複数辞典一括検索+
ものになる【物になる】🔗⭐🔉
ものになる【物になる】
(一)予期した通りの結果になる。成功する。
「もう少しで―ところだった」
(二)だれからも認められる実質が備わる。
「将来、物になりそうだ」
[二][2]〔形式名詞的に〕
(一)強い断定を表わす。
「憤慨にたえない―が有る/刮目カツモクして待つべき―が有る」
(二)回想や希望・感動の気持を表わす。
「ばかな事をした―だ/早く見たい―だ/女性というものは強い―だ」
(三)そうすべきだという意を表わす。
「聞いて見る―だ」
(四)自分の行為を正当化する理由付けを表わす。
「勤めが有る―で失敬する/子供が有る―で出費が多い」
(五)望ましくない事態に対する抗弁の気持を表わす。
「そんな事が有ってたまる―か/なんの良心的な本屋な―か/彼が学者な―か/こわい―か〔=決して、こわくない〕/助かったなんていう―〔=なまやさしい話〕じゃない」〔「ものか」全体が終助詞的な働きを持つ。口語形は「もんか」〕
(六)そういう一般的な事実が有るということを表わす。
「世の中には ばかな人が有る―で/そこはよくした―で」
[三](接頭)
すべての物事につけて、そういう感じがすることを表わす。
「―悲しい・―静か・―騒がしい」
[四](造語)
(一)そうするだけの価値の有る物事。
「買い―・見―・聞き―」
(二)同類を分類した一つひとつを表わす。 (A)…△に関する(として扱う)もの。
「時代―〔=
時代〕・世話―・母―・暗記―・恋愛―〔=恋愛に関する葛藤カツトウを筋の中心とした作品〕・犯罪―〔=推理小説〕・四巻―〔=四巻仕立ての作品及び作品集〕・御飯―・噴飯フンパン―」
(B)〔衣類などについて〕 …△が(に)用いるもの。
「男―・女―・紳士―・婦人―・夏―・冬―」
(三)異常な体験に満ちた状態を表わす。
「一晩じゅう、びくびく―だった/ひやひや―だ」
[表記][二]は普通、かなで書く。

新明解 ページ 5396 での【物になる】単語。