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ほか【外・他】🔗🔉

ほか【外・他】 1 空間的・平面的に、ある範囲や区画・限界などのそとがわの部分。そとがわの場所。そと。*万葉‐三九七七「葦垣の保加(ホカ)にも君がより立たし」 2 ある場所以外のところ。よそ。別の場所や方角。「ほかをまわってから帰る」「ほかを探してみる」*古今‐六八「山里の桜花ほかのちりなむ後ぞさかまし」 3 ある社会・仲間・機関など、限られた世界以外の世界。その外部の世界。よそ。 世間。外界。また、外部。「ほかへの聞こえが悪い」*源氏‐東屋「うちうちにこそ、かく思へ、ほかの音ぎきは、守の子とも思ひ分かず」外国。仏教以外の教え。特に、儒教。 4 それ以外の人、物、事柄、時間。別。「ほかの店(人)」「いつかほかの時」「目が悪いほかは健康だ」「隊長ほか六名」*書紀‐大化二年三月(北野本訓)「自余(これより)以外(ホカ)は」*蜻蛉‐下「ほかなる夜しも、めづらしきことありけるを」 5 外側から見た様子。また、表面に現れた様子。外見。うわべ。表面。*大智度論天安二年点‐八三「父母の子をつときに外(ホカ)は悪みて内は善くするが如きなり」 6 (形動)程度や事柄が、ある基準のそとにあること。 考えていたことと全く違うこと。「思いのほか難しい」道徳・倫理などにはずれること。「もってのほか」とるに足りないこと。*浮・椀久一世‐上「町の女の風俗は外なり」 〔副助〕(から転じて)体言・活用語連体形・格助詞などを受け、下に打消の語を伴う。肯定し得るものをそれだけと限り、それ以外を否定する。近世以後の語。しか。「あとは天に祈るよりほかはない」*雑俳・湯だらひ「あの医者は毒もるとほかおもはれぬ」 ●外=でもない[=までもない] そのこと以外のことではない。問題にしているのはまさにそのことである。S ●外=ならず[=ならない] 1 それ以外のことではない。確かにそのことだ。 2 (「ほかならぬ」の形で用いて)その人が他の人とちがって、特別の関係にあることをいう。「ほかならぬ君の頼みだから」

日国 ページ 18187 での単語。