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は【歯】🔗🔉

は【歯】 1 鳥類を除くほとんどの脊椎動物の口腔内に生ずる、骨のように堅い器官。消化器の一部として、食物の保持、破砕などに重要な役割をもつ。また、動物では武器としても使われ、ヒトでは言語の発声にも関与する。動物の種類により歯質、発達の程度、形態、発生部位などが異なり、その動物の種類や年齢の判定に役立つ。ヒトの場合、象牙質を基礎に、歯冠部はエナメル質、歯根部はセメント質に覆われた石灰化組織で、上下の顎骨に生ずる。象牙質の内部は中空で、歯髄で満たされている。歯牙。 2 器具、機械などの縁に細かく並んだ刻み目。鋸(のこぎり)や歯車などのぎざぎざになっている部分、櫛の髪を梳(す)く部分など。 3 車輪の縁。 4 下駄・足駄の下につけた板の称。 ●歯が浮(う)く 1 歯の根がゆるむ。また、すっぱいものを食べたり、不快な音を聞いたりして、歯の根もとがゆるむように感ずる。 2 軽はずみで気障(きざ)な言行を、見たり聞いたりして、不快な気持になる。「歯が浮くお世辞」 ●歯が立(た)つ 自分の力が及ぶ。相手に対抗して張りあうことができる。手にあう。多く打消を伴って用いる。「難問で歯が立たない」 ●歯に合(あ)う かむことができる。食べることができる。口にあう。転じて、その人に適する。 ●歯に衣(きぬ)着せぬ つつみ隠すことなく、思ったままを率直に言う。はっきりと、飾らないで言う。 ●歯の抜けたよう まばらでふぞろいなさま。また、あるはずのものが欠けて、さびしい様子。 ●歯の根が合わぬ 寒さや恐怖のために、ふるえおののくさまにいう。 ●歯の根も食い合う きわめて親密な間柄などにいう。 ●歯亡(ほろ)び舌(した)存(そん)す (「説苑‐敬慎」の故事から)剛強なものはかえって早く滅び柔軟なものが後まで生き残るというたとえ。 ●歯を噛(か)む 1 激怒する。 2 くやしさや怒りをこらえる。 ●歯を食(く)いしばる くやしさや怒り、または苦痛などを必死にこらえる。 ●歯を切(せっ)す 歯をくいしばる。切歯(せっし)する。 ●歯を出(だ)す 歯をむきだして怒る。感情をむきだしにしてしかりつける。

日国 ページ 16071 での単語。