はし‐なく‐も【端無くも】 〔副〕 これといったきっかけなく。思いがけず。はからずも。森鴎外、うたかたの記「この学校の或る教師に―見出されて」。「―大方の御好評を博して」「―無知をさらけ出す」 ○恥なし_はじなし ①恥かしくない。劣らない。源氏物語絵合「昔の跡に恥なく」 ②恥を知らない。厚顔無恥である。源氏物語少女「かたくなしき姿などをも恥なく」 ⇒はじ【恥・辱】

はし-なく [3] 【端無く】 （副） 思いがけなく。出し抜けに。「―夕影子の東京より来れるに会す/ふところ日記（眉山）」

はしなく-も [3] 【端無くも】 （副） 「はしなく」に同じ。「―賞を授けられ光栄の至りです」