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はや・い【早い・速い・疾い・捷い】🔗⭐🔉
はや・い【早い・速い・疾い・捷い】
〔形口〕
はや・し〔形ク〕(「はやす(栄)」と同源で、勢いのつくさま、勢いのよいさまをいう)
速度が大であるさま。すみやかである。また、敏速で激しいさま。⇔おそい。
1 動作や作用に時間がかからないさま。行動や変化の実現に要する時間が短い。迅速である。*万葉‐四〇二三「婦負川の波夜伎(ハヤキ)瀬ごとに篝(かがり)さし」
2 人の行為、頭や心の働きが鋭くすぐれているさま。敏捷である。鋭敏である。さとい。*古事記‐中・歌謡「宇治の渡りに棹取りに波夜祁(ハヤケ)む人しわがもこに来む」
3 勢いが激しい。また、心の状態などが、激しく、はやるさま。*古今‐六六〇「たぎつせのはやき心を」
4 (香りについて)激しい。きつい。鋭い。*源氏‐梅枝「梅花<略>少しはやき心しらひを添へて、めづらしきかをり加はれり」
時間的に先である。時間が少ししか経過していない。時機がまだ来ていない。⇔おそい。
1 ある期間にはいってから間がない。早期である。*万葉‐三〇九五「朝烏早(はやく)な鳴きそ」
2 その時期に達していない。適当な時間までにまだ間がある。「起きるにはまだ早い」
3 (「…するがはやいか」「…するよりはやく」の形で)物事が時間をおかないで続くさまを表す。…するやいなや。*滑・浮世床‐初「此磔(はっつけ)めといふが速いか握り拳で脳天をポントくらはす」
はや‐げ(形動)/はや‐さ(名)
●早いが勝(か)ち
やり方は別として、とにかく早くする方がよい。
●早い事(こと)
(副詞的に用いられる)
1 すばやく。短時間で。てっとりばやく。「早いこと片づけて出かけよう」
2 時間のあまりたたないうちに。「早いこと知らせておこう」
●早い所(とこ・ところ)
すばやく。はやめに。
●早い=話(はなし)が[=所(ところ)が]
早くいえば。手短にいえば。要するに。つまり。



日国 ページ 16576 での【早い】単語。