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おぼつか‐な・い【覚束無い】🔗🔉

おぼつか‐な・い覚束無い】 〔形〕[文]おぼつかな・し(ク) 物事がはっきりしない状態、または、それに対する不安・不満の感情をあらわす語。 ①景色などが、はっきりしない。ぼんやりしている。万葉集10「春されば木のこのくれの夕月夜―・しも山かげにして」 ②意味がはっきりしない。不明確だ。あやふやである。源氏物語賢木「六十巻といふ文よみ給ひ―・き所々とかせなどして」。「―・い記憶を頼りに探しまわる」 ③(状況がはっきりしなくて)気がかりだ。不安だ。頼りない。万葉集8「春山の―・くも思ほゆるかも」。源氏物語須磨「都をとほざからむもふるさと―・かるべきを」。「酔っぱらって足もとも―・い」 ④うまく運ぶかどうか疑わしい。「成功は―・い」 ⑤もっとくわしく知りたい。待ち遠しい。逢いたい。源氏物語若菜上「一夜のほど、あしたの間も恋しく―・く、いとどしき御心ざしのまさるを」 ⑥疎遠である。音信不通である。和泉式部日記「あさましく心よりほかに―・くなりぬるを、おろかになおぼしそ」 ⑦真偽のほどがいぶかしい。不審だ。徒然草「四条大納言撰ばれたる物を道風書かむ事、時代やたがひ侍らむ。―・くこそ」

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おぼつか-な・い【覚束無い】🔗🔉

おぼつか-な・い [0][5] 【覚束無い】 (形)[文]ク おぼつかな・し □一□ (1)確かでなくはっきりしない。ぼんやりしている。「私の―・い記憶で言うと」 (2)うまく行く見込みがない。疑わしい。だめだろう。「成功はとても―・い」「明日の天気はどうも―・い」 (3)しっかりしていない。心もとない。頼りない。「―・い足取りの老人」「私の―・いフランス語でもなんとか用が足りた」 □二□ (1)ぼうっとして,はっきりしない。「今夜(コヨイ)の―・きにほととぎす鳴くなる声の音のはるけさ/万葉 1952」 (2)気がかりだ。心配だ。「―・きもの…いま出で来たる者の心も知らぬに/枕草子 70」 (3)心細い。ものさびしい。「山中に―・くも呼子鳥かな/古今(春上)」 (4)長らく対面しない。無沙汰している。「かのわたりにはいと―・くて秋暮れはてぬ/源氏(末摘花)」 (5)待ち遠しい。早く会いたい。「一夜のほど,あしたのあひだも,恋しく―・く/源氏(若菜上)」 (6)不審だ。いぶかしい。「いづくよりの月かげぞや,出で所―・し/平家 1」 〔古くは「おほつかなし」と清音。「ない」は接尾語。「おほ」は,はっきりしていないさまを表し,□二□(1)が原義。「覚束無い」は当て字〕 [派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

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