ】 (1)人よりおくれてかけつけること。「―にやって来る」 (2)時機を逸すること。「―ながらお祝い申し上げます」

おくれ-さきだ・つ【後れ先立つ】🔗🔉

おくれ-さきだ・つ 【後れ先立つ】 (動タ四) (1)あとになったり,先になったりする。「おそくとく色づく山のもみぢ葉は―・つ露や置くらむ/後撰(秋下)」 (2)ある者は生き残り,ある者は死んでゆく。「限りあらむ道にも,―・たじと契(チギ)らせ給ひけるを/源氏(桐壺)」

おく・れる【遅れる・後れる】🔗🔉

おく・れる [0] 【遅れる・後れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おく・る (1)物事の実現が一定の日時・時刻よりあとになる。遅くなる。《遅》「列車は定刻より一〇分―・れて発車した」「約束の時間に―・れる」「学校に―・れる」 (2)進み方が他より小さくて,へだたりができる。また,後からついて行くようになる。 ⇔進む 《遅》「先頭から五メートル―・れる」「時計が―・れている」 (3)他が進むのに対して,元の位置にとどまる。《後》「流行に―・れる」「―・れ居て君に恋ひつつ現(ウツ)しけめやも/万葉 3752」 (4)親族や親しい人が先に死に,自分は生き残る。《後》「夫に―・れる」 (5)(「怯れる」とも書く)気持ちがくじける。気おくれする。《後》「お種は少しく―・れたが/多情多恨(紅葉)」 (6)才能・性質などが劣る。「心の色なく,情―・れ/徒然 141」

おくれげ【後れ毛】(和英)🔗🔉

おくれげ【後れ毛】 loose hair.

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