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はんご【反語】[0]🔗🔉

はんご【反語】[0] (一)(A)△表面(普通)の意味とは反対の用法にその語を用い、対象の性格を根本的に批評する言い方。 「―的に言えば、“よく出来ました”ということになる」 (B)そのものを呼ぶのに、世間的な称呼に従わず、反対概念をもって代えて呼ぶこと。また、その表現。例、極端に能力の劣る者を「御利巧オリコウ」、「死ぬ」を「めでたくなる」、髭(ヒゲ)を「剃る」を「当たる」と言うなど。〔最後の例は、忌詞イミコトバでもある〕 (二)修辞の一つ。主体の意図とは異なるように聞こえる問いかけから出発し、論理の積み重ねにより、相手を自(オノズカ)ら主体の意図通りの結語に誘導するような論法。 「これを不正と言わずして何と言うのでありましょうか〔=不正であることにおいて、一点の疑念も無い〕(肯定疑問→否定の断定)/天涯の孤児を助ける者は終ツイに一人も無いのでしょうか〔=いや、広い世間には必ずや彼を救ってくれる人が居るはずだ〕(否定疑問→肯定の断定)」

新明解 ページ 4474 での反語単語。