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うず・める【埋める】(うづめる)🔗⭐🔉
うず・める【埋める】(うづめる)
〔他マ下一〕
うづ・む〔他マ下二〕(四段活用の「うずむ」から転じて室町時代ごろから使われた)
1 物の一部、または全部を土や灰の中などに入れ込んで外から見えなくする。また、埋葬する。「あごを襟にうずめる」「椅子に身をうずめる」*天草本伊曾保「ワウゴンヲ〈略〉サンヤノツチノナカニvzzumuru(ウヅムル)コトワ」
2 いっぱい積み重なって下のものを覆い隠す。人や物で、ある場所をいっぱいにする。「広場が人でうずめられる」
3 低い所やくぼんだ所などに物を詰めてふさぐ。*日葡辞書「アナヲ vzzumuru(ウヅムル)」
4 人目に付かないようにする。隠す。*読・弓張月‐続「踪(あと)を埋(ウヅ)め名を匿(かく)し」
5 (気持を隠して外に表わさない意から、自動詞的に用いて)すましこむ。*伎・百千鳥鳴門白浪‐大序「怪しからぬ、うづめた顔で、煙草盆の前に控へ」
6 (3の比喩的用法)損失や不足、空白などを補って満たす。「うめる」を使う場合が多い。「紙面(ページ)をうずめる」
[補注]「うずむ・うずめる」の基本的な意味は、「物の上に土などを盛り上げて覆う」ことであり、これに対し、「うめる」のほうは「くぼみなどに物をつめてふさぐ、また、物を土などの中に入れ込む」ことである。中にある物は「うずめる」「うめる」どちらの場合でも隠れて見えなくなるところから、同じような意味に用いられるようになったと思われる。

日国 ページ 1945 での【埋めるうづめる】単語。